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ギャルゲの主人公と乙女ゲーのヒロインは、  作者: 涼風悠
ギャルゲーの主人公と乙女ゲーのヒロインは、恋人同士ですが、幼馴染の時より恋人同士っぽくないのですが、どうすればいいですか?

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乙女ゲーのヒロインは、幼馴染と恋人同士になれたのに、よそよそしくなってしまうのである。 その14

 夕方過ぎて、美月がいつも帰る時間になっても、起きないため、郁人は仕方なく美月を起こすことにしたのである。


「美月……ほら、起きろ……もう、帰る時間だぞ」


 安心しきって、スヤスヤ眠る美月を見て、起こすのは申し訳ないと思う郁人だが、心を鬼にして起こすことを決意して、美月に声をかけるのだが、全く起きる気配のない美月なのである。


「美月……起きろって……お~い、美月」


 今度は、布団越しに、美月を揺さぶって起こそうとする郁人だが、美月は、幸せそうに寝息をたててスヤスヤ美月ちゃんなのである。


「美月……いい加減起きろ……もう帰らないといけないだろ?」


 さらに強く揺さぶって、起こそうとする郁人だが、美月は、ううう~と呻いて、寝返りを打って、また、スヤスヤ美月ちゃんに、さすがの郁人も呆れるのである。


「美月……いい加減に起きないと、布団引っぺがすぞ」


 郁人が、布団を引っ張ると、美月は、必死に抵抗するのである。そして、確信した郁人なのである。


「美月……お前、途中から起きてただろ、ほら、早く起きろ」


 布団に必死にしがみついて放さない美月に、郁人はそう言い放つが、美月は、返事をしなのである。郁人は、やれやれと腰に手を当てて、呆れた後に、気合を入れて、布団を引っ張るのである。


「ほら、美月起きろ」

「……ぃや」


 必死に抵抗する美月は、小声でそう言って、絶対に私は起きないと、布団にしがみつく美月なのである。


「もう、7時になる……帰る時間だろ」

「……帰らないもん」


 美月は、布団から少し顔を出して、郁人を見ながらそう可愛らしく言う美月に、クラっとなる郁人だが、必死に平常心を保つのである。


「帰らないとダメだろ」

「今日、お母さん達いないから……大丈夫だよ」

「……いや……まぁ、ウチも今日二人ともいないけど……いや、美悠ちゃんどうするんだ?」

「今日は……大丈夫だよ」

「いや……それに、雅人もいるしな」

「雅人君も大丈夫だよ」


 何が大丈夫なのか理解できない郁人は、呆れるが、何が何でも、ベッドから出るつもりのない美月なのである。もはや、郁人のベッドは美月に占領されたのである。


「美月……とにかく起きろ」

「…郁人は……私が帰ってもいいの?」


 美月は拗ねた声で、郁人にそう言うと、物凄く困る郁人なのである。


「いや……それは……一緒に居たいが…」

「じゃあ、問題ないよ!! ねぇ……郁人!! ゲームしようよ! テレビゲーム!」


 美月は布団を持ったまま、上半身だけ起こして、郁人にそう提案するのである。


「……いいけど……でもなぁ……美月、ゲーム弱いだろ」


 美月の提案に、呆れながらそう言う郁人に、ムッとなる美月なのである。


「弱くないよ!! 絶対に勝つんだからね!! ゲームで郁人に勝つんだよ!!」

「そ、そうか……じゃあ……やるか」


 もう、諦めた郁人は、準備を始めるのである。郁人が渋々了承して、ゲーム機の用意をしているのを満足気に見て、ベッドでゴロゴロする美月なのである。


「美月……お前な」

「ベッドは私が占拠したんだよ」


 嬉しそうにはしゃぐ美月を、ジト目で見つめる郁人に、ドヤ顔でそう言い放つ美月は、ベットでゴロゴロはしゃぐのを止めないのである。


「……ほら、ゲームの準備できたぞ」

「フフフ、郁人……コテンパにしてあげるんだからね!!」


 自信満々な美月は、ベッドから起き上がると、すでに床に座って、準備万端な郁人の隣に座り直すのである。


「……とりあえず、数回やるか」


 呆れる郁人は、とりあえず、美月が満足するまで付き合うかと、ゲームを始めるのである。ゲームはレースゲームで、CPUもいれて12人で走るのだが、初めてすぐ、美月は、カーブを曲がるたびに、体が左右に揺れるのである。


