雨の午後はヤバくて 6
「やい飲んだくれ!またどっかほっつき歩いて飲んでたな」
そんな飲んでないけど、酒臭かったかか?今日のネタは皆に話す必要があるけど…凄いネタな気がするのでちょっと楽しみです
「ふっ、今日の俺は一味違うんたぜ」
「はいはい、一味違うみーくんですねぇ〜」
こいつぅ、小馬鹿にしやがって
「今日はまゆもがご飯作ってくれましたから皆で食べましょう」
結構な時間付き合わされた訳だけど昼間からだったので時間はまだ夕食時だったりする
「みーくん今日は何処へ行ってたのかえ?」
おお、まゆもっこさんの料理の腕がまた上がっておるねぇ、そして結構豪勢です。
出所祝いの続きのつもりかもしれんな。そんな中今日の出来事話すのはちょっと腰を折る気がするけど…大事な話でもあるからやむを得ないか
「ふっ…今日はちょっとデートしてたのさ」
「おいみーさん。許嫁を前に何言ってるんですか。相手は誰ですか?リリィさんですか?それともせいらさんですか?何処までやったんですか?素直に白状して下さい!」
「キミってヤツは!誰なの?ヤマト村の人?さてはかえでさんとかゆっこさんだな?」
「まさかアチキ等の知らない人なのかえ?」
「ぴにゃー」
まさかのぺぽりーまでなんか言ってきた?ややこしくなる前に白状しておこう
「驚くなよ?先日会った」
「ええー!!?まさかカリーネさん!?全然そんな素振り無かったじゃないかぁ!!キミってアレなの?そんな手が早い人だったの?」
食い気味で来やがった
「お、落ち着け!なんでそうなる!?違うわ!!悪かった、デートっぽい場所で話してたってだけでデートした訳じゃない、ってかある意味仕事だったんだよ。会ってたのはディザベロだ」
「「ええーー!!?」」
なるべく正確にディザベロとのやり取りを話しておいた、飲み出してからの愚痴なんかはざっくりだけど。
ってなんか神妙になってるな、思ってたのと違う反応で困る
「みーさん……まさか魔王側に付くとか言わないですよね?」
そんな事心配してたのか?これは意外、クリスとまゆもも不安そうな顔してるのがちょっと心苦しいな
「んな訳ねーだろ、あったらここで言わないし。でもかなり有益な情報を得られた気がするだろ?」
「それはまあ…そうだけどさ」
「なんか思ってたのと違う反応で困るんだが…そのちょっと神妙な感じやめようぜ。ボクが悪い事してるみたいじゃないか」
「その……結構な偉業を成し遂げたにも関わらず捕まったり、なんやかんやと大金を失ったりしてる直後にそんな話が出て来ると不安なのですよ」
そういやそうだ。改めて聞くと結構酷い目に遭ってる気がするな
「確かに改めて聞くと結構酷い目にあった気がするけど、流石に魔王軍に付くとかは無いから安心するのだよ。それより魔王軍の狙いが何なのかかなり気になって来るよな。改めてせいらさんなんかにも話してみよう。こういうのは人が多い方が色んな考えが出るだろうし」
「そうだね、でもキミってそういうの推理するの得意だろぉ?なんかもうアタリついてるんじゃないの?」
「それは買い被りすぎだ、まだ何もピンと来てないよ」
「何か分かりそうな話ぞよ、こういう時はかえで姉さんにゃんやでぇ!」
やはりその辺はかえでさんも適任っぽいのか。頼れるもんなぁ
「んじゃ真面目な所はこの辺でおかしな話をすると、魔王軍将軍で一番新参者かつ真面目だったのはあのバスティーらしいぜ。ディザベロは君付けで呼んでたしな」
「バスティーって下っ端だったの?なんか分かるぅ」
「確かにそんな感じありましたよね、中身がアレでしたし」
なんやかんやと夜遅くまでくっちゃべってしまいました
