111.Le Jardin de la sorciere ~魔女の庭~
【タイトル】Le Jardin de la sorciere ~魔女の庭~
【作者】平中なごん
【掲載サイト】カクヨム
【URL】https://kakuyomu.jp/works/1177354054894402374
「#RTした人の小説を読みに行く」に来た作品のひとつ。この作者は以前にも、このタグに作品を応募した。12で紹介した「El Pirata Del Grimorio ~魔導書の海賊~」という作品だ。タイトルの付け方が同じだな。
それもそのはず。今作は「魔導書の海賊」のスピンオフだ。正確には、サブキャラのオリジンを紹介する過去編である。
とはいえ、この話だけでも成立しているし、十分に楽しめることができる。合わせて読めば、より楽しめるってことだ。
序盤で、作中の宗教や国家が次々に出てきて面食らうけど、つまりはそういう前提があるというわけだ。
この作品自体は、ファンタジー世界の中で、女子修道院で起こった悪魔憑き事件の謎を追う聖騎士の活躍を書いた話であり、ミステリー的な要素を持つゴシックホラーである。6万字に満たない中編作品だ。
宗教の説明が出てくるのは先述した通り。とはいえ本筋は、修道院で起こった事件の犯人探しの話だから物語は複雑ではない。
悪魔も魔法もある世界で、悪魔を使役しているのは誰か。そして悪事を阻止できるか。そこに話の焦点が当てられる
ミステリー的ではあるけれど、真相が明らかになった後の戦闘シーンなんかも見応えがある。
スピンオフである限り、そこで活躍するキャラクターをいかに格好良く見せるかの話でもあるし、その役目をしっかり果たしている。キャラクターの特徴や背景をしっかり活かした見せ方が上手い印象だ。
男子禁制の女の園の雰囲気とか、そこに押し込められた修道女とかの姿は独特の不気味さと世俗的な雰囲気を出している。
事件の怪奇性と合わさって、しっかり不気味な話として成立させていて、面白かった。




