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ワクワク獣人ランド 〜異世界PM:適材適所で虐げられている獣人たちと最強の国を作ります〜  作者: 星麒麟


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103/109

第7部 第13話「タナトスとの対峙」

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建国プロジェクト:状況報告

第7部・死滅編 第13話開始時点

現在地:クロノスリュカ・建国地

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状況 :最終決戦の直前

    全勢力が集結しつつある

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夜だった。


渓谷の灯りが見えた。

国民が普通に生活していた。

子どもたちの声が聞こえた。

笑い声が聞こえた。

信が時計塔の上からそれを見ていた。

リュカが隣に来た。

リュカ:「明日だね」

信:「ああ、明日」

リュカ:「怖い?」

信:「少しね。

   でも準備はできているから」

リュカ:「わたしも、少し怖くて。今までとは違う戦いだから」


二人が並んで渓谷を見た。


各勢力の集結


翌朝だった。

各国の勢力が集まってきた。

カルシアの騎士団。

エルフの精霊魔法部隊。

ドワーフの戦士たち。

シーベルトの船団。

ゲヘナの離反派。

ワイトとジーク。

シャドウ。

幽霊たちの一部。

全員が同じ場所に集まった。

ガルディウス:「これだけの勢力が一か所に集まるとは」

アグラリエル:「歴史上初めてのことかもしれんな。

        生者と死者が同じ側で戦うなどということは」

オラーリグ:「面白いことになったもんだ。

       ガッハッハッ」



信の最終確認


信が全員に言った。

信:「最終的な確認をします。

   今日の目的はタナトスを滅ぼすことではない。

   均衡に戻すことです。

   タナトスの城の最深部に均衡の石がある。

   そこにアポロンの力を注ぐ。

   それが全てです」


全員が頷いた。

信が続けた。

信:「役割を確認します。

   ゲヘナへの遠征隊:

   俺、リュカ、ローフェン、コダ

   カイ・ラガン、ジーク

   クラグル、パナシア。

   我々の世界の防衛隊:

