泥棒は嘘つきで 13
「お、お前等もこれでおしまいだー!!城の方にお呼びしてたんだが急遽」
「御託はいいんだよ、おいジェノサイダーズさんよ?私がきたからには…」
しまっ!?
「ぐはっ…」
「もうおしまいだよ。何だ貴様、油断しすぎじゃねーか?こんなもんじゃないだろ?」
油断したとは言え、速過ぎだろ!モロに喰らってしまった……姐御強過ぎ……
「ルピン!?」
「お前もこうなるんだよ!」
やべっ!?殺され
「……何だお前?」
「彼等は犯罪者ですが我々の恩人のようですので…今回は見逃して貰えませんかね?お嬢さん」
「倒した後に生きてりゃ考えてやるよ」
だ、ダイスさぁん!!話長いとか変な人とか思ってごめんよぉ…今のうちに
「ぴ、ぴげん!ずらかるぞ!」
「お、おう!」
「させねーよ!!」
「ぐはっ!?」
ま、マジかよ…ダイスさんが瞬殺っすか…姐御強過ぎだろ!てかヤバい…リリィさんもだけど俺は特にそうだ。
いつもの戦い方見せたら100%バレちゃうから普段通り戦えないんだよ。
何処まで知られてるか分からないけどリリィさんだってそうだ
「面白い、面倒はごめんだが…相手してやるか」
あら?リリィさんもスイッチ入っちゃった?こんなスペシャルマッチ見逃したくないけど今回は駄目だ、普段の戦い方が出来ない時点で不利すぎる
「そうだよ、そう来なきゃな!別に私はお前等捕まえたいとか思ってる訳じゃねーから安心しろ!狂ってる割にやらかしてる所が殆ど悪そうな貴族相手っぽいもんな。嫌いじゃねーぜ?だから……精々私を楽しませるんだなぁ!!」
クッソーこの酔っ払いめ、酒瓶片手に相手して来るとは
「コレでも余裕かい?」
おおぅ!?なんじゃそりゃ?リリィさんが銃の様な魔法を放ちよった。しかもかなりな早撃ちですぞ
「おいおい、まさかこの私にそんなもん効くとでも?」
姐御は手で払い除けた…この人手加減無しだとマジ化け物だな。
俺この人より強い気がしないんですけど
「ちっ、簡単じゃねーな。それじゃあコレならどうだ?」
頼みますぴげん、足止め位は何とか…って今度は散弾銃みたいな感じか?
「それはダリーな」
散弾銃の様な魔法を放って間髪入れず近接戦闘をしだすリリィさんではなくぴげんを相手に難なく応戦するせいらさん。
駄目だ、せいらさんは余裕そうだ。俺はなんか無かったか?せいらさんが気付かない何か…多分というか確実にきゃいおうけんは駄目だしみー弾もアウト、俺の魔法というか魔力は特殊だから即バレしちまう。
………あ、1個あった!今後せいらさんや皆には露骨に披露しなきゃ大丈夫なはずの魔法が。
ちょっと溜めます
「どうしたどうした?お前等2人とも私をナメてんのか?そんなに弱くねーのは見りゃ分かるんだよ!」
「くっ、厄介だぜ!」
ぴげん…後もう少し耐えてくれ…
よし、いけるぞ、突撃だぁー!!
「ん?」
「くらえぇ!!」
「お前は雑魚だったのか?つまらん」
よし、この距離なら…
「短絡!」
「うぐっ!!?」
「ぴげん!」
「はぁーー!!」
よし!強めの電力を流してやった隙にぴげんがボディに正拳突き食らわせたぜ!
さて逃げよう!
「ぴげん!」
「おうよ!」
頼む、距離さえ取れれば最悪転身の魔石で家に逃げるのもアリだ、皆に見られたとしてもここで殺されるか捕まるよりは幾分マシというもの
「氷柱」
「いってぇ!!」
「くっ…あんにゃろう、俺より魔法早くねーか!?」
ぴげんが驚くほどか
「ふぅ、油断したぜ。やはり私の勘に間違い無さそうだ、お前等かなり危険だな…どういうつもりで加減してるか知らねーが何が飛び出して来るかわからん以上…こちらも本気で行くしかねーな」
なんだあの石?てか隙がない…逃げようにも動いた瞬間間合いを詰められるのが分かる
「あれは転職石…あんなのまで持ってるのか?ってやべぇ!本気で来るぞ」
え?転職石で本気ってどういう事?
「職業解除」
「隙あり!!」
ぴげんが顔面めがけて殴りかかったが…間に合わなかったようで。さっきと異なりボディじゃなくて顔面の時点で本気で倒しに行ってるって事はそれだけ危険って事か。
てかせいらさんちょっと筋肉質になった?
「職業解除は久しぶりだから…加減間違ったらごめんな」
どういうこ…!!?
「ルピン!!?」
「はい次ぃ〜!武器が欲しいな、それでいっか」
俺は終わった。駄目だ、せいらさんって時点でなんか油断というか反応遅れちまうよって言いたい所だけど今のは本当反応出来なかった。
原理は分からないけどこんなにパワーアップするのか?これ顎砕けてるし足も折られた…しかも宝抜きで落ちてた兵士の槍を装備しちゃったよ…詰みですかね
「やべえな…」
ぴげんもドン引きな様子。……そこに落ちてる盾をぴげんに渡せれば何とか持ちこたえられるか?
下手にもがいてたら多分即やりに来るから一発で盾の所に行って即ぴげんにパスだ。
よーし…行くぞぉ、せーの!
