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34話 じぃの決意とディルの決意

「ディル坊ちゃま…お久しぶりでございます。大きくなりましたな…、と言っても…わかりませんか…どうか、恐れないでいただきたい…」


ふと、じぃが悲しそうな表情になるとすぐに優しい笑顔で俺を見つめる。覚えている…覚えてる。忘れるわけないじゃないか!


「忘れるわけないじゃないか!じぃだろ?…ジル=ドラキュースだろ?…」


感情のまま声を出していた。今までの思い出をぶつけるように…デューク…マリア…じぃ…短い時間だったけど…俺にとっては掛け替えのない思い出だ…

じぃは驚いた表情で目を見開いている。俺はゆっくり、じぃに近づいていく。じぃは未だ固まったままだ。


「じぃ…じぃ…いつか、こう呼んで欲しかったんだろ?…」


「ディル様…では…記憶があるのですか?…」


「ああ…あるよ。父さんの記憶も…母さんの記憶も…」


「で、では…父が吸血皇帝だったということも」


「すべてだよ。全部覚えてる…」


「よかった…私は心配だった…ディル様が、すべてを忘れて生きて行く。デュークのこともマリア様のことも忘れて生きて行く。ディル様にとってはそちらの方が幸せだと思いました…しかしとても怖かった…あなたをとても愛していたあの子の…デュークの愛をディル様が忘れるのが怖かった…」


「じぃ…何があったか聞かせてくれるか?…俺が連れて行かれてからだ。」


「はい…デュークが死んだのは覚えていらっしゃいますよね。デュークが死んだ後は、私は勇者一行に片腕を斬られながらも何とか、逃げ出しました。デュークの頼み、お二人を守る為。しかし私は吸血鬼なので…見守ることしかできませんでした。

それと、デュークの城と領土を侵略しようしてきた魔族が来たので全員を殺し、その死体に5mほどの杭に突き刺し見せびらかすように城の前にさしました。」


おう…リアルやん…ドラキュラ伯爵伝説と全く同じだ…ってじぃって強いんだな。片腕ないのに魔族を殺すのか。魔族って強いんだろ?


「しかし、もうすぐあの城も終わると思い今回姿を見せました。まさか覚えているとは思いませんでしたが、最後にディル様に「じぃ」と呼んでいただけた…この最高の思い出を持って私もデュークの元に行けます」


「どういうことだ?…」


「デュークのあの城に、軍隊が迫っています。アステリオス軍…牛魔王軍と呼ばれていますが、デュークと肩を並べたミノタウロスの国の王の軍隊です。勝ち目はなくとも、多くの兵を道連れに串刺しにします…そして、城を最後まで守り散ります。」


「死ぬのはダメだ。少ない身内じゃないか!」


「申し訳ございません…ですが、決めたことです。先代吸血鬼皇帝として…城を守るのは当然でしょう。安心してください。こう見えてもじぃはその昔「串刺し皇帝」「女は血を。男は命を。(プランダー)」と呼ばれたほどの暴れ蝙蝠鬼。ただでは死にませんぞ!例えば…」


じぃは笑顔のまま、何かを見ると中指を立てると一瞬で黒い大きな槍が出現すると消えた。一瞬だったので、槍が見えたのも錯覚のように思える…なんだ?今のは…


「このように…?どうしたので?」


俺が振り返ると、真っ赤な体色をした2mほどの巨体な2本角の鬼が地面から伸びる杭に体が刺さりそのまま絶命している。つえぇ…これでも、敵わない相手ってどんだけ…ああ、数か。確かデュークには兵がいなかったな…まあ、じぃで十分だもんな…


「いや、強さはわかったよ…それで、軍隊が城に着くのはいつ頃?」


「そうですな…まあ、早くても3日は余裕があります。おっと…そろそろ気付かれますね…ディル様も早く学園へお戻りを。では…」


じぃは、最後に笑顔を見せると体をコウモリに変えどこかへ飛んで行った。俺はじぃが殺した鬼のスキル奪い死体を収納していく。あたりはオレンジ色だ…もう夕方か…急いで帰るか!



学園についた俺は、部屋に戻ってシャワーを浴び服を着替える。一応返り血はつかないよう殺したが匂いや土汚れはあるのでその対策だ。全部済んだので、ラスティを迎えに行く。確か図書館だったな…

そういえば、軍隊が城に着くまで3日だよな…もちろん、行くつもりである。死にたくはないが、父と暮らした思い出のある城だ絶対に渡さん。

まあ、軍隊との戦闘だから一週間は欲しい…まあ、単位が取れればいいんだっけか。出席日数は関係ないらしいし。ここから城までどれくらいだ?…


『お答えします。スキル「疾走」を使って10時間です』


10時間か…なら、一週間いらないか?休暇は4日くらいで十分だろう…。よし、それまで出来るだけ強くなろう…

気がつくと、図書館に着いたようでそっと入る。図書館は静かで、少し不気味な雰囲気がする。本が勝手に浮かびながら本棚に戻っていく。ファンタジーだな…本棚が天井まであり、総冊数1000はあるだろう…どうやって本を探すんだよ…まあ、いい。今はラスティだ…


『ご案内します。右壁から二番目の本棚の先です』


サンキュー。右端まで行き、奥になるまで歩いていく。多くの本があるな…『水魔法と氷魔法の関連性』『闇の魔法への防衛術』…ふーん。興味ないな…

しばらく歩いていると、床で寝っ転がりながら本を読んでいるラスティがいた。まるで漫画を読んでるみたいな態勢だな…


「ラスティ。部屋に戻るぞ」


「あ、ディル…もう少し待って」


「わかった。読み終わったら声かけろよ。」


俺は先ほど狩りまくったスキルを確認する。


「『ステータス』」


ーーーーーーーーーーーーーー

☆基本情報

名前 ディル

年齢 6歳

性別 男

職業 未設定 (墓荒らし)

☆ステータス

攻撃 4200

防御 3314

魔力 3099

速さ 4035

知  3367

運  350

☆スキル


・魂記録

・闇領域

・疾走

・空走天駆 lv2 new!

・指揮連携コマンダーnew!

・闇魔剣術 lv9

・闇魔法 lv9

・火魔法 lv2

・闇触力得 lv3

・詠唱破棄 lv3

・剣術 lv7

・槍術 lv7

・弓術 lv3

・偽装 lv6

・悪事 lv1 new!

・狂言 lv5 new!

・無表情 lv6

・自然治癒 lv4

・身体強化 lv7

・物理耐性 lv6

・魔法耐性 lv5

・苦痛耐性 lv5

・悪臭耐性 lv3 new!

・精神攻撃耐性 lv4

・野性的格闘 lv3 new!

・鬼人体術 lv2 new!


☆称号

・未熟者

・神への冒涜

・転生者

・皇帝の息子

・赤ん坊皇帝

・騎馬道 

ーーーーーーーーーーーーーー


はっ!?


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