 つまり、郁人の左隣に居る美月が、右に曲がるたびに、郁人に激突してくるのである。


「……美月……すまない」

「い、郁人!! 待って、ずるいよ!!」


 1位でゴールする郁人に対して、遅れて最下位でゴールする美月は、不満気に郁人を睨むのである。


「美月……とりあえず……左右に揺れなくても大丈夫だからな」

「揺れてないから!! もう一回だよ!!」


 何回も郁人にぶつかっておいて、揺れてないと言い張る美月は、結果に納得いかないため、再戦を郁人に申し込むのだが、郁人はやれやれと呆れ気味なのである。


 そして、再戦した結果は、美月はカーブを曲がるたびに左右に激しく動き、結局順位は全く同じで終わりを迎えると、美月がムスッとするのである。


「……絶対に、郁人に勝つんだからね……ゲームくらいは、郁人に勝って、ギャフンと言わせるんだから」

「そ、そうか……勝てば終わるんだな」

「もちろん!! 勝つまでやるんだからね」


 美月がそう言うから、早く終わらせるために郁人は手を抜きまくって、美月より下の順位つまり、最下位で、美月は11位なのである。


「郁人……私は怒ってます」

「いや……美月勝ったな……ほら、ゲームは終わろう……な」

「手加減したらダメだからね!! 本気でやってよ!!」


 なんで、急に美月はゲームやりたがったのか疑問の郁人は、呆れながらも、諦めて仕方なく美月に付き合うのである。今度は、本気を出して、1位を取ると、美月は物凄く不満気に郁人を睨むのである。


「だからって、一位は大人げないよ……郁人!!」

「……お、俺にどうしろって言うんだ……美月」


 理不尽な美月に、困る郁人は、もう諦めて、我儘モードの美月ちゃんに付き合うのである。そして、何度やっても勝てない美月は、ついに、郁人の視界を奪ったり、郁人の腕を引っ張たりして、リアル妨害に出るのである。


「美月……リアルで妨害するのはやめろ」

「これも作戦だよ!! 絶対郁人に勝つんだからね!!」


 なぜか勝ちにこだわる美月に、ずっと付き合わされる郁人なのである。そして、ついに、日付が変わり、深夜1時くらいで、美月が一勝をもぎ取るのである。


「やった!! 郁人に勝ったよ」

「よ、よかったな……美月」


 嬉しくガッツポーズで喜ぶ美月はハイテンションなのだが、郁人は、物凄く眠そうで、やつれているのである。


「郁人……私勝ったよ!!」

「……そ、そうだな……おめでとう、美月」


 大喜びし、ドヤ顔で、そう言い放つ美月を、疲れが露な郁人は適当に褒める。そんな郁人の態度に納得のいかない美月は、ジッと郁人を見つめるのである。


「私は、郁人に勝ちました……頑張りました……物凄く頑張った私に……郁人はどうするのかな?」


 そう言う、美月に、長時間ゲームに付き合わされ疲れ切ってる郁人は、ぼんやりと考えて、とりあえず、美月の頭を撫でるのである。


「えへへへへ、最近、郁人に負けっぱなしだったからね……私だって、頑張れば郁人に勝てるんだからね!!」

「……そうか」


 頭を撫でられ、褒められて、嬉しそうな美月に疑問な郁人なのである。


「……私も、私も……郁人には負けないってことだよ」


 そうニッコリ言う美月に、微笑み返す郁人なのである。


「フフフ……さすがにお腹がすいたね……郁人……じゃあ、何か作るね」


 美月は、そう言って、部屋を嬉しそうに出て台所に向かうのである。そんな美月に、仕方なく眠たい目を擦りながら、ついて行く郁人なのであった。


ここまで、読んでくれてありがとうございました。ぜひ、ブックマークと評価もよろしくお願いしますね。


さて、美月の我儘に付き合う郁人ですが、美月は、急に何で我儘を言い出したのでしょうかね? あと、この間、美悠と雅人は何をしていたのでしょうか?


次回は、美月ちゃんは本音を郁人にぶつけるのである。二人は、付き合いたての恋人から、最強の幼馴染恋人にランクアップするのである。


では、次回の更新もよろしくお願いしますね。

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