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3.【運否天賦】



「あら、いらっしゃいませ。」

藤色の髪に翡翠色の瞳の女性に声を掛けられた。

歳は…、同じくらい?


「ねぇ、ゲイルさん。あの人って…?」


「宰相閣下の娘さんだ。ギルティスの会長様!」


「え。嘘ですよね?」


「紛れもなく本物だよ。」


「死 に ま す。」


「待て。まだ逝くな。お務めが残ってる。」


「何、言ってるんですか。私は無罪です!」


ゲイルとヒソヒソ声で話す。


「確か、ダンジョンの弁償で来られたんですよね。」


「はひっ!」


「当家は、お金は腐る程あります。なので、お二人には別の形での弁償をしてもらいます。」

お嬢様は、ニヤリと笑った。


「罪の数だけ、罰がある。素敵でしょう?」


確実にヤバい。

このお嬢様、多重人格な上にサイコだわ…。

これには、流石にゲイルも引いてるっぽい。


「そうですか…。アハハ。」


「お前、物凄くその笑い嘘くさいぞ。」


「フラッシュフラッド。」

バシャア。

余計な事を言う、奴に魔法で鉄砲水を浴びせ掛けたよ♡


「オホホホホ。」


※※※※


「おい、先輩にいきなり水掛けるとか無いでしょうよ。」


「そうですか。では、もう一発。」


「やめろ。怒るぞ?」


「アルカへス…」


「すまん。それは、やめて!死ぬから!消えちゃうから!」


私は今、恐ろしい魔法を使おうとした。

物体を形成しているという概念を無力化し溶解させてしまう絶対溶媒を対象に浴びさせる事が出来るのだ。

そして、物体であろうが魔法であろうが形を構築していればこの魔法は効果を発揮する。

最早、最強である。


「はーい。」


「はぁ。死ぬかと…殺されるかと思った。」


※※※※


翌日。

刑罰を受けにゲイルとサイコお嬢様の所へ向かった。


「では、説明をします〜。」

ちょ、やめっ。

その笑顔、気味悪いから!


「あ、自己紹介してませんでしたね。私は、イリア・ミューズリーです。」


「ゲイル・ガードナーです。」


「ミレイユ・アールフェアです。」


「アールフェア?レミファス王国の名門貴族の…。」


「YES!」


「何故、此処に?」


「いやぁ、色々ありまして。」


何故だろう。

このお嬢様と喋っていると、肉体的と精神的両方ともに疲れるんだけど。


「では、内容を教えまーす!」


ああ。

明日も太陽を見れますように。



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