翌日
「聞いたぜ!お前色々あり過ぎだろ、今度神社にお参り行っておこうぜ」
「私もとりあえず塩撒いてあげるよ」
「魔王軍の方も大胆ですね、みーさんとサシで話に来るなんて中々出来る事じゃないと思いますよ」
せいらさんとリリィさんに、スペシャルゲストとしてかえでさんというメンバーを迎えみーサミットが開催された
「では詳しい会話の内容をなるべくそのままの言葉で伝えるべく、発表したいと思いますよのでよろしくお願い致します。メロニィ先生、要点っぽい所を書いていただけると助かります」
「あんたらいつもそんな感じなんだ」
かえでさんが少し呆れたように笑いながら言って来たけどかえでさんがコッチ側に来たら面白そうな気がする。
太ももとか変な話はなるべく除外しつつ昨日のディザベロとの会話を覚えてる限り正確に伝えた
「……末恐ろしいヤツだなお前は」
「みー、詐欺師とかになったら絶対駄目なんだからね!」
「私達の事は騙したりしないで下さいね」
どうしてこうなった
「この男かなり小賢しいですからね。リーダーの私は常に目を光らせてるんですよ」
「頼もしくもありますがちょっと怖くもあるので程々にお願いしますよ?」
「悪くないんやでぇ!その時のディザベロんの顔が見て見たかったぽぅん」
流石まゆも博士、鬼畜でらっしゃる
「あんまり変な目で見るなよ、俺頑張ったじゃねーか!」
「そうだな、確かに良くやった…と言うべき…だな」
「歯切れ悪いから!そこはもっと姐御らしく堂々と褒めて器の大きい所見せてやって下さいよ!」
「私が最初にその話し聞かされてたら皆には言いたくなかったかも知れん。皆穢されそうだし」
「この功労者に対して穢されそうとはなんだ!?そんなに言うと姐御をとことん穢してやるぞぉ!」
「貴様!?この高貴で美しい私を穢すだとぉ!?……具体的にどうするつもりなんだ!?勿論屈したりする訳ないがな!」
「せいらさん落ち着いて、みーも煽らないの!」
自然な流れでせいらさんを止める事の出来る数少ない人物のかえでさん、流石です
「みーが変な事言うからだろ!まあいい、とりあえず何となく分かった事がある。多分だが魔王軍の狙いとでも言うのか?人類滅亡というのは意外と嘘でもなんでもないとしてだ、お前とのやりとりで分かるのはその目的かやり方を、神獣クラスの奴等は知ってる可能性があるな」
「ですね、みーがそのディザベロにハッタリがバレたってくだりは、神獣クラスに挨拶に行ってる魔王軍の連中はその話を通してるって仮定すると、みーがそれを知らなかった事でバレたんじゃないかと思うよ。みーが言った人類繁栄に手を貸してるように見える事に対する疑問が、何も知らない人と同義だったとも言える訳だからね。魔王軍の狙いはその辺が関係して来るんだろうね」
「だな。人類繁栄させてる上での人類滅亡。ここの過程こそが肝だと思われるぜ。ま、全ては憶測に過ぎないけどな」
この2人スゲーわ、呼んで良かったよ。この話だけでよくここまで推理出来るな。
そりゃ俺も漠然とそんな考えはチラッとはあったけどこんな言語化出来なかったしあくまで当事者だからチラッと思えただけで当事者でもないのにすぐここまで分かるのは化け物としか言いようがない
「流石です姐御!かえでさんも凄いです!きっと当たってますよ、その考察」
「うにゅ!流石なんやでぇ!!」
「凄いです。私だと分からないので自白剤作る方に考えが行ってしまいますぅ」
それはそれで凄いですぅ
「むしろその方が凄いですぜ、リリィ様ぁぁ」
「せ、せいらさん!?ちょ、その…落ち着いて下さい」
