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12話 奪ったスキルと笑顔。

それから俺は魔物の捜索が終わった女騎士に渡され、ベッドに居る。

ちなみにすぐ横には熟睡した女騎士がいる。なぜかって?それは…いつ魔物が来るか分からないなら、一緒に寝るのが一番!だそうです。

はぁ…さて、今夜は寝る前にステータスを確認しないとな。


ーーーーーーーーーーーーーー

☆基本情報

名前 ディル

年齢 0.3歳

性別 男

職業 未設定 (墓荒らし)

☆ステータス

攻撃 3796

防御 2896

魔力 2796

速さ 3554

知  2946

運  300

☆スキル


・魂記録

・闇領域


・闇魔剣術 lv9

・闇魔法 lv9

・火魔法 lv2 new!

・闇触力得 lv3

・詠唱破棄 lv3 ↑1up

・剣術 lv5

・槍術 lv5

・弓術 lv3 new!

・偽装 lv6

・狂言 lv5

・無表情 lv4

・身体強化 lv4

・物理耐性 lv3

・魔法耐性 lv3

・苦痛耐性 lv3

・精神攻撃耐性 lv1 new!

☆称号

・未熟者

・神への冒涜

・転生者

・皇帝の息子

・赤ん坊皇帝

ーーーーーーーーーーーーーー


おお!しっかり取れてるな。全体的にあの男弱いんじゃないか?まあ、新しいスキルは嬉しいからいいけどよ…それにしてもあの男のスキルって隠す系のレベル高くね!?どんだけ隠したんだよ…まあ、好都合だけどよ…

さて、えーと…[偽装]の使い方…


『お答えします。[偽装]は[鑑定]と対のスキルです。[偽装]はステータスの改変などができます。ステータス欄を意思によって自由に変えられます。』


おお、やっぱりな!さあーて、ステータスを隠しましょうか…

そうだ、なんなら少しだけ残してみるか?剣術くらいならバレても良さそうな気がするし。

なあ、どれくらいが一般人レベルなんだ?…


『……』


おや、黙り込んでしまった。いや、頭に声が響かない。聞こえていないんか?なんでだろ…

まあ、いいや。えーと…[剣術]と[槍術]は残してあと全部隠してと…たしかステータスは平均20だよな。よし…これでよし…そろそろ眠いし寝るか…



あまりの寝苦しさに瞳を開けると目の前が肌色一色になっていた。ムハッ!

寝ている間に女騎士が俺を抱きしめたのか、二つの柔山が目の前にある。じゃ、邪魔だ…

腕を思いっきり突き出し、胸を押しのけようとすると女騎士から甘い声が聞こえてくる。仕方がないので、耳元で大声で泣いてみる。


「おぎゃーおぎゃー!!」


「っきゃぁ!!!」


女騎士はすぐに飛び起き、ベッドの脇に立てかけてあった剣を握り、剣を構える。おお、すばやいな、流石王女だな…まあ、まさか王女とは思わなかったな

女騎士はあたりを警戒すると、すぐに俺を抱き上げゆっくりと揺さぶる。


「おはようでちゅか〜」


「だぁ」


最近はこうやってたまに声を出してやる。すると、上機嫌になるのだ。俺がだまっていると、、病気か何かと騒いだのを反省した。

しかし、今日はいよいよスキルを確認する日だ…しばらく、俺をゆすった女騎士はそのまま俺を抱えてベッドに腰かける。しばらくすると、部屋の扉がノックされメイドが入ってくる。料理を乗せたお盆を持っている。


「朝食をお持ちしました。」


そういうと、メイドは机に料理の乗った皿を乗せる。パンやスープなどで、湯気が立っている…

あー食いてぇ…しかし、歯がねぇ…

メイドはてきぱきと俺用のミルクを作る。これ味薄いんだよな…あーマリアの乳のがよかったな…

女騎士はメイドから哺乳瓶を受け取ると俺の口元に持てくる。俺は仕方なく吸い付く。最初は恥ずかしかったがもう慣れたものだ。

俺の食事が終わると、俺をメイドに渡し、女騎士の朝食になる。女騎士は意外と、メイドたちと仲が良さそうでいつも笑顔だ。俺も笑顔になる…


「…今笑った?…」


俺をだっこしているメイドが驚いたような表情で、俺を見ていた。え?笑ってた!?

