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Pacific Ocean 更新停止(リメイク制作中)  作者: 暁(特Ⅲ)
島国の勇姿
10/13

episode8 ~いつまでも待つ~

決裂によって日向と月向は対立しあい、そんな状態で戦争が始まってしまった。二人の関係は戻るのか…はたまたさらに割れてしまうのか。

東南アジア地域への侵攻は一部厳しいところがあった。その一つに海洋連邦から東南アジアまでいくには輸送船が足りないというところがあった。海洋連邦は他地域への攻撃を海軍と空軍で行っていたため、輸送用艦艇の新造が必要となった。しかし、艦艇建造の技術を持つものが失われた状態でそんなことは不可能だった。そして侵攻において一番の難点となったのは…月向と日向の関係であった。

月向は戦争を続けはやくレナを救出したいと思っている。逆に日向はレナ一人のために国民を戦争にまきこみたくないという考えで、明らかな対立が起きていた。このままいけば国がなくなってしまうかもしれない。しかし二人は自分の考えを改めることができなかった。二人の対立から3ヶ月、二人がまた話す機会があった。司令部での会議だ。二人は明らかな対立の雰囲気を見せながら、話し始めた。

月向「レナはうちの国の大切な技術者、助ける以外の選択肢はありません。イギリスやフランスなどとの徹底抗戦でレナを助け出します。」

日向「この3カ月間、ずっと考えてきた。2つだけ。レナを助け出せるか、そしてサラに会えるのか。片方は可能性がある。もう片方は可能性がほとんどない。」

月向「サラさんはもう死んだって…ずっと前からそう話していたじゃない!なのになんで今さら…」

日向「今さらって何?私はずっと考え続けてきた。サラに会う方法を。たとえ天国だろうと会いたかった。それでも私が生きているのはずっとどこかにいるという確信があったから。」

月向「でも…可能性が高いのはレナを助け出せるかでしょ?それなら…まずレナを…」

日向「違う。単刀直入に言うと、レナを助け出せる可能性は非常に低い。そしてサラに会える可能性はある。」

月向「…え…?」

日向「レナの今の場所はおそらくというかほぼイギリス本土。私達がどれだけ攻撃してもイギリスには勝てない。私達が本土上陸をする前に処刑されてしまう。」

月向「嘘でしょ…私はずっと監視していたのに…太平洋防衛をずっと行っていたのに…」

日向「おそらくイギリスはインド側かオーストラリア側を通したんだと思う。」

月向「…レナ……」

月向は大粒の涙を流していた。

日向「私達は戦わなきゃいけない。レナが犠牲になろうとも…」

月向「…結局レナを犠牲にするんでしょ!」

泣きながらも月向は怒りをあらわにする

日向「違う…」

月向を抱きしめながら日向は優しい声で話した。

日向「レナを犠牲にしないことは最優先…でも今の現状じゃ難しい…なら…レナを助け出せなかったとしてもレナの…この国を…守っていかなきゃいけない…それが今の私達の仕事だから…」

日向も涙を流していた。

月向「日向…ありがとう…私ずっと…日向は…姉さんは…レナを見捨てようとしてると思って…」

日向「それ以上は言わなくて良い…あなたの思いは私に伝わっているから。」

月向「うん…」

一度決裂した二人によってなくなると思われた海洋連邦は再び団結した。姉妹の絆によって戦争は優勢で進んでいく。


2人の徹底的な抗戦により、海洋連邦はほとんど被害を出さず、戦争を順調に進めていく。

しかし、それをよく思わない国がいた。アメリカ合衆国である。海洋連邦は元々アメリカ領であった地域が独立した場所で、アメリカは海洋連邦をいつか併合しようという考えを持っていた。しかし、ある一人の人間によってそれは防がれた。ここではSとしよう。Sは数年前の戦争によって一人で敵の機甲師団を壊滅させるほどの戦いぶりを見せ、アメリカへと渡って軍に携わっていた。今では海軍を操れるほどの力をもち、自らの妹をずっと探していた。

S「いつか迎えに行くから…」

Sはこころに大きな傷を持っていた。大切な親友との生き別れ、妹とも会えずに永遠と孤独な日々を送っている。Sが海洋連邦側につくのは妹と海洋連邦の関わりが大きいからという理由だった。

そんなときにSは大きな任務を任される。海洋連邦海軍への攻撃だ。アメリカが出した結論は、海洋連邦はアメリカにとって大きな脅威になるという考えのほか、東南アジアなどの地域の進出により、アメリカ領の地域にも被害が出る可能性があることを重大視したためだった。

S「…止められない…か…」

Sは軍港を出て、いよいよ海戦へと向かう。


海洋連邦では2人が驚きの連絡に動揺していた。その内容はシンプルなものだったが、2人を焦らすには十分だった。たった一言の連絡だった。

「アメリカ海軍がやってきた。」

アメリカが海洋連邦をよく思っているわけがない。ということは答えは一つだった。

アメリカがせめてくる。

2人は焦り、いそいで出撃した。

アメリカはSが建造した第8艦隊で攻めてきており、海洋連邦内で使用可能なのは第3艦隊だけであった。ここにはレナが作った戦艦、陸前があった。陸前は海洋連邦最強の軍艦だった。速力と回避力が高く、砲撃の命中率も高かった。しかし日向はそれでも危惧していた。相手の艦隊はおそらく日向の考えでは最強の艦隊であると考えていた。それには相手の艦隊司令官Sの存在があった。

数時間後、ついにアメリカ第8艦隊と海洋連邦第3艦隊がお互いに相手を発見した。海洋連邦は威嚇射撃として、相手の軍艦に当てないように主砲弾を12発発射した。見事にその弾は当たらなかったが、なにかおかしい。相手の艦から攻撃が来ないどころか、無防備にこちらへと向かってきている。海洋連邦の軍艦まで数千メートルというところまで来たが、相手は攻撃してこないどころか、モールス信号を送ってきた。

・ー・・ ・ ー ・・ ・・・ ーー ・ ・ ー ・ー ーー・ ・ー ・・ ー・

日向はすぐにモールス信号を送った。

--- ・-・ ・--- -・ ---・- -・-- ・-・-- 

アメリカ艦隊は日向のモールス信号を受け取るとすぐに引きかえしていった。

誰も気づいていなかった。日向がアメリカ艦の艦橋にいた誰かと微笑んでいたことも。日向が送ったモールス信号の意味も。

そのあとあるものに船員が気づいた。

船員「艦長!そらに偵察機みたいなものが来ています!おそらくアメリカの機体です!」

日向「放置してていいわよ。」

その後…

船員「敵機体によって主砲の上になにか物が落ちてきています!パラシュートで落下してきたので損傷はできていませんが中に何がはいっているかわかりません!」

日向「危険なものじゃないから持ってきて。」

船員「でも…」

日向「大丈夫。相手に絶対に敵意はない。」

船員は箱のようなものを運んできた。

日向「ありがとう。戻っていいわよ。」

日向はその箱を開けた。中にはたくさんの艦艇の設計図、そして戦略を記された本が入っていた。

日向「アメリカにいただなんて…よかった本当に…。」

日向は一人泣いていた。

初めての二人の同時進行。難しいですね。今回は日向とSの二人の視点から書いてみました!感の良い方々ならSが誰かなんてわかりますよね?

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