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仕込み  作者: 真鍋
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 ではそう言った連中に対し先生がとる行動は弱らせる若しくは眠らせる封印というやつだ、そして然るべき人材に引き継ぐのだ、こう言った業界は自称霊能力者を騙る金銭目的の輩も多い、しかし数は少ないが先生と同じく本物の方もいる、そして更に数は少なくなるが高い能力を持たれた方もいる、都市伝説の中だけの存在と思われていた政府の案件だけを請負う能力者、先生から実際にいると聞いた時の驚きは今でも忘れない、一度共に仕事をした事があったらしいが先生をもってして次元が違うと知らしめられたと言うのだ、人間ではないのではと冗談で先生に聞くと真剣な表情で言われた。


「彼女に御両親はいないそうだ」


 はぁ?と私は呆れた感じで答えたのを憶えている別によくある話だ、事故か何かで死別したのであろうと、しかしそれは違った、先生が彼女と言うから女性なんだろうがその女性は最初から両親がいないと言うのだ、意味がわからない、あのキリストでさえ母親はいるのだ父親も母親もなしにどうやって生を受けるのだ、薄暗い地下実験室、実験台の上に置かれた試験管の中に浮かぶ胎児、私はその話を聞いて数日その光景が脳内でリフレインされていた、事の真偽はともかく先生は前述した様な奴らにはそれ以来その女性に仕事の引き継ぎを依頼する様になった、しかし彼女の身柄は秘匿性が高く保たれており人目に晒される事は禁忌、易々と出張(でば)る事は難しくその場合は彼女の伝手で別の能力者を派遣していた、先生の頼みに対し若干無責任な感じもするが先生曰くその女性は自らの必要性の有無で動いているとの事、彼女の手にしか負えない相手には必ず訪れ滞りなく治めてくれていると言う事であった、(にわか)に信じ難い話であったが逆に先生はその女性の流儀を少し見習った方が良いのではと心配になる程過酷な日々をお過ごしであった。

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