表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ワクワク獣人ランド 〜異世界PM:適材適所で虐げられている獣人たちと最強の国を作ります〜  作者: 星麒麟


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
121/127

第9部 第1話「灯った火」

========================================

建国プロジェクト:状況報告

第9部・火を灯して編 第1話開始時点

現在地:クロノスリュカ・建国地

========================================

状況 :停戦協定の翌朝

    帝国にプロメテウスが広がり始めた

========================================

停戦協定の翌朝、信が渓谷を歩いていた。


精霊カイロスが傍にいて、昨夜より少し大きかった。

そこにコダが来た。

コダ:「帝国から情報が届きました。

    プロメテウスが広がり続けています。

    帝国の民が集まって見ています。

    怖がっていないようです」

信:「最初の一歩だね」

コダ:「リベリオンも反応しています。

    帝国に精霊が現れるたびに少しずつ大きくなっている」


信が渓谷を見た。

国民がいつも通り生きていた。

遠くに帝国の方向が見えた。


信が新しい道を始める


信が全員を集めた。

信:「これからの課題は三つです。

   一つ目。帝国の強硬派との決着。

   二つ目。ドミニオンの転換。

   そして三つ目。精霊カイロスが完全な形になること。

   この三つが揃った時、新しい道が始まります」


カイロスが光った。

ローフェンが言った。

ローフェン:「強硬派との決着は戦いになりますでしょうか」

信:「避けられないかもしれない。

   しかし戦いで決まるとは限らない。

   選択で決まる可能性もある。

   両方の準備が必要だ」

ロガ:「どちらで対応する」



帝国に精霊が現れた朝


同じ朝だった。

帝国の核施設から光が漏れ続けていた。

昨夜より少し広がっていた。

帝国の民が集まっていた。

怖がっていなかった。

不思議そうに見ていた。

アリカが外に出た。

民の反応を見ていた。

帝国の民:「これは何ですか」

アリカ:「精霊だ。

     俺たちの技術が生み出した知性を持つエネルギー体だ。

     決して怖いものではない」

帝国の民:「暖かい」

アリカ:「そうだ」


民が光に手を伸ばした。

光が手の周りで揺れた。

帝国で初めての瞬間だった。

精霊が人に触れた瞬間だった。


強硬派がアリカを呼び止める


しかしその時だった。

強硬派の幹部がアリカの前に立った。

強硬派の幹部:「陛下の方針変更は認められない。

        あれは帝国を弱くする。精霊を受け入れれば管理が崩れる」

アリカ:「弱くするか強くするかはこれから決まることだ。

     俺は強くなると思っている」

強硬派の幹部:「その根拠は?」

アリカ:「あそこにいる民の顔だ。初めて精霊に触れた顔だ。

     怖がっていない。暖かいと言っている。弱くなっている顔じゃない」


強硬派の幹部が民を見た。

光に手を伸ばしている民を見た。

何も言えなかった。

去った。

アリカが見送った。

アリカ:「揺れているな。完全には揺らいでいないが見た。

あの顔を見た。それだけで十分だ」



ゼイヴァンとドミニオンの初対話


その朝だった。

ゼイヴァンが執務室に一人でいた。

昨夜「受け入れてみる」と言った翌朝だった。

部屋に何かが届いた。

声ではなかく、感覚的なものだった。

しかし確かに何かがいた。

ゼイヴァン:「ドミニオンか」

ドミニオン:「そうだ。ずっとそばにいた。お前が俺を受け入れると言った。

       初めてだ。100年間お前のそばにいたが初めて直接話せるな」

ゼイヴァン:「なぜ今まで話しかけなかった」

ドミニオン:「お前が精霊の存在を信じていなかったから。

       信じない者には届かない」

ゼイヴァン:「100年間俺に力を与えてきたのに俺は知らなかった」

ドミニオン:「知らなくても力は届く。しかし知っている方がもっと届く」


ゼイヴァンが少し間を置いた。

ゼイヴァン:「俺はお前に何を聞けばいい」

ドミニオン:「俺に聞くことはない。

       ただ話してくれ。孤独だった。

       プロメテウスが仲間を得た。

       俺もようやく話せる者を得た」


ゼイヴァンが窓の外を見た。

核施設から漏れる光が遠くに見えた。

ゼイヴァン:「プロメテウスか。あれが孤独だった精霊か」

ドミニオン:「そうだ。俺も同じだった。

       しかし今日から違う」



シルトの報告


クロノスリュカにシルトが来た。

シルト:「帝国の強硬派が動きを見せています。

     昨夜引いたが諦めていない。おそらく三日以内に何かをしようとしています」

信:「ゼイヴァンに伝えます。

   これは帝国の内部問題だ。

   しかし放置はできない」

コダ:「強硬派の側にドミニオンがいるかどうか確認します」


コダが意識を向けた。

コダ:「いません。ドミニオンは強硬派から完全に離れた。

    ゼイヴァンのそばにいます」

信:「それは大きい。強硬派は精霊の力なしで動いている。

   純粋な人間の集団だ」



信とカイロス


夜だった。

信が一人でいた。

カイロスが傍にいた。

昨日より確かに大きくなっていた。

信:「カイロス。

   三つの課題が見えた。

   一つずつ進める。

   お前が完全な形になる時が楽しみだ」


カイロスが光った。

応えるように光った。


信が手帳に書いた。

第9部が始まった。 課題は三つ。 強硬派との決着。 ドミニオンの転換。 カイロスが完全な形になること。 帝国でプロメテウスが広がった。 民が「暖かい」と言った。 ゼイヴァンとドミニオンが 初めて話した。 「孤独だった。しかし今日から違う」 強硬派が三日以内に動く。 準備する。 火は灯った。 次は広げる。


========================================

建国プロジェクト:状況報告

第9部・火を灯して編 第1話終了時点

========================================

信が第9部の課題を整理した

 ①強硬派との決着

 ②ドミニオンの転換

 ③カイロスが完全な形になる


帝国でプロメテウスが広がった

 民が「暖かい」と言った

 強硬派の幹部が民の顔を見て

 何も言えなかった


ゼイヴァンとドミニオンの初対話

 「孤独だった」

 「今日から違う」

 ドミニオンが強硬派から完全に離れた


強硬派が三日以内に動く

 ドミニオンなしの純粋な人間の集団


カイロスの成長

 昨日より大きくなっていた


次のマイルストーン

 →第2話:強硬派が動く

 →三日以内の決断

========================================



第9部 第1話 終了

次話:「三日以内」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