第9部 第4話「適切な時」
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建国プロジェクト:状況報告
第9部・火を灯して編 第4話開始時点
現在地:クロノスリュカ・建国地
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状況 :強硬派との決着の翌夜
カイロスの動きが変わってきた
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夜、信が一人でいた。
精霊カイロスがこれまでとは違う動き方をしていた。
落ち着かなかった。
しかし怖がっているわけではなかった。
何かを待っているような動き方だった。
信:「そろそろなの」
カイロス:「最後のあと一つが必要」
信:「どうすれば」
カイロス:「いつかその瞬間が来るよ」
信が少し考えた。
翌朝・リュカとの対話
翌朝、リュカが信のところへ来た。
いつもと少し違う顔をしていた。
リュカ:「信、聞いていい?」
信:「何?」
リュカ:「信は元の世界に帰りたい?」
信が少し間を置いた。
信:「今は思わないよ、ここにいたい」
リュカ:「帰れるとしても?」
信:「帰れるとしてもだね。
でも、行き来できるなら一度戻るのもいいかな」
リュカ:「行き来できるのかな」
信:「できるかもしれない。
カイロスがその鍵を持っているかもしれない」
カイロスが大きく輝いた。
コダとリベリオンの対話
コダがリベリオンと話していた。
コダ:「リベリオン。
完全な形になるには何が必要ですか」
リベリオン:「カイロスと同じだ。信の選択が鍵」
コダ:「なぜ信の選択が」
リベリオン:「信は選んでここにいる。
その選択が最も純粋な自由の行使だ。
俺はその瞬間をずっと待っていた」
コダ:「ずっと待っていたんですね」
リベリオン:「この国ができた時から。
信が『残る』と決めた時からずっと」
信の選択
その夜だった。
信がリュカとコダと三人でいた。
カイロスが傍にいた。
信がカイロスを見た。
信:「帰れると知った上で選ぶことが必要だと言ったよね。
今選ぶよ」
全員が静まった。
渓谷の灯りが見えた。
国民がいつも通り生きていた。
笑い声が聞こえた。
歌声が聞こえた。
信:「俺はこの世界に残る。
帰れるとしても。行き来できるとしても」
カイロスが輝いた。
これまでで最大の輝きだった。
光が集まった。
形になった。
人の形ではなかった。
時計のような形だった。
止まっていない時計だった。
刻み続けている時計だった。
しかし温かかった。
信が手を伸ばした。
触れた。
カイロス:「選んでくれてありがとう。
俺はずっと待っていた。
モモが『行っておいで』と言った瞬間から」
信:「モモも知っていたんですか」
カイロス:「モモはわかっていた。
お前がここで必要とされていることを。
だから送り出した」
信が少し泣きそうになった。
泣かなかった。
しかし泣きそうになった。
リベリオンの完全覚醒
同じ瞬間だった。
リベリオンが大きく輝いた。
風のような形が確かな形になった。
コダ:「リベリオンが完全体になりました。
カイロスと同じ瞬間に」
リベリオン:「信が選んだんだ。
それが最も純粋な自由の行使だった。
……ありがとう」
ドミニオンが応えた。
ドミニオン:「リベリオンが完全になった。
俺もこれで均衡に戻れる。
長かった」
リベリオン:「長かった。しかし今が適切な時だった」
カイロスが輝いた。
コダ:「カイロスが言っています。
『そうだ。今が適切な時だ』と」
渓谷全体に広がる
カイロスが完全な形になった瞬間だった。
渓谷全体に暖かさが広がった。
アポロンが輝いた。
全ての精霊が反応した。
国民が空を見上げた。
子どもたちが笑った。
老いた獣人が空を見た。
老いた獣人:「何かが生まれた気がする」
リュカと信
リュカが信の隣にいた。
リュカ:「カイロスが完全体になったね」
信:「ああ」
リュカ:「見える?」
信:「見えるよ。時計みたいな形をしてる」
リュカ:「とても可愛い」
信:「そうだね」
カイロスがリュカに向かって光った。
喜んでいるようだった。
信が手帳に書いた。
カイロスが完全な形になった。 時計のような形だった。 止まっていない時計。 刻み続けている。 「モモはわかっていた」と言った。 モモ、ありがとう。 リベリオンも完全な形になった。 ドミニオンと均衡に戻った。 「長かった。しかし今が適切な時だった」 カイロスも同じことを言った。 リュカが「かわいい」と言った。 俺も言った。 かわいい。 まだまだ続く。
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建国プロジェクト:状況報告
第9部・火を灯して編 第4話終了時点
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カイロスが完全な形になった
「帰れると知った上で選んだ」
時計のような形・止まっていない
「モモはわかっていた」
リベリオンが完全覚醒した
信の選択が最も純粋な自由の行使
カイロスと同じ瞬間に
ドミニオンと均衡に戻った
「長かった。しかし今が適切な時だった」
三つの課題の進捗
①強硬派との決着:達成
②ドミニオンの転換:達成
③カイロスが完全な形になること:達成
渓谷全体に暖かさが広がった
「何かが生まれた気がする」
リュカと信
「かわいい」と二人が言った
次のマイルストーン
→帝国との新しい関係が始まる
→カイロスが二つの世界を繋ぐ準備
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第9部 第4話 終了
次話:「新しい世界へ」




