第3部 第14話「迫る脅威」
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建国プロジェクト:状況報告
第3部・解放編 第14話開始時点
現在地:クロノスリュカ・建国地
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国民 :665名以上
四元精霊の加護:全て揃った
竜人カイ・ラガン:合流済み
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早朝。
渓谷の上空に小さな影が見えた。
旋より一回り小さい鳥型ロボットだった。
メールバードだった。
カルシアとのホットラインとして使っていた専用の連絡機だった。
着地した瞬間、リュカが手紙を取り出した。
緊急と添えられていたため、リュカは急ぎ信やミネルヴェを呼ぶ。
「獣王国クロノスリュカ、リュカ陛下。
急を要する。
北から魔獣の大群が迫っている。
前例のない規模だ。
我々だけでは対応できない。
このままでは間違いなく国が滅びるだろう。
一つだけ伝えておかなければならない。
国としては最前列に獣人奴隷を立たせるつもりだ。
それが貴国が望まないことはわかっている。
しかし国が滅びる時獣人は生き残っていない。
どちらにしても結果は同じだ。
かつて貴国を攻めた者として
都合が良い事を言っているのは重々承知した上で願う
我が国を助けて欲しい。
ガルディウス」
リュカが全員に読み上げた。
渓谷が静まり返った。
竜人の知識
信:「カイ・ラガン。
魔獣はなぜカルシアを攻めるんだ」
カイ・ラガン:「狙いはかの国の聖遺物だろう」
全員がカイ・ラガンを見た。
カイ・ラガン:「聖王教国カルシアが聖遺物として祀っているものがある。
今の人間たちはその正体を知らない。
しかしそれは竜人に関連するものだ。
人間の国のルーツには竜人が深く関わっている。
ケイオスは来るべき戦いのためにその聖遺物を奪おうとしている」
ミネルヴェ:「聖遺物が竜人のものならケイオスが欲しがる。
原初神の眷属の力が宿っていると言うことか?」
カイ・ラガン:「そうだ。
それを奪われれば次元の境がさらに薄くなる」
信:「カルシアの滅亡は世界の滅亡につながる」
カイ・ラガン:「そうなるな」
信がロガを見た。
ロガが黙っていた。
信:「行こうカルシアへ。
リュカ、ガルディウスへ国王への謁見を依頼してくれ」
カルシアへ
ガルディウスが急ぎ国王との謁見を設定。
すぐさま出発した。
【カルシアへの謁見メンバー】
信・犬人女王リュカ
狼人ロガ・梟人ミネルヴェ
紅蓮と烈風をにまたがり空路を急ぎ翔けた。
カルシア王城・謁見
広間に通された。
カルシア国王が玉座に座っていた。
大臣たちが両脇に並んでいた。
ガルディウスが端に立っていた。
国王が獣人を見た瞬間、表情が変わった。
大臣の一人が口を開いた。
大臣:「獣人を謁見の間に通すとは何事か」
ガルディウスが前に出た。
ガルディウス:「今は国が滅ぶかどうかの際にある時
発言には気をつけよ!」
国王が手を上げた。
大臣が引いた。
カルシア国王:「クロノスリュカの王か。
思ったより、幼いな」
犬人女王リュカ:「それでも国を思う気持ちは同じだと思っています。
そして今日は提案をしに来ました」
条件の提示
リュカが立った。
リュカ:「国防のため援軍を出します。
こちらの条件はたった一つ。
カルシア国内の全獣人を解放です。
首輪の撤廃。
奴隷制度の廃止。
差別・隷属の禁止を法律として制定すること」
広間がざわめいた。
カルシア国王:「獣人が我が国の労働力を支えている。
解放すれば国が衰退する」
ガルディウス:「陛下、国が滅べば衰退も何もありません」
カルシア国王:「……」
ガルディウス:「はっきりと申し上げます。
今の我々には選択肢は限られています。
獣王国の手を借りるか国が滅びるか。
この二つです」
国王が押し黙った。
リュカが続けた。
リュカ:「奴隷がある限り負の連鎖が生まれ続けます。
憎しみが憎しみを生む。
それは将来的にカルシアを蝕む病になります」
獣人の先陣問題
大臣の一人が口を開いた。
大臣:「獣人奴隷を最前列に立たせる。
それを変えるつもりはない」
