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秘奥義は最強で 7


 相応の数を消し飛ばしたと思ったら


「みーくん上!」


「なんだ、って痛いわ!?こんな小さい鳥の魔物まで攻めてくるか」


「空にも部隊があるようですね」


「まどろっこしいぼぅん、ぐらびとぅーん!!」


「あぶれたヤツは任せて!行くよ、しゅんぎり!」



 まゆもの魔法で脳筋部隊をかなりの数減らせたな、クリスの訳の分からない一撃必殺もいい感じに威嚇になってるし咄嗟に硬直クリスを結界で庇うという練習が出来たのも大きい


「怯むな!遠方攻撃部隊はそのまま押せ!私が少し攻める。大量の水で流しきっちゃえ」


 ディザベロが喋ると大量の水がこちらに押し寄せた。するとまゆもが語りだした


「アレはやばぼん!魔法使いの原点にして頂点のやつやで」


「マジか!?一体どの辺が?」


「魔法使いの基本中の基本はイメージぞ。それを思い描き撃つのが基本なのじゃ。でもそんな上手くいかぬから決められた形、詠唱等を重宝し扱うのが魔法使いの基本なのでぇす。でもイメージをそのまま口にして魔法を放つなんて神業なんやでぇ。アレを実現可能にするような魔法使いは人類では到達不可能にゃ」


 それ程までにヤバいって事か。


「ふふふ、今更謝っても遅いわよ。この私に喧嘩売った事、後悔なさい!」


 てかなんでコイツは平然と最後方から最前線に行ったり来たりしてんだ?転身か?


「いや待て!俺達は別に喧嘩売ってないような…その凄い魔法の出し方は人類じゃ到達不能って話らしいが単純に魔族で長い事生きてるからって事だよな?長い事生きてて喧嘩売った売らないも分からなくなる程ボケてんですか?」


「だ、れ、が……ババァよ!!ふざけんな!!テメーら人間の物差しで測るんじゃねーよ!!私は老いたりしてないだけなのよ!!ババァとは違うんだよ!!そんな事も分からないのか!この…バーカ、バーカ、バカバカバーカ!!」


 うわぁ…コイツ絶対面倒くさいヤツや。今のうち素直に謝っとこ


「いや、これは失礼しました。決してババァって思った訳ではないんですよ。その太ももを筆頭にお姉さんが相応に美しいのは認めるところですし」


「キミってばこんな時に何言ってるの?バカなの?」


「なんでみーさんは隙あらばそんなにエロい事ばかりなのですか?」


「強みーくんからエロみーくんになってしもうた」


 違うんだ、この手のタイプは下手に怒らせると絶対面倒くさいから同じ戦うにしても余計な怒りは持たせちゃ駄目なんだよ。

 太ももが良いのは事実だけど


「ま、まあ…その辺ちゃんと理解してるならいいのよ!私は話は分かるタイプなんだからね」


 魔王軍って実はチョロいの揃いなんじゃねーか?


「それじゃあ面倒くさいからここは一旦お開きにしとくかい?」


「くくくっ、やはり今攻められたくないのね?お前達、やっておしまい!」


 くっ!つい弱気なセリフを吐いてしまった。

 この統制が利いた攻勢にべっぴん将軍が要所で強大な魔法を使い攻めて来る事で俺達はジリ貧になっていた。

 いや、むしろよく持ちこたえてる方じゃねーかな、これ?

 するとここで向こうも痺れを切らしたのか分からないがべっぴん将軍が近くまでやって来たので攻めようと思ったら


「黒い矢刻め」


 黒い尖った石の塊みたいなものが大量に俺達の方に放たれて堪らず結界を屈指して守りに入ると離れた所にいるローブを着た女の魔族っぽいのが何かしてきた。

 って結界が溶けてるじゃねーか!!