   ロガ、ミネルヴェ、ルドルフ

   ルトラ、アエトス、カティ

   ニュー・ラスカルズ

   各国の援軍。

   ウィンとリーラは

   この世で歌い続けて。

   アポロンを世界に広げながら俺たちを支える。

   リリィは遠征隊と一緒にゲヘナへ向かう。

   広域の神聖魔法をタナトスの城の中で使う」

リリィ:「任せてなり」



ロガとローフェン


出発の直前だった。

ロガがローフェンを呼んだ。

二人だけになった。

ロガ:「時間か」

ローフェン:「行ってくる」

ロガ:「無事、帰ってこい」

ローフェン:「ああ。これ毎回言っているな」

ロガ:「毎回言うさ。

    だから帰って来ているんだろう」

ローフェン:「オヤジがそんな迷信めいたことを言うなんておかしいな」


ロガがローフェンの肩に手を置いた。

ロガ:「お前は強くなった。

    もう、お前はお前の戦いができる。

    だから、あとはお前次第だ」

ローフェン:「オヤジ、ありがとうな」

ロガ:「礼はいらん。

    帰ってきた時に、また稽古しよう」

ローフェン:「ああ、必ず」



扉が開く


竜門学府の地下だった。

テルミが激しく揺れていた。

リュカが時空魔法を構えた。

カイ・ラガンが次元術を重ねた。

ジークが横に立った。

竜騎士の術が三人分から放たれた。

扉が大きく開いた。

今回は前回より大きかった。

全員が通れる大きさだった。

灰色の光が差し込んだ。

信:「行きます」


全員が踏み込んだ。


ゲヘナ・深部への突入


ワイトが先頭に立った。

シャドウが側面を守った。

幽霊たちが後ろを固めた。

スケルトンの荒野を進んだ。

今回はワイトの存在で中間派が全員道を開けた。

誰も邪魔しなかった。

タナトスの城が近づいてきた。

冷たさが増した。

コダ:「精霊の力が弱まっている。

    しかしアポロンが傍にいる。離れていない」


アポロンが全員の傍で光っていた。

小さな光だった。

しかし消えなかった。


タナトスの城・門


城の門の前に着いた。

太古の英雄たちの魂が集まっていた。

前回より多かった。

古竜の魂:「……来たか。

      全力で

      支援する。

      俺たちに

      できることを

      全部やる」


魂たちが光になった。

全員を包んだ。

生命力の補強だった。

竜騎士の術がさらに強くなった。

ジーク:「先達たちが力を貸してくれている」

カイ・ラガン:「長い間待たせた」



大広間・レイスとの戦い


門を開いた。

大広間だった。

天井が高かった。

光がなかった。

しかし暗くはなかった。

死の光が満ちていた。

レイスが三体いた。

タナトスの直属だった。

最も強力な死霊だった。

光を完全に吸収する存在だった。

ジーク:「レイスは通常の攻撃が通じない。

     光の力だけが有効だ」

ローフェン:「任せて、レーヴァテインで行く」


レイスが動いた。

速かった。

ローフェンがレーヴァテインを構えた。

精霊の欠片が全て輝いた。

光がレイスに向かった。

一体目が止まった。

しかし残り二体が別方向から来た。

リリィ:「行くなりよ〜!」


リリィが魔法を発動した。

三重魔法だった。

神聖魔法の要素が混じっていた。

二体のレイスに同時に当たった。

光が広がった。

レイスが揺れた。

カイ・ラガン:「今だ、ローフェン」


ローフェンがレーヴァテインを一体目に放った。

光がレイスを貫いた。

一体目が消えた。

リリィの魔法が二体目を捉えた。

ジークが三体目に向かった。

竜騎士の剣が光を帯びた。

三体目が消えた。

信:「次。急ぎます」



螺旋の通路・スペクターとの戦い


螺旋の通路に入った。

スペクターが現れた。

次元を渡る死霊だった。

空間を無効化する存在だった。

どこからでも現れた。

コダ:「場所が定まらない。どこにいるかわからない」

カイ・ラガン:「空間ごと封じる必要があるな」


リュカが前に出た。

アダマスの短刀を構えた。

リュカ:「スペクターを定義します。

     次元を渡る存在としてここに定める」


光が放たれた。

スペクターが止まった。

空間に縛られた。

ローフェンがレーヴァテインを放った。

スペクターが消えた。

また現れた。

リュカが再び定義した。

ローフェンが消した。

これを繰り返した。

信:「リュカとローフェンがいいコンビで動いている。

   このリズムで行ける」



タナトスの気配


螺旋の通路の最深部に近づいた時だった。

空気が変わった。

全員が感じた。

タナトスの気配だった。

コダ:「タナトスが動いています。

    俺たちに気づいている」

ジーク:「城の最深部にもうすぐ着く。

     均衡の石はタナトスの前にある。避けては通れない」

信:「わかっています。向き合います」


全員が足を止めなかった。

進み続けた。

最深部の扉が見えてきた。


タナトスの城・最深部


扉を開いた。

広い空間だった。

中央に石があった。

淡く光っていた。

均衡の石だった。

しかしその前に形があった。

形のない形だった。

光を飲み込む暗黒だった。

タナトスだった。

全員が止まった。

タナトス:「光と共に生きる者よ。

      ここまで来たか。

      竜騎士団もここまでは来られなかった」

カイ・ラガン:「そうでもないぞ、私はその竜騎士だ」

タナトス:「最後の竜騎士。

      戻ってきたか。

      そうか、それは面白い」



信とタナトスの対話


信が前に出た。

信:「タナトス。話がある」

タナトス:「人間よ。

      お前がこの者たちを率いているのか」

信:「一応、代表と言う事には」

タナトス:「なぜここまで来た。俺を倒すためか」

信:「違います。

   均衡に戻すためです。

   アポロンが一か所に偏った。

   それがあなたの暴走を招いた。

   俺たちがアポロンを世界に広げます。

   均衡の石にアポロンの力を注ぐ。

   そうすればあなたも落ち着けるはずだ」

タナトス:「甘いな。光の使いよ。

      生命というのは常に死滅を恐れる。

      恐れるから弱い。