ロガ:「……」
ロガの拳が握られた。
信がその拳に手を添える。
リュカ:「獣人の指揮はクロノスリュカが持ちます」
大臣:「獣を信用できるか。
そのまま逃げるつもりであろう」
ガルディウス:「契約で縛ればいい。
リュカ殿、それを受け入れてもらえるか」
リュカ:「受けます」
広間が静まり返った。
国王が長い間、黙っていた。
カルシア国王:「わかった。
条件を飲もう」
帰還・国民への告知
急ぎ渓谷に戻る。
ラックが既に全国民を集めていた。
犬人女王リュカが全員の前に立った。
リュカ:「カルシアに魔獣の大群が迫っています。
そして我々に援軍の要請が来ました。
私はこれを受けるつもりです」
国民がざわめいた。
一部から反対の声が上がった。
「なぜ人間を助ける」
「我々の仲間が傷つく」
リュカが前に出た。
しかし声は渓谷に響いた。
リュカ:「これはカルシアを救うための戦いじゃないんです。
カルシアで奴隷にされている獣人たちの未来のための戦いです。
今戦わなければあの人たちは魔獣に踏みにじられる。
わたしはそれが嫌だ。
誰も捨てない。
それがこの国の約束だから」
渓谷が静まり返った。
ロガが前に出た。
ロガ:「ロガ隊、直ぐに出発の準備だ」
ペイス:「ナインホース、遅れをとるな」
ジグニ:「武器の調整をしておかないとな。フォーヌ頼めるかな」
フォーヌ:「任せておけ」
一人ずつ、戦いへと向かう。
それは国民全員へと波及していった。
先遣隊と準備組の編成
【先遣隊・戦闘部隊】
信(全体指揮・紅蓮で参戦)
犬人女王リュカ
狼人ロガ率いる陸戦隊
馬人ペイス率いる騎兵隊
隼人イェラキ率いる空戦隊
熊人ジグニ・白熊人ビョルン率いる重装隊
川獺人ルトラ率いる大河守護隊
竜人カイ・ラガン
狼人ローフェン(ロガの隣に立つ)
【準備組・後続部隊】
猪人フォーヌ・浣熊人アッチ
→ロボットの最終調整・改良
猫人カティ(国内守護・後続で参戦)
鼠人アルラッテ(補給計画)
兎人ラギラブ(兵站の確保)
栗鼠人バーナデッド(ドワーフ国へ武器の大量仕入れ中)
シーベルトにも援軍を要請
アッチ:「金剛の損傷部位を補修する。
量産型にも攻撃・防御機能を乗せて可能な限り戦力を高める。
そのために時間をくれ」
信:「どのくらいです」
アッチ:「一晩以内に」
信:「お願いします。」
翌朝、先遣隊が出発した。
リュカが設置した転移ゲートでカルシアの国境付近に跳んだ。
地平の先に、粉塵が見えた。
大量の魔獣が上げる粉塵だった。
地面が微かに揺れていた。
ロガ:「来ている」
イェラキ:「数は」
アラファ:「数えきれないほどに」
間に合った。
しかしギリギリだった。
駆り出された獣人奴隷たちが 最前列に並ばされていた。
首輪をしていた。
怯えた目をしていた。
リュカが即座に動いた。
リュカ:「各隊長、獣人たちの首を断ち、隊に編入してください」
種族ごとに各隊に編入が進む。
獣人たちが各隊に散った。
防衛ラインが築かれていった。
その時、馬蹄の音が聞こえた。
ガルディウスが隊と共に並び立った。
人間の兵士たちが獣人の隣に立った。
ガルディウス:「人と獣人、
命の重さは同じだと思っている人間もいるとわかってほしい」
リュカ:「ええ。
少しでも多くの命を救いましょう」
地平の粉塵が迫ってきた。
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建国プロジェクト:状況報告
第3部・解放編 第14話終了時点
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判明した事実
カルシアの聖遺物は竜人に関連するもの
ケイオスがそれを狙っている
聖遺物を奪われれば次元の壁が薄くなる
謁見の成果
獣人の完全解放を条件に
援軍派遣を決定
カルシア国王が条件を飲んだ
編成
先遣隊:戦闘部隊が出発
準備組:信・アッチ・フォーヌが
ロボットの最終調整
次のマイルストーン
→第15話:超大規模戦闘
→魔獣の大群との決戦
→ガルディウスとの共闘
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第3部 第14話 終了
次話:「解放の戦い」




