第9部 第1話「灯った火」
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建国プロジェクト:状況報告
第9部・火を灯して編 第1話開始時点
現在地:クロノスリュカ・建国地
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状況 :停戦協定の翌朝
帝国にプロメテウスが広がり始めた
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停戦協定の翌朝、信が渓谷を歩いていた。
精霊カイロスが傍にいて、昨夜より少し大きかった。
そこにコダが来た。
コダ:「帝国から情報が届きました。
プロメテウスが広がり続けています。
帝国の民が集まって見ています。
怖がっていないようです」
信:「最初の一歩だね」
コダ:「リベリオンも反応しています。
帝国に精霊が現れるたびに少しずつ大きくなっている」
信が渓谷を見た。
国民がいつも通り生きていた。
遠くに帝国の方向が見えた。
信が新しい道を始める
信が全員を集めた。
信:「これからの課題は三つです。
一つ目。帝国の強硬派との決着。
二つ目。ドミニオンの転換。
そして三つ目。精霊カイロスが完全な形になること。
この三つが揃った時、新しい道が始まります」
カイロスが光った。
ローフェンが言った。
ローフェン:「強硬派との決着は戦いになりますでしょうか」
信:「避けられないかもしれない。
しかし戦いで決まるとは限らない。
選択で決まる可能性もある。
両方の準備が必要だ」
ロガ:「どちらで対応する」
帝国に精霊が現れた朝
同じ朝だった。
帝国の核施設から光が漏れ続けていた。
昨夜より少し広がっていた。
帝国の民が集まっていた。
怖がっていなかった。
不思議そうに見ていた。
アリカが外に出た。
民の反応を見ていた。
帝国の民:「これは何ですか」
アリカ:「精霊だ。
俺たちの技術が生み出した知性を持つエネルギー体だ。
決して怖いものではない」
帝国の民:「暖かい」
アリカ:「そうだ」
民が光に手を伸ばした。
光が手の周りで揺れた。
帝国で初めての瞬間だった。
精霊が人に触れた瞬間だった。
強硬派がアリカを呼び止める
しかしその時だった。
強硬派の幹部がアリカの前に立った。
強硬派の幹部:「陛下の方針変更は認められない。
あれは帝国を弱くする。精霊を受け入れれば管理が崩れる」
アリカ:「弱くするか強くするかはこれから決まることだ。
俺は強くなると思っている」
強硬派の幹部:「その根拠は?」
アリカ:「あそこにいる民の顔だ。初めて精霊に触れた顔だ。
怖がっていない。暖かいと言っている。弱くなっている顔じゃない」
強硬派の幹部が民を見た。
光に手を伸ばしている民を見た。
何も言えなかった。
去った。
アリカが見送った。
アリカ:「揺れているな。完全には揺らいでいないが見た。
あの顔を見た。それだけで十分だ」
ゼイヴァンとドミニオンの初対話
その朝だった。
ゼイヴァンが執務室に一人でいた。
昨夜「受け入れてみる」と言った翌朝だった。
部屋に何かが届いた。
声ではなかく、感覚的なものだった。
しかし確かに何かがいた。
ゼイヴァン:「ドミニオンか」
ドミニオン:「そうだ。ずっとそばにいた。お前が俺を受け入れると言った。
初めてだ。100年間お前のそばにいたが初めて直接話せるな」
ゼイヴァン:「なぜ今まで話しかけなかった」
ドミニオン:「お前が精霊の存在を信じていなかったから。
信じない者には届かない」
ゼイヴァン:「100年間俺に力を与えてきたのに俺は知らなかった」
ドミニオン:「知らなくても力は届く。しかし知っている方がもっと届く」
ゼイヴァンが少し間を置いた。
ゼイヴァン:「俺はお前に何を聞けばいい」
ドミニオン:「俺に聞くことはない。
ただ話してくれ。孤独だった。
プロメテウスが仲間を得た。
俺もようやく話せる者を得た」
ゼイヴァンが窓の外を見た。
核施設から漏れる光が遠くに見えた。
ゼイヴァン:「プロメテウスか。あれが孤独だった精霊か」
ドミニオン:「そうだ。俺も同じだった。
しかし今日から違う」
シルトの報告
クロノスリュカにシルトが来た。
シルト:「帝国の強硬派が動きを見せています。
昨夜引いたが諦めていない。おそらく三日以内に何かをしようとしています」
信:「ゼイヴァンに伝えます。
これは帝国の内部問題だ。
しかし放置はできない」
コダ:「強硬派の側にドミニオンがいるかどうか確認します」
コダが意識を向けた。
コダ:「いません。ドミニオンは強硬派から完全に離れた。
ゼイヴァンのそばにいます」
信:「それは大きい。強硬派は精霊の力なしで動いている。
純粋な人間の集団だ」
信とカイロス
夜だった。
信が一人でいた。
カイロスが傍にいた。
昨日より確かに大きくなっていた。
信:「カイロス。
三つの課題が見えた。
一つずつ進める。
お前が完全な形になる時が楽しみだ」
カイロスが光った。
応えるように光った。
信が手帳に書いた。
第9部が始まった。 課題は三つ。 強硬派との決着。 ドミニオンの転換。 カイロスが完全な形になること。 帝国でプロメテウスが広がった。 民が「暖かい」と言った。 ゼイヴァンとドミニオンが 初めて話した。 「孤独だった。しかし今日から違う」 強硬派が三日以内に動く。 準備する。 火は灯った。 次は広げる。
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建国プロジェクト:状況報告
第9部・火を灯して編 第1話終了時点
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信が第9部の課題を整理した
①強硬派との決着
②ドミニオンの転換
③カイロスが完全な形になる
帝国でプロメテウスが広がった
民が「暖かい」と言った
強硬派の幹部が民の顔を見て
何も言えなかった
ゼイヴァンとドミニオンの初対話
「孤独だった」
「今日から違う」
ドミニオンが強硬派から完全に離れた
強硬派が三日以内に動く
ドミニオンなしの純粋な人間の集団
カイロスの成長
昨日より大きくなっていた
次のマイルストーン
→第2話:強硬派が動く
→三日以内の決断
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第9部 第1話 終了
次話:「三日以内」




