第7部 第14話「ゲヘナ最終決戦」
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建国プロジェクト:状況報告
第7部・死滅編 第14話開始時点
現在地:タナトスの城・最深部
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状況 :タナトスと対峙中
均衡の石にアポロンの力が届き始めた
外でウィンとリーラが歌い続けている
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タナトスの力が解放されていた。
死の力が最深部全体に満ちていた。
竜騎士の術が激しく消耗し始めた。
カイ・ラガン:「急げ! 限界に近づいている」
信:「全員、持てる力を全部出して!」
ローフェンとタナトス
ローフェンがタナトスの前に立ち続けていた。
レーヴァテインが輝いていた。
精霊の欠片が全て燃えていた。
タナトス:「ガイアの依代。
お前はまだ立っているか」
ローフェン:「ああ、立っているよ。絶対に倒れない」
タナトス:「ふむ、なぜだ?
俺の力の前では全ての命は等しく消えるんだぞ」
ローフェン:「今日は消えない。
均衡が戻るまでここに立ち続ける」
タナトスが力を増した。
死の圧力がローフェンに向かった。
ローフェンが膝をついた。
しかし立ち上がった。
ローフェン:「大丈夫だ。まだ動ける」
リリィの広域神聖魔法
リリィが全員の前に出た。
首の鈴が激しく鳴った。
研究チームの全員の力を感じた。
クラグルの白魔術。
ガルディウスの祈り。
コダの精霊との対話。
エルネストの魔術理論。
全部が手の中に集まってきた。
リリィ:「繋がっている。
全員が繋がっているなり」
魔法を発動した。
広域の神聖魔法だった。
光が最深部全体に広がった。
タナトスの死の力が押し返された。
スペクターが消えた。
残っていたレイスの欠片が消えた。
タナトスが揺れた。
タナトス:「この光は」
リリィ:「全員の力だよ。一人じゃないの。だからあなたより強いのさ」
コダと均衡の石
コダが均衡の石の前に立ち続けていた。
アポロンが傍にいた。
石に力が注がれていた。
しかしまだ足りなかった。
コダ:「もう少しだ。外からアポロンが広がれば石が応える」
外の世界でウィンとリーラが歌っていた。
各国の音楽家が歌っていた。
エルフの精霊魔法師が歌に力を込めていた。
カルシアの聖歌隊が祈りを添えていた。
ドワーフの歌が大地に響いた。
シーベルトの歌が海に広がった。
アポロンが世界中で光り始めた。
均衡の石が応えた。
輝きが増した。
コダ:「来ている。
来ている。
もう少しだ」
リュカがタナトスを定義する
リュカが前に出た。
アダマスの短刀を構えた。
リュカ:「タナトスを定義する。均衡する存在として。
生命と等価の死滅として。
それ以上でもそれ以下でもなく」
短刀が光った。
タナトスに向かった。
定義の力が働いた。
タナトスが抵抗した。
しかしリベリオンの小さな光が
信の隣で輝いた。
カイロスの欠片だった。
まだ形にはなっていなかった。
しかし確かにそこにあった。
その光がリュカの定義に加わった。
タナトス:「……」
タナトスが止まった。
一瞬だった。
しかしその一瞬が決定的だった。
ローフェンがレーヴァテインを放つ
ローフェンが立ち上がった。
レーヴァテインが最大まで輝いた。
精霊の欠片が全て解放された。
大地の力。
生命の力。
感情の力。
全てが一本の武器に集まった。
ローフェン:「タナトス。
虚無に返さなくていい。
均衡に戻ればいい。
今があれば十分なんだ」
レーヴァテインを放った。
タナトスの中心に向かった。
均衡の楔が打ち込まれた。
タナトスに深いダメージが入った。
クラグルの最後のリザレクション
その瞬間だった。
タナトスの力が一瞬弱まった。
エドガルへの縛りも薄まった。
クラグル:「今よ。パナシア」
パナシア:「先生、これが最後ですね。
倒れたら絶対に起きないでください。もう無理はしないで」
クラグル:「約束はできそうにない」
パナシア:「先生!」
クラグル:「やるわよ!」
竜石を握った。
アポロンの加護が最大まで輝いた。
ガルディウスの声が懐中時計越しに届いた。
カルシアで祈り続けていた。
ガルディウス:「エドガルを頼む。俺の分まで祈っている」
信が目を閉じた。
助けたいという気持ちだけを持った。
クラグル:「死に落ちた魂よ。
生命の精霊の加護のもとその呪縛を断ち切る。
復活せよ」
光がゲヘナ全体に広がった。
カルシアの北の国境まで届いた。
エドガルを包んだ。
タナトスの縛りが光に焼かれた。
エドガルが自由になった。
エドガル:「将軍。ありがとう」
クラグルが倒れた。
パナシアが受け止めた。
パナシア:「先生」
クラグル:「全部出し切ったわ。
何人助けられたのかしら」
パナシア:「数えきれないほどです。
先生が助けた命は数えきれないほどです」
クラグル:「そう、それはよかった」
均衡の回復
コダが叫んだ。
コダ:「来た。
アポロンが世界中に広がった。
今だ」
均衡の石が激しく輝いた。
