旅行支度
「ズバリ、我がギルティス財団がドグラス帝国と共同で行っている魔導力ネットワーク計画を手伝っていただきたく!」
ふぁい?
ネットワークって、こんな異世界ファンタジーバリバリの世界にあるの?
ううむ。
裏に日本人又は地球人の存在を感じる。
「あのー、その魔導力とは?」
おおっ!
ゲイル君、いい質問!
「よくぞ、聞いてくれました。魔導力とは、世界全ての生き物が持つ魔力と自然環境で発生する魔素、世界の養分であるマナの三つが合わさって出来る新エネルギーです!」
魔力!魔素!マナ!
なんて、ファンタジーな響き!
普通にしていれば、イリアさんも良い人なんだけどなー。
「質問です!この新エネルギーを考案・開発した人とは?」
超、気になるんですけど。
「ああ。アイ・クラシキの事ですか。」
やっぱり、日本人ー!
懐かしき〜。
「その人に会いたいのですが。」
どんな人かなー。
「なら、今度のアルバート法国訪問時に会えると思いますよ。」
ア、アルバート法国?
なんじゃ、その国は。
「訪問時とは?」
ゲイル!
それよ、それ!
「アルバート法国にある、『ケトルマイン』という鉱石がネットワークシステムの核となる機械の材料に相応しいので採取に行くのです。」
おお〜!
「では、法国に行くのですね?そうなのですね?行きます〜!絶対に!」
ふんふん!
「お前、旅行じゃないぞ。」
ゲイルが呆れている。
「分かってますー!」
うっさいなー。
「アクアウォーター。」
ザバン!
「うぉい?」
あー。
キモいから、その声やめろよ。
「では、早速支度をして下さい!」
はーい!
弾むような足取りで、諜報機関の寮へ戻った。




