111話 君と私の4015日間の両思い
「楓、好きだよ」
「...何で」
まさか告白するとは思わず、会場も潤も驚いていた。特に楓は一番驚きを隠せていなかった。
いきなり、全校生徒の前に告白した事に驚いて、灯里達の方を見ると、ニヤニヤと笑っていたのでグルと気付いた。
「嫌だったか?」
「え?その、え?」
まだ混乱状態だったので、俺は話を続けた。
他の奴らに聞こえない様に、マイクを遠ざけて楓にだけ聞こえる様に話した。
「楓の夢はなんだっけ?」
「...モデル」
「なら、もう一つは?」
「え?」
まさかもう一つの夢を覚えてくれてた事に、嬉しさと驚きの感情が溢れて出てきた。
俺は再びマイクを口に近づけた。
「俺と結婚しないか?俺は昔から楓の事が好きだ」
俺の11年間...約4015日間の片思いの気持ちをここで本人に伝えた。
自分の気持ちには気付けて居なかったが、今を思うと俺は楓に片思いをして居たと気付いたのだ。
楓はまさか昔から自分の事を想ってくれてた事に、嬉しい涙を流して居た。
「下手な告白でごめんな?お前らを守り続ける、必ず幸せにする。だから、俺と一生側に居てくれないか??」
俺は思わずお前らと複数形になってしまったが、灯里達以外はそれに気付いて居なかった。
「ちー君、マイクを返して」
俺はマイクを、楓に渡した。
「嫌だ、」
「え?」
「やだ」
まさか、振られると思わず俺はショックを受けたフリをした。
だが、楓はポロポロと涙を流して居たのだ。
「何で、我慢したのに。何でよ」
多分ハーレムの事を言っているのだろう、自分がハーレムを提案してきたので、こう言うカップルになりたい夢を我慢してたのだろう。
「楓、たまには我儘をしても良いんだよ?お前は昔から自分より他人を優先しがちだ。もしかして、それが本音だったのか?」
「違う、本音はちー君の事が好き。私も昔からずっとちー君の事が好き。誰よりも負けないぐらい、ちー君の事をあいしてる」
「あはは、そんなに言われると嬉しいな」
俺は少し気恥ずかしそうに、ほっぺをかいていた。
「良いの?我儘して良いの?」
「良いんだよ。楓は我慢しすぎだ」
すると、楓は俺に飛び込む様に抱きついて来たのだ。
「好きです。私もちー君の事が大好きです」
すると、握手の嵐が再びおきて、周りからは歓声の声や嫉妬の声が混ざり合って居た。
「フューーー」
「カップル誕生か?!羨ましいね」
「良いな、俺もあんな可愛い子と付き合えるなんて」
「彼、なかなか良くない?あんなセリフ私もいわれてみたいな」
潤からも、横から揶揄われたりして、この日最高の文化祭が終えたのだった。