その一言で、ほかのメイドも女騎士も俺を覗いてくる。仕方がないので、力強くで頬をあげ笑顔を作る。すると、「おおおお」とみな驚いたように拍手をし始める。なんだろ…この気持ち…

食事が終わると、メイドたちとのんびり会話しながら俺を愛でる女騎士。結構幸せな時間なんだよな…

のんびりしていると、突然扉が開かれ老人が入ってくる。


「朝早くから、すまぬ…」


「シリウス。女の部屋だ、ノックをするのがマナーじゃないか?」


「年寄じゃぞ?」


「それでもだ。」


「すまぬ。それで、そのガキを鑑定することなった。用意はできている王の私室に来てくれるか」


「なぜですか?鑑定は明後日では?」


「少し気がかりでな。まあ、少し日にちがずれても問題なかろう?」


「では、なぜ王室ではなく私室なのですか?」


「それはほかのものに見られるのを警戒してじゃ。お主も関係あるのじゃぞ?」


「…。わかりました。では、行きましょう。この子はただの赤ん坊」


「うむ」


老人はそういうと、俺の目を一瞬見てすぐに振り向き部屋から出ていった。

女騎士は、大きくため息をつくと俺の頭を撫でた。やさしく、やさしく…


「……」


周りで見ているメイドも何も言わず俺と女騎士を見つめる。スゲー気まずいんだが…

しばらく、撫でると女騎士は決心した表情になり両頬を軽く叩くと着替え始めた。それをメイドたちが手伝う。

しばらく、待っていると女騎士は赤いワンピースの服装で実に女らしい…いや、お姫様感が伝わってきた。

女騎士はそっと俺をメイドから受け取ると、ゆっくりと部屋から出ていった。



女騎士の部屋から出て数分。この道はみたことあるな…確か、老人に連れてかれておっさんのところに行ったときの廊下だ。

だんだんと女騎士の歩みが遅くなっていく。手汗もかいているようで熱くなってくる…

しばらく進むと、人気は大きな扉の前で女騎士が立ち止る。やはり、ここか…

大きく深呼吸する。


「ローズです。失礼いたします」


そういうと、扉が自然と開いた。押戸なので、中から誰かが開けてくれたようだ。女騎士はゆっくりと中に進むと大きな机におっさんが豪華な服を着てこちらを見ていた。そのわきに老人が立つ。


「失礼します。この子のステータスを確認するということで」


「ああ。早朝すまない。少し気になってな。早速ですまないが…シリウス。頼む」


「うむ…」


老人はそっと俺に近づいてくる。女騎士は少し震えているようだ。

仕方がないので、抱きしめる腕をそっと握り落ち着かせる。女騎士は最初理解できていないようだった俺の目を見るとっ理解したようで大きくうなずく。


「ローズ…すまないがもう少し、その子を出してもらってもいいか?」


「ええ。」


女騎士は俺の頭と腰に手を当て、落ちないよう支えながら老人に見せる。老人はローブから…虫眼鏡を取り出した。老人は虫眼鏡を俺に向けてみてくる。なんだよこれ…

しばらく、老人が俺のステータスをおそらく確認すると、その表情が一変した。いつも細い目が、完璧に見開き瞳孔が開いている。老人はそっと虫眼鏡を下ろすと、震えるようにおっさんのほうを向く。おっさんも、老人の様子がおかしいことを理解しているようで恐る恐るといった感じで声を出す


「どうだったのだ…」


「異常だ…」


「異常?…それは…」


すると、突然女騎士が俺を強く抱きしめる。そして、抱きしめながら大声で叫ぶ


「この子は何があっても離しません!絶対です!」


「ローズ。わかっている。最後までシリウスの言葉を聞きなさい…続けてくれるか」

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