このおっぱいはあの時、俺がクリスの脇に挟まるをやって遊んでたのを目撃してから脇で遊ぶようになりやがったか
「そうだ、いい事思い付いた!おいかえで、ちょっとコッチ来い」
「……また変な事思い付いたんすね」
「いいからコッチコッチ!そう、んでこうする!」
俺が言うのも本当にアレだけどこの人どうしようもねーな、リリィさんとかえでさんに挟まりやがった。
2人とも呆れてるがかえでさんが慣れきってる所を見ると昔はかえでさんを玩具にしまくってたと考えられる
「みーさん的にはどうですか?この推理は的を得てそうですかね?」
メロにゃんはスルーする事にしたらしい
「うん、当たってる気がするよ。何をやるにせよ人類滅亡を目指してるなら阻止せねばだからね。神獣様が関わる所とかヤマト村は除外だって話だから最悪クリスやメロニィ関係の人達も除外してねって交渉に持ち込める位は最低限力を誇示しておかないとだ。俺に対して恨み節を然程ぶつけて来なかった所を見ると、或いは魔王軍の計画そのものは順当に行ってるかも知れないからね」
「そうだ!だからみーよ、頑張って人類滅亡阻止してやれよ」
「2人に挟まりながらテキトーに言わんで下さい、てか交代して下さい!」
「バカ、ここは私の特等席だ!」
話し合いもそこそこにお昼を作ることになった。
人類滅亡を図ってるという点は看過できないのだが話が大き過ぎるし、元々ある魔王軍に対するイメージとかけ離れてるわけでは無いので特に気にしてないのと、ディザベロにも言われたけど魔王軍に対しては狙われた事こそあれど、コチラが勝手に首突っ込んで潰してるという指摘に間違いは無いのでコチラから手を出す予定がある訳では無い俺達にとっては気にする取っ掛かりがそもそも無いのだ
「どれ、私も手伝うよ。前も作って貰ったしね」
「かえでさんのうなじ最高、エプロン姿もブラボー!!じゃなくてありがとうございます」
「もう、調子の良い事ばっか言って!初めて会った頃はもっと紳士だった気もするけど…でもそんな片鱗はあったかな」
「違うんですよ、アイツ等にセクハラ男扱いされ過ぎて最近では心の声がつい先に出てしまうんです」
「うーん、もう仕方ないんじゃないかなぁ。あ、コレ千切りでいい?」
「かえでさんがやる事は全て正しいのです!」
「はは、んじゃテキトーにやるよ」
「てかかえでさんって料理得意なんすね、下手な訳ないのは言うまでもないですけど」
「実は前はあんまりだったんだけどせいらさんに頼んで最低限やれるように教えてもらったんだよ」
「そんな歴史が…確かにせいらさん料理上手いもんなぁ」
「アンタ既に食べてたんだ。私も小さい頃はよく作って貰ってたんだよ」
「その見返りで玩具にされてたとかだったり?」
「うっ…よく分かってるじゃないのさ。てか2人はかなり仲良いよね、まさかせいらさんとそんな関係だったりするの?」
「まさか!あ、コレそうした方がいいすか?」
「どっちでも良いよ、みーまかせだね」
「あの、ウチの許嫁と良い雰囲気で料理するのは辞めてもらえてませんか?」
なんか来た。別にそんな雰囲気ではないと思うが
「はは、気を付けるよ。でもあんまり気軽に許嫁とか言うとみーが困っちゃうぞ」
ああ…なんて素敵な人なんだろう。こういう良識ある人がこんな素敵に見えるなんて…やっぱりかえでさんは一味違うわ。
そりゃみんなにモテるわけだ
「いずれ事実になるので困りませんよ」
「お前俺の意思無視すんなよ!?」
とんでもないメロにゃんだな。ってか向こうでクリス達もジロジロ見ながら話してる所を見るとロクでもない事しか言われてない気がする




