35話 スキルと友人
☆スキル
・魂記録
・闇領域
・疾走
・空走天駆 lv2 new!
・揮連携new!
・闇魔剣術 lv9
・闇魔法 lv9
・火魔法 lv2
・闇触力得 lv3
・詠唱破棄 lv3
・剣術 lv7
・槍術 lv7
・弓術 lv3
・偽装 lv6
・悪事 lv1 new!
・狂言 lv5 new!
・無表情 lv6
・自然治癒 lv4
・身体強化 lv7
・物理耐性 lv6
・魔法耐性 lv5
・苦痛耐性 lv5
・悪臭耐性 lv3 new!
・精神攻撃耐性 lv4
・野性的格闘 lv4new!
・鬼人体術 lv2 new!
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おお…まずはステータスが上がってるな。ステータスは正直どれくらいが普通なのかわからないけど、デュークのステータスを丸々コピーしたから勇者と互角に戦えるくらいだとは思うんだが…
確かスキル「鑑定」だかが、相手のステータスを見れるんだよな。
そして、スキルだな。確か昔ロットが説明してくれたな。lv2〜lv4は一般の専門職程度。5〜6が天才レベル。7〜8は英雄・勇者レベルらしい。剣術・槍術に関してはデュークが強かったからそのまま頂いた感じだが、身体強化も英雄・勇者レベルか。レベルアップって確か累計だったよな?
『お答えします。魂記録でのスキルレベルは累計です。素でレベルを上げるには、努力値、経験値、意志など様々な項目を満たすとレベルが上がり副産物も得ることもあります。人によって項目の基準はバラバラなので差が生じます。例えば、剣術で道場の師範代のスキルレベルと大量殺人の犯人のスキルレベルが同じ場合、その状況で変わります。剣技…追加スキルや対人戦は師範代の方が上かもしれませんが、いくつもの死線を乗り越えた犯人には、経験と状況判断、予測などがあります。勝負はまさに時の運というやつです』
なんか、最近ロットがよくしゃべるな。でも、分かりやすい…まあ、俺には努力値とかあんまりわかんないけど。副産物っていうのは、おそらく剣術の練習で素振りをすれば腕の筋肉がつき自然と肉体強化スキルも上がるってことだろう。経験か…全然使っていないな…今のレベルで強いのに闇魔剣術とか使ったら世界壊しちゃんじゃね?…だって、lv7で最強なのに、その上lv9とか…あれ?そういえば闇魔術って確か赤ん坊の時は発生ができなかったから、無詠唱のスキルレベルの2までの魔法しか使えなかったんだよな?…今なら発声できるぞ?
『お答えします。詠唱破棄はスキル名を念じるだけで、魔法が扱えます。現在発声できますが、魔法には必ず詠唱が必要になります。lv9の魔法まで開示できますが詠唱を知らなければ魔法は扱えません。よって、現在開示できるのはlv3までのスキルです。開示しますか?』
いや、後ででいい。って、スキル詳細を見なきゃな…えーと?