「ぴげん!受け取れー!!」
「邪魔すんな雑魚が!」
「うぎゃっ!?舐めんなよ!!」
腕切られた…浅くて助かったが…ふざけやがって!
「それ以前なんだよ!」
ついムキになって反撃する俺
「コノヤロー!!」
「お前は死…!?」
「ぶはーー!!」
顎が砕けてるついでに血を吹きかけてやったぜ
「仕返しだ!」
このままアンクルロックで足首折って……あんらぁ〜凄いパワーだこと、動かねぇ
「その執念だけは認めてや」
「くらえ!」
「何!?」
あれはシルバースプラッシュ!?盾で出処隠して少しでもバレないようにしてる感じか!よし、ちょっと回復に集中させるために力尽きたフリをしよう。
1つ、当然の手があったのを思い出したのでとりあえず足を何とかせねば…ってメロニィのようにゃいかねーな
ぴげんが盾による攻防で結構粘ってるけど…いや良くやってるよ。あのちょいムキせいらさんの強さ半端ねーもん。
俺が知ってるせいらさんはずっと手加減状態だったんだな
「なんだつまらん、職業解除する必要なかったな。その程度かよ」
「くっ!」
後少し、足さえ何とかなれば
「ほらほら?魔法も撃っちゃうよ〜?切断!」
「くっ、そんな技まで…遊んでやがるな」
今の切断直撃したら終わるやつじゃねーか。ヤマト村で恐れられる訳だ…けどおかげさまで何とか回復出来たよ。
んじゃやるかって不意を突きたいから近付いたらにしよう……よし、来た来た
「そろそろ終わらせちゃうかぁ?」
「オラァ!!」
「なんだテメー!まだ動けたのか?」
「ぴげん!!アレしかない!30秒稼ぐ」
「ふふふ、お前に私を30秒は…って貴様!!何のつもりだ!?」
「ばーか、誰が筋肉ゴリラと真正面からやるかってんだよ!」
土ぶっかけてやったぜ
「今なんつった!?」
「聞こえませんでしたかぁ?筋肉ゴリラって言ったんだよ!!」
「死ね!」
来た来た
「え?」
秘技、余所見
「あ?」
「うーそぴよーん!」
「ふざけやがってぇぇぇ!!!」
「ぶはぁ……」
「……てめぇ!?この私を貴様の汚い血で」
いやぁ、血出過ぎ。俺の顎どうなっちゃってるんだ?回復を足に集中させてたからこっちは治りが遅いのよ。
そして倒れ込んで力尽きるフリ…いや、本当はもう限界なんすけど
「ほぉーっほっほ!!お待たせしました。先程は手加減してしまい申し訳ありませんでしたねぇ、ヤマト村のお嬢さん」
「な!?アレは…噂の全部破壊するヤツか?」
そうなるよねぇ、意味分かんないもんあのエネルギーの集約的な感じ
「アナタは強かったですよ。御礼に綺麗な花火をお見せして差し上げましょう」
今確信した、この人この技使う時暴走してるわ。性格がぴげんじゃないもん、だからいくら言っても止められなかったのか
「くっ!!まだ溜められるのか!?だが分かる、すぐ放つ事も出来る類だな。こうなったら……鳳凰!!」
あらま、なんかスゲー炎っぽい魔法放ったぞ!?
「ほーっほっほ!」
「ま、まじかよ…クソっ!とっとと殺すべきだった」
そうなんです。あの技、全部飲み込みますよ?最大級に魔力を溜め込んでどうこうすりゃ何とかなるかもだけど今の凄い魔法すら平然と飲み込みます。
このブーーーンって音と共に大きくなってく様を見るたびに終わった…ってなりますよ
「こうなったらアレしかない!!……はぁぁぁぁぁぁ!!」
なんだ!?あの溜め方俺の…あれが破滅爆破か!?………てかなんだそりゃ!?それはマズイやつだ…無惨業来に匹敵しうるぞ!下手すりゃこの辺更地になるどころかこの辺の連中全滅だ!!
せっかく戦争止めたのにこれじゃ……クソっ!!
「!!?貴様、邪魔すんな!!殺す」
服を顔に掛けて羽交い締めにしてやった
「バカ!そんなのぶつけたらこの辺の連中死滅すんぞ!ぴげーーーん、トルクス方面だ!!割と上に撃て!!」
頼む、声よ届いてくれ
「気安く触んじゃ……」
「いいから伏せるぞ!」
無惨業来が無事トルクス方面の上空に放たれ…しばらくすると爆散しました
「ほーっほっほ!!ごらんなさいルピンさんにヤマト村のお嬢さん、綺麗な花火ですよぉ!!」
その狂気染みた笑いにドン引きする俺とせいらさん、すると
「はぁはぁ、先程は遅れを取りましたが足止めに徹すれば何とかやれます。今のうちに」
ダイスさんが戦線復帰した。ってなんかせいらさん気抜けてないか?まあいい
「わりーな!ぴげん、ずらかるぞ!」
「お、おうよ!」
ぴげんさんは何とか正気に戻ってくれたようで。そして一連の流れを見てたのか、エリスがこっちを見て何か言おうとしてる様に見えたので手を振って颯爽と去ろうとしたら、躓いてズッコケました。恥ずかしいです。
そそくさと走り去る中チラッと見たらエリスは腹を抱えて笑うのを堪えてるようで、せいらさんも似たような感じになってたけどどうあれ何とか逃げる事が出来ました