光が最深部全体に溢れた。
タナトスが止まった。
長い沈黙があった。
タナトス:「均衡が戻ってきた。
ふむ、これが均衡か。
長い間忘れていたな」
ローフェンがレーヴァテインを構えたまま言った。
ローフェン:「これで終わりか」
タナトス:「終わりはない。
生命がある限り死滅もある。
これが世界の理だ。
しかし
今日はお前たちが証明した。
俺は均衡の中に戻るとする」
信:「また来ますか」
タナトス:「アポロンが偏ればまた目覚めるぞ。
それが俺の存在理由だ。
覚えておくといい」
信:「覚えておきます」
タナトスがゲヘナの深部に戻った。
死霊の強硬派が消えた。
最深部に静寂が戻った。
ジークとカイ・ラガン
静寂の中でジークがカイ・ラガンに言った。
ジーク:「終わったか」
カイ・ラガン:「ああ。終わった。今日は」
ジーク:「俺はまた竜騎士として戦える。一人じゃなくなった」
カイ・ラガン:「一人じゃなく、な」
二人が並んで立っていた。
ゲヘナから戻る
扉の場所に向かった。
ワイトが待っていた。
ワイト:「均衡が戻った。ゲヘナが静かになった」
信:「ありがとう。
あなたの協力がなければここまで来られなかった」
ワイト:「俺も望んでいたことだ。
ゲヘナに安息が戻る。
それだけで十分だ」
幽霊たちが見送った。
シャドウが最後まで傍にいた。
扉を抜けた。
この世の光が差し込んだ。
温かかった。
帰還
竜門学府の地下だった。
ロガが待っていた。
ローフェンを見た。
ロガ:「無事、帰ってきたな」
ローフェン:「ああ、帰ってきたよ」
それだけだった。
しかし十分だった。
ロガがローフェンの肩に手を置いた。
二人が並んで立った。
クラグルが担架で運ばれていた。
パナシアが傍を離れなかった。
クラグル:「大丈夫、歩けるわ」
パナシア:「歩けません」
クラグル:「歩けると言っているでしょう」
パナシア:「歩けないと言っています」
クラグル:「……」
パナシア:「先生、今日だけは休んでください」
クラグル:「……わかったわ」
初めて素直に頷いた。
カイ・ラガンとジークが並んで地上に出た。
空を見上げた。
アポロンが世界中に広がっていた。
遠くにタナトスの影が静かに見えた。
均衡していた。
カイ・ラガン:「長かった」
ジーク:「ああ。
しかし
終わった」
カイ・ラガン:「終わった。
今日は」
この世の防衛戦終了
ロガが全拠点に連絡した。
ロガ:「撤退。
全員、撤退だ。
死霊が消えている」
各地から報告が来た。
死霊の強硬派が全て消えた。
中間派が霧のように散っていった。
離反派だけが残った。
幽霊たちが国の各地に漂っていた。
静かだった。
穏やかだった。
ロガとニュー・ラスカルズとの通話。
ハドヤー:「終わりましたか」
ロガ:「終わった。全員、無事か」
トゥエリス):「全員います」
メカラ:「……怪我人は多いですが誰も死んでいません」
ロガ:「よくやった」
ウィンとリーラ
音楽堂だった。
ウィンとリーラがまだ歌っていた。
誰かが伝えに来た。
伝令:「終わりました。均衡が戻りました」
ウィンが歌を止めた。
リーラも止めた。
二人が並んで座った。
声が出なかった。
使い切っていた。
しかしアポロンが音楽堂の上で輝いていた。
どこよりも明るかった。
リーラ:「……やった」
ウィン:「……やったね」
二人が笑った。
声のない笑いだった。
しかし全身で笑っていた。
信が全員に言った。
信:「全員、生きています。それだけで
十分です。
今日はゆっくりと休んでください」
誰も何も言わなかった。
しかし全員が頷いた。
疲れていた。
しかし笑っていた。
信が手帳に書いた。
均衡が戻った。 タナトスが静かになった。 クラグルが全部使い切った。 エドガルが解放された。 ジークが戻ってきた。 カイ・ラガンが一人じゃなくなった。 ローフェンが帰ってきた。 ロガが待っていた。 全員、生きている。 それだけで十分だ。 明日から、また始める。
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建国プロジェクト:状況報告
第7部・死滅編 第14話終了時点
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均衡の回復
タナトスがゲヘナの深部に戻った
「アポロンが偏れば また目覚める」
死霊の強硬派が消滅
中間派が散った
離反派だけが残った
クラグルの最後のリザレクション
エドガルが解放された
竜石の力を全て使い切った
クラグルが倒れた
パナシアが支えた
ジークとカイ・ラガン
「一人じゃなくなった」
並んで空を見上げた
リリィの広域神聖魔法
タナトスの城の中で発動
全員の力を繋げた
ウィンとリーラ
声が出なくなるまで歌い続けた
アポロンが世界中に広がった
信の隣のカイロスの欠片
リュカの定義の瞬間に輝いた
まだ形にはなっていない
次のマイルストーン
→第15話:復活と均衡の世界
→第8部への幕開け
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第7部 第14話 終了
次話:「均衡の世界」