      だが、俺が全てを終わらせれば恐れもなくなる」


信が間を置いた。

信:「俺は恐れています。

   今日も怖い。

   だけど、恐れるから弱いんじゃない。

   恐れるからこそ動けるのが生命の力だ」


タナトスが沈黙した。

タナトス:「面白い言い方をする。

      しかしそれで俺が止まると思うか」



ローフェンがタナトスに語りかける


ローフェンが前に出た。

ローフェン:「タナトス。

       俺はガイアの力を借りた。

       大地の精霊の記憶を見た。

       ガイアがタナトスと向き合っていた記憶を」

タナトス:「何を見た」

ローフェン:「ガイアはタナトスを憎んでいなかった。

       ただ悲しんでいた。

       お前が均衡を失ったことを悲しんでいた」

タナトス:「ほう」

ローフェン:「お前は存在するだけでいい。

       死滅は必要だ。

       しかし全てを終わらせる必要はない。

       均衡の中に戻ればいい。

       それだけだ」


タナトスが長い沈黙をした。

タナトス:「ガイアが悲しんでいたか」

ローフェン:「そうだ」

タナトス:「俺は存在するだけだ。

      しかし偏ることは想定していなかった。

      アポロンが一か所にしかいない。

      それが俺を狂わせたというのか」



タナトスが動く


しかしタナトスが動いた。

タナトス:「しかし

      お前たちが均衡を取り戻せるかどうか。

      それは別の話だ。

      それを証明してみせてみるがいい」


タナトスの力が解放された。

死の力が部屋全体に広がった。

全員の生命力が削られ始めた。

竜騎士の術が激しく機能した。

カイ・ラガン:「時間がない。

        均衡の石にアポロンの力を注ぐ必要がある」

コダ:「アポロンを呼びます」


コダが歌った。

ウィンから教わった歌だった。

外の世界でウィンとリーラが歌い続けていた。

アポロンが応えた。

光が部屋の中に差し込んできた。

タナトス:「その光を均衡の石に届かせるな」


タナトスが阻もうとした。

死の力が光を飲み込もうとした。

ローフェンがレーヴァテインを構えた。

タナトスの前に立った。

ローフェン:「今だ。コダ、石に届けろ!」


ローフェンとタナトスが向き合った。

リリィが広域の神聖魔法を発動した。

タナトスの死の力を押し返した。

わずかな隙間が生まれた。

コダが均衡の石に向かって走った。


均衡の石の前


コダが均衡の石の前に立った。

アポロンが傍に降りてきた。

コダ:「アポロン。

    この石に力を注いでくれますか」


アポロンが光った。

頷くように見えた。

コダが石に手を当てた。

アポロンの力が流れ込み始めた。


信が手帳に書いた後で読み返す場面ではなかった。

今は全員が戦っていた。

リュカがアダマスの短刀を構えていた。

タナトスに向かっていた。

リュカ:「タナトスを定義する。

     均衡する存在として。

     それ以上でも

     それ以下でもない」


短刀が光った。

タナトスに向かった。

定義の力が働き始めた。

タナトスが揺れた。

タナトス:「定義をするか。

      面白い」


しかしタナトスが力を増した。

定義が抵抗を受けた。

まだ届かなかった。

リュカ:「もう少し」

信:「リュカ、無理はするな!」

リュカ:「大丈夫。もう少しだから」


コダが均衡の石にアポロンの力を注ぎ続けていた。

石が輝き始めた。

しかしまだ均衡は戻っていなかった。

ジーク:「まだ足りない。

     アポロンが世界に広がらなければ均衡は完全には戻らない」

信:「わかっています。

   外でウィンとリーラが歌っている。

   各国の音楽家も歌っているはずだ。

   届くまで持ち堪えるんだ」



外の世界


同じ時刻だった。

この世ではウィンとリーラが歌い続けていた。

各国の音楽家が合わせて歌っていた。

エルフの精霊魔法師が歌に精霊の力を込めていた。

カルシアの聖歌隊が祈りを添えていた。

ドワーフの歌が大地に響いた。

シーベルトの歌が海に広がった。

アポロンが世界中で少しずつ光り始めた。

均衡の石が更に輝いた。

ゲヘナの中にまで届いた。

コダ:「来ている。

    外からアポロンが広がっている。

    もう少しだ」


タナトスが動いた。

最後の力を解放した。

タナトス:「まだだ。

      それでは証明が足りん」



信が全員に言った。

信:「ここからが

   本番です。

   全員、持てる力を全部出す」


全員が頷いた。


信が手帳に書いた。

タナトスと向き合った。 均衡の石にアポロンの力が届き始めた。 しかしまだ足りない。 外でウィンとリーラが歌っている。 全員が戦っている。 次が最終決戦だ。 全部出す。


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建国プロジェクト:状況報告

第7部・死滅編 第13話終了時点

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各勢力が集結

 生者と死者が同じ側で戦う

 歴史上初めての出来事


タナトスの城へ突入

 レイス三体を突破

 スペクターを定義して消滅

 最深部に到達


タナトスとの対峙

 信が「均衡に戻す」と伝えた

 ローフェンがガイアの記憶を語った

 「ガイアがお前の暴走を悲しんでいた」

 タナトスが揺れた


均衡の石へのアポロンの注入が始まった

 しかしまだ不完全

 外でウィンとリーラが歌い続けている


タナトスの本質

 「偏ることは想定していなかった」

 「証明してみせろ」と言った


次のマイルストーン

 →第14話:最終決戦

 →均衡の回復

 →エドガルのリザレクション

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第7部 第13話 終了

次話:「最終決戦」



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