第3部 第12話「北の凍土へ」
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建国プロジェクト:状況報告
第3部・解放編 第12話開始時点
現在地:クロノスリュカ・出発準備中
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目的:北の凍土・焔火山へ
サラマンダーの救出
竜人との接触
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出発
北へ向かう前夜、信がメンバーを集めた。
ガルディウスからの書簡がテーブルに置いてあった。
北の方角から魔獣の群れの不穏な動きを共有する内容だった。
信は北征に向け準備を進める。
四元素精霊も水、地、風の精霊の保護を進め、残りは火の精霊のみ。
翌朝、出発した。
【出発メンバー】
信・犬人女王リュカ
狼人ロガ・鴉人シルト・蝙蝠人アラファ
猪人フォーヌ・浣熊人アッチ・羊人クラグル
熊人ジグニ・馬人ペイス・ナインホース一部
鹿人コダ・馬人ルドルフ
象人アスラ・ゴリラの獣人ローラン・アルマジロの獣人ウルルー
隼人イェラキ・鷲人アエトス率いるエウクレイア
紅蓮・金剛・烈風
凍土へ
北に進むにつれて気温が急激に下がった。
息が白くなった。
地面が凍り始めた。
皆がアッチが事前に用意しておいた魔術式防寒装備に身をつつむ。
エウクレイアが上空を旋回しながら偵察を続けた。
廃村の発見
2日目の夕方。
イェラキから懐中時計を通して連絡が来た。
イェラキ:「廃村がある。
生き物の気配がある。
魔獣ではない」
廃村に近づいた。
崩れかけた建物が並んでいた。
中から白い毛を持つ獣人たちが出てきた。
痩せていた。そして目が窪んでいた。
極寒と飢えで限界に近かった。
先頭に立った大柄の白熊人が口を開いた。
右目に古い傷跡があった。
体格はジグニより大きいのに動きは静かだった。
白熊人:「私の名はビョルン。この群れを率いている」
リュカ:「私はリュカ。獣王国クロノスリュカで国王をしています」
ビョルン:「そんな人が、なぜこんなところに?」
リュカ:「北にいる火の精霊に会いに行くところです」
仲間たちが出てきた。
白熊人が10名。他の種族の獣人が数名。
その中に、白熊人の若者がいた。
陽気な顔をしていた。
エイリーク:「クロノスリュカ。
噂に聞いたことがある。
ビョルンおじさん、一緒に行こうよ」
ビョルン:「黙りなさい」
老いた白熊人の女性が静かに前に出た。
白い毛に霜が混じっていた。
深い目をしていた。
フリッグ:「信じていいのだろうか」
クラグル:「信じてください。
怪我をしている人や体調が悪い人はまずチェックさせてください」
羊人クラグルが即座に動いた。
全員を診て回った。
食料と防寒具を配った。
魔獣の群れの襲撃
その時だった。
アラファが叫んだ。
アラファ:「来ます。
北西から魔獣の群れ。
数は50以上」
白熊人たちを追ってきた魔獣の群れだった。
ロガが即座に動いた。
ロガ:「陸戦隊は、前へ。
重装隊は白熊人たちを守れ」
しかし凍土の戦いは勝手が違った。
地面が凍っていた。
足場が悪く踏み込めなかった。
ジャックが滑った。
コヨルが転んだ。
ロガ:「なんて土地だ」
その時、ビョルンが前に出た。
凍土の上を普通に走っていた。
素手で魔獣を掴んだ。
投げた。
別の魔獣に当たった。
ジグニ:「よく走れるな」
ビョルン:「俺たちは雪の上でも裸足だからな。
爪の踏ん張りができるんだ」
二人が並んだ。
最強のパワーコンビの誕生。
ペイスとナインホースが雪原を高速で駆けた。
凍土では馬の蹄が逆に力を発揮した。
烈風が上空から魔獣を分散させた。
金剛が盾になって全員を守った。
アスラの突進が雪を巻き上げながら魔獣の群れを割った。
ローランの衝撃波が凍土の地面ごと魔獣を吹き飛ばした。
エウクレイアが上空から急降下して仕留め続けた。
30分で片がついた。
エイリーク:「かっこいいな象のおじさん」
アスラ:「おじさん、ではないぞ」
フリッグの伝承
夜、焚き火を囲んだ。
言い伝えを教えてもらうために時間をもうけた。
懐中時計で国いるミネルヴェも参加している。
フリッグが話し始めた。
全員が聞いた。
フリッグ:「北の果ての火の山にかつて火を司る神がいた。
しかし今は眠っている。
火の山が怒り始めた時世界が変わる。
変化の使者は竜の使者。
そういう言い伝えがある」
信:「竜の使者」
ミネルヴェ:「竜人のことだろうな」
信:「竜人を見たことはありますか?」
フリッグ:「ある。
火の山の近くで大きな翼を持つ者を見た。
人のようでもあり獣のようでもあった。
遠くからただ、見ていた」
コダが地面に手をついた。
遠くから苦しむ声が聞こえた。
コダ:「これはノームじゃない。
もっと深いところから何かが聞こえる」
ルドルフ:「俺の体の芯からずっと熱いッス」
別れと約束
翌朝、白熊人たちが二手に分かれた。
クロノスリュカへ向かう者と 凍土に残る者に分かれた。
ビョルンがクロノスリュカへ向かうことを選んだ。
エイリークが喜んだ。
フリッグは残ることを選んだ。
フリッグ:「私はここが故郷だ。
動けない者もいる。
ここで待つ」
信:「連絡手段を作ります」
アッチがのろし台を設置した。
フォーヌがルーン文字で強度を上げた。
フリッグ:「……ありがとう」
信:「また来ます」
フリッグ:「来い。
次は茶でも出す」
ペイスが輸送を手配した。
クロノスリュカへ向かう者たちが出発した。
火山帯の入口
北へさらに進んだ。
凍土が終わった。
急激に気温が上がった。
遠くに焔火山が見えた。
溶岩が山肌を流れていた。
空が赤かった。
ルドルフ:「……熱い。
体が、燃えてる気がするッス」
コダ:「地面の下から苦しむ声が聞こえます。
さっきより強い」
アエトス:「変だ。
この辺りだけ風が死んでいる」
信が全員を見渡した。
焔火山が目の前にあった。
その奥に、全てがある。
信:「行きましょう」
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建国プロジェクト:状況報告
第3部・解放編 第12話終了時点
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新加入
白熊人ビョルン・エイリークほか
→クロノスリュカへ
→ビョルンはジグニと最強のパワー組に
凍土に残った者
フリッグが管理
のろし台で連絡手段を確保
将来の北方守護隊の布石
判明した情報
焔火山周辺に異様な熱
竜人らしき存在の目撃情報
フリッグの伝承が裏付けを与えた
コダ・ルドルフ・アエトスの変化
火山に近づくほど
精霊の声が強くなっている
次のマイルストーン
→焔火山の内部へ
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第3部 第12話 終了
次話:「焔火山・竜人との邂逅」