「ディル…もう終わった」
「っ!おお。もう夕方だし飯でも食うか。」
「うん」
今晩も森に行くか…強くなりたいし
▽
同時刻のとある一室に、椅子に座った老人の前にもう一人老人が立っている。周りにはメガネをかけた女が一人立っているだけだ。三人だが、異質を放っている。
「古き友よ…少しいいか」
「どうした。モールス」
「右剣の森にて、黒き魔法の気配有り。既に没。」
「ほぉ…魔族かのぉ?」
「憶測だが。黒き飛膜の吸血…」
「吸血鬼か…いや、モールスがわざわざ黒き飛膜というには、蝙蝠鬼か?」
「如何にも。古き友よ」
「君、風紀員に召集をかけてくれるかの…ワシからの命じゃ…森の警護を。生徒には一切森に近づいてはならぬ」
「かしこりました。シリウス様…」
△
ラスティと共に食堂までやってきた。俺が夕食を食べていると、必死な顔で近づいてくるカフ。どうやら、怒っているようだ。何かしたっけ?…身に覚えがない。カフは俺の座っている机の反対側に立つと机を思いっきり叩く。
「おう。カフ…どうした?」
「ディル!お前についてだ!やっと、見つけたんだ!全部吐いてもらうぞ!」
「わかったわかった。まず、何を聞きたいんだ?」
「いろいろあるが…一番は、両親の名だ!」
ラスティは状況が読み込めていないらしく、俺を見てくる。口は動かしたままだが…
カフは真剣に俺の目を見てくる。狂言を使ってもバレそうだな…それに別に両親のことは黙っている意味もないし、話してもいいか。ここでは全部平等だしな
「俺の母はローズ=アヴィオール。父親はアクィラ=アルタイルだ。」
「なっ…それは本当か?…」
「ああ。待ってろ…」
カフは瞳孔開きっぱなしで口を開けて固まっている。アホ面だぞ。
俺は机の下でポケットに手を入れる素振りをしながら。「黒い吃驚箱」から国から出るときの門番にも見せたハンカチ取り出し、カフに見せる。カフはハンカチを受け取ると、その場で開き紋章を見ると顔を真っ青にしていく…
「どうかしたか?」
「申し訳ございません…度々のご無礼…」
「あー、そういうのうざい。それと、ここではみんな平等だろ?関係ないさ。あ、だからって他言無用で頼む」
うざいと言った瞬間肩を落としたが、すぐに元に戻る。あら、感情豊かね。
カフはまっすぐ俺の目を見て理由を聞いてくる。まあ、黙っている意味はないしデメリットしかないからな…疑問に思うだろう。
「な、なぜだ?…」
「聞くか?…」
「いや、いい…事情があるのだろう。ここではやはり、身分は関係ない。仲良く頼むぞ!ディル!」
「ああ!俺もだ。」
カフが手を差し出してくるので、握手をする。ったく…友達か。案外悪くないかもな。
カフは上機嫌になったのか、俺の隣に座り飯を食べ始めた。おお…自腹か…すげーな。しばらく、俺の子供の時の話や、シリウスの話などをしていると突然俺の後ろから強い衝撃を受け料理に顔から突っ込んでしまった。カフがすぐに振る。誰だよ…。俺は顔を上げると、顔面についたパスタの汁を紋章入りのハンカチで拭いていく。カフは何をしているんだと言った表情だが、俺からすれば家のロゴがただ入ったハンカチだろ。
そんなことはさておき、少し腹が立ったので振り返る。
「貴様…カフ様の隣で…貴族でもないくせに…無礼者!」
「ケル!お前は何てこ「大丈夫だ。カフ。気にするな」
「貴様…カフ様を呼び捨てするとは…許せん…貴様に地獄を見せてやる…お前の家に圧力をかけて自殺させてやる!そのあと奴隷にし鉱山で働かせてやる」
あー…それは無理だな。俺カフより上だろ?…カフに様付けしてるやつが王族に圧力か。
カフが隣で震えるほど怒っている…いや、怒りじゃないな…ビビってる?なんでだ?
「申し訳ございません。ケル様。カフ様、失礼な大度を取ってしまい申し訳ございません。」
「ディル…何を言っているんだ?…」
「ふんっ!わかればいいんだ。農民風情が…隣にも薄汚い格好をしたエルフもいるし…カフ様。さあ、行きましょう。貧乏が移ってしまいますよ!さあ、お早く…」
カフは黙って俺の目を見てくる。何かを聞いているようだ。だから、俺はまっすぐその目を見つめ頷く。カフはヤレヤレと言った表情をするとケルの後についていく。アイコンタクトってやつで通じたか。
気分は悪いが、あまりバラしたくない。てか、いつかあいつが知った時どうするんだろ…面白いな。
ふと視線を隣のラスティに向けると、どこか寂しそうな表情を浮かべていた。そうか…さりげなくケルが禁句言ったもんな…
「ラスティ…これ食うか?」
「それ…顔突っ込んだじゃん…ばっちい」
「ガク…まあ、そうだよな…」
「でも…このプリンならもらってもいい」
「それはダメだ!」




