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ワクワク獣人ランド 〜異世界PM:適材適所で虐げられている獣人たちと最強の国を作ります〜  作者: 星麒麟


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107/111

第8部 第2話「降伏勧告」

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建国プロジェクト:状況報告

第8部・東の大陸編 第2話開始時点

現在地:クロノスリュカ・大陸会議場

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状況 :緊急大陸会議の二日目

    全友好国の代表が集まっている

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大陸会議の二日目の朝だった。


帝国の使者エクトルが再び現れた。

前回より少人数だった。

護衛が三人だけだった。

会議の場に通された。

全ての国の代表が見ている前で書状を差し出した。

エクトル:「東帝国ソルヴェイン

      皇帝ゼイヴァンより。

      大陸連合の各国代表へ。

      書状をお届けします」


信が受け取った。

全員の前で読み上げた。


書状の内容


「西の大陸の各国へ。


 我が帝国はすでにミレアを帝国の版図に加えた。


 これは侵略ではない。管理の拡大だ。


 精霊に頼る文明は脆弱だ。精霊はいつか消える。

 消えた時に何が残るか。


 帝国の管理下に入れ。

 そうすれば豊かさと安定を永続的に保証する。


 七日以内に全ての国が降伏の意を示せ。


 これ以上の抵抗は無意味だ。

 帝国の力は精霊も魔法も魔術も通じない。


 賢明な選択を期待する。


 皇帝ゼイヴァン」


会議の場が静まった。


各国の反応


最初に声を上げたのはガルディウスだった。

ガルディウス:「降伏しろと。

        ふざけるな。

        カルシアをなんだと思っている」


次にエルフ国のアグラリエルが言った。

アグラリエル:「エルフは精霊と共に生きる。

        精霊を否定する者の管理下には入れんな」


ドワーフのオラーリグが言った。

オラーリグ:「ドワーフは自分の鎚で自分の物を作る。

       誰かに管理されるなど論外だ。

       ……まったく笑えんわ」


商業国マルカンドのマンサが言った。

マンサ:「七日以内か。

     俺は商人だ。

     これでも自分の国を思ってはいるんだ。誰かの物になどなるつもりはない」


ゲヘナのワイトが言った。

ワイト:「ゲヘナは

     均衡を大切にする。

     一方的な支配は

     均衡を崩す。

     我らも抵抗する」


全員が同じ方向を向いていた。


エクトルへの返答


リュカがエクトルを見た。

エクトルは表情を変えなかった。

しかし全員の反応を静かに見ていた。

リュカ:「エクトル殿。

     皇帝への返書を書きます。

     今ここで。全員の前で」


リュカが立ったまま書いた。

書き終えた。

全員に読み上げた。

「皇帝ゼイヴァンへ。


 書状を受け取りました。


 降伏はしません。


 七日後も、七百年後も答えは同じです。


 理由は一つ。

 選べないことは生きることではないからです。


 ただし、話し合いはいつでも歓迎します。


 私たちは仲間は多いに受け入れます。

 ただし、敵対する者には断固として戦います。 


 クロノスリュカ

 国王リュカ」


リュカがエクトルに渡した。

エクトルが受け取り文面を確認する。

エクトル:「確認します。

      これが大陸連合全体の答えですか」

リュカ:「今、全員に聞きます」


リュカが会議の場を見回した。

リュカ:「降伏しません。

     異議がある方は今言ってください」


誰も言わなかった。

リュカ:「これが全員の答えです」

リュカは信の方を向くと微笑み、信もまた微笑んだ。

エクトルはため息をつく。

エクトル:「わかりました。

      皇帝陛下にはそうお伝えします」



エクトルの一言


エクトルが立ち上がった。

帰ろうとした。

しかし扉の前で止まった。

振り返った。

エクトル:「一つだけ言わせてください。

      個人的な言葉です。帝国の使者としてではなく」

信:「どうぞ」

エクトル:「この国の人間はみんな目が違います。

      帝国の民とは目の色が違う。

      何が違うのかわかりませんでした。

      しかし今わかりました。

      選んでいる目だ。

      帝国の民は管理されている。

      あなたたちは選んでいる。

      その差が目に出ている」


全員が静まった。

エクトル:「俺にはどちらが正しいかわかりません。

      しかしそれだけは言いたかった」


エクトルが去った。

信が見送った。

信は何も言わなかった。

しかし手帳に素早く書き留めた。

「エクトルの中に何かがある」


徹底抗戦の準備


エクトルが去った後、信が全員に言った。

信:「七日あります。

   その間にできることを全部やる。

   役割を決めます」


役割分担が決まった。

ガルディウス:

「ミレアの難民を保護する。

 防衛線を張る。

 帝国の動きを監視する」


マンサ:

「商人ネットワークで

 帝国内部の情報を集める。

 どこかに細い繋がりがあるはずだ」


アグラリエル:

「精霊の感覚で

 帝国の武器を分析する。

 なぜ精霊の力が

 通じないのか」


オラーリグ:

「帝国の武器の残骸を集める。

 ミレアで回収できたものがある。

 分解して理解する」


カイ・ラガン:

「次元の観点で

 帝国の技術を見る。

 精霊ではない力で

 空を飛ぶとは

 どういうことか」


信が締めた。

信:「七日で

   できることをやる。

   七日後に

   帝国が来ても

   動じない準備をする。

   始めます」



信の違和感


会議が終わった夜だった。

信が一人で執務室にいた。

エクトルの言葉を書き留めていた。

ふと思い出した。

エクトルが去り際に部下に話しかけた言葉だった。

エクトルが去り際に部下へ小声で指示を出す。

「……ヴァーモノス。

  プロント」


信が手を止めた。

信は心の中の中で思う。

「……ヴァーモノス。

 バモノス?

 確かスペイン語で『行こう』だったか。

 プロントはスペイン語で『すぐに』だ。

 なぜこの世界の人間がスペイン語に似た言葉を使っている。

 偶然か。

 いやそれにしては似すぎている」


精霊が激しく光った。

信:「お前も感じているか」



夜・リュカと信


夜、リュカが来た。

リュカ:「信、怖い?」

信:「少しね。

   しかしやることははっきりしている」

リュカ:「どうする?」

信:「降伏はしないんだ。

   でも戦争も最後の手段にする。

   まず知ることだ。

   相手を知れば道が見える。

   いつもそうだっただろう」

リュカ:「信らしいね」

信:「リュカらしくもあるだろう」

リュカ:「うん。そうかも」


二人が窓から渓谷の灯りを見た。

国民がいつも通り生きていた。

笑い声が聞こえた。

信:「この風景を壊させたりしてはダメだ」

リュカ:「うん。一緒に守ろう」



信が手帳に書いた。

降伏しない。 七日以内という期限をもらった。 七日でできることをやる。 エクトルが言った。 「選んでいる目だ」と。 帝国の中にも 迷っている者がいる。 それが突破口になるかもしれない。 エクトルの言葉に スペイン語が混じっていた。 精霊が光った。 答えはまだわからない。 しかし必ずわかる。 それがこの国だ。


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建国プロジェクト:状況報告

第8部・東の大陸編 第2話終了時点

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皇帝ゼイヴァンの書状

 「七日以内に降伏せよ」

 「抵抗は無意味だ」

 一方的な降伏宣告


信の返書

 「降伏しません」

 「七日後も答えは同じ」

 「膝はつかない」

 全員の前で書いた


全国が一致した

 「降伏しない」という共通認識

 各国の役割分担が決まった


エクトルの一言

 「選んでいる目だ」

 「帝国の民は管理されている」

 「あなたたちは選んでいる」

 帝国の使者が迷っている


信の違和感

 エクトルの言葉にスペイン語が混じった

 「ヴァーモノス」「プロント」

 精霊が激しく光った


七日間の準備

 防衛・情報収集・武器分析・技術解析


次のマイルストーン

 →第3話:七日間の攻防

 →帝国の武器への対抗策を探る

========================================



第8部 第2話 終了

次話:「七日間」



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