「きゃぁぁー!!」


 クリスとメロニィの悲鳴が聞こえたので咄嗟に2人の所へ行きアエテックスパワーで盾になる俺。

 これもうヤバいのでは…って


「不覚です…クリス、ごめんなさい。庇ってもらって」


「だ、大丈夫だよ!私は一応戦士だからね、後方支援のメロニィは守ら…っ…思ったより傷が深いみたい」


「2人とも大丈夫かえ!?」



 これは…ゆるせん



「おいコラァ!!何さらしてくれとんじゃ!!」


「ひっひぃぃ!!さ、3番」


 怒りのままにディザベロに突撃しようとしたら一瞬にして遠くに移動したディザベロ、3番ってなんだ?とりあえず殲滅してくれる!!



 結界を溶かした魔族っぽいのにみー弾を大量放射してお構いなしに目の前の敵を蹴散らしてるとちょっと強そうな奴が3人現れた


「ここは我らディザベロ軍四天王がこの鬼畜外道を」


 とりあえずぶっ飛ばして密かに溜めてた気でまとめて天帝波を食らわせてやった。

 溜めが弱かったと自覚してる俺はそのまま突っ込んで四天王と思わしき3人をブチのめして2人は殴り潰して1人は蹴って首から上を粉砕してのけた


「お前達ーー!!くっ…ここまで化け物だったとは」


 怒り心頭で後先考えず全開でやってた俺だがここで少し冷静になった。

 ヤバい、もう魔力かなり少ない気がする、どうしよ…後先考えなきゃこのくらいの出力を出す事は出来ると自覚はしてたけど明らかに場面を間違えたな。

 だがそんな様子を見せたらマズい…と思ってたら流石古参の将軍と言うべきか、この猛攻を目の当たりにしたのにこちらに近付いて攻めて来やがったよ


「よくも私の忠実なる幹部達を。黒い矢刺され、地獄の業火で焼き尽くせ」


 先程の黒い矢と、とんでもない業火が降り注いで来た訳だが…なんか妙だな、何故もっとこう直接的に仕留める様に来ないんだ?命中率が悪いのか?

 だがどうあれこの敵陣のド真ん中で魔力切れはマズいから躱す名目で引こう、単純に引いたらこいつはおそらく休む間も与えず攻めて来るだろうから上手い事やらねば


「みーくん、大丈夫!?あんまり無茶は駄目だよぉ」


「みーさん秘奥義使わなくても化け物染みてましたよ」


 メロニィがいきなり俺に抱き着いてきたと思ったらヒソヒソ喋って来た


「みーさん魔力ヤバいですよね?やれるか分かりませんが一つ試したい事があります」


「き、キミ達こんな時に何してんだよぉ!?」


「場所を弁えるなのでぇす!」


「クリス、ちょっと私の所に来てください」


 クリスの胴にメロニィが腕を回したと思ったら


「クリスは魔力が多いとは分かってましたが想像以上だというのが触れてみて分かりましたのでちょっとみーさんに移してみます。敵にバレたくありませんので外側からはいちゃついてる様に見せてください。まゆも、相手に見えないように私達を引き離すかのような動きをお願いします」


 メロニィお姉さん超すげぇ、頼れ過ぎるぜ!


「う、うにゅ!」


「わ、分かったよ。でもそんな事出来るの?」


「不可能では無いかと。ただ、この手の魔法操作は効率が悪くなるものです。抜いた10〜20%位しか譲渡出来ないと思って下さい。私が直接ならもっと効率は良いのでしょうけど私の魔力切れは=詰みになりかねませんので」


 ちょっと色々優秀過ぎるだろ、メロニィって俺達のパーティーに居るの場違いなんじゃねーかな?



 クリスから魔力を受け取った俺は思ったより回復したけど確かにこの技は実戦的では無いな。

 誤魔化せてるかは分かんないけど向こうも躊躇してくれてるおかげでたまたま時間は稼げたってだけでまゆもが前に立ってなきゃなんかこう、見た目でバレバレな気がするし


「まだまだ行けそうですが誤魔化しきれないと思うのでこの辺にしておきましょう。それにしてもクリスは凄いですね、まだ魔力の底が見えませんでしたよ」


「えへへ、ってこれが活かせたら良いんだけど私魔法ほぼ使えないからなぁ」


「そんな事出来るメロニィが凄ぼんやでぇ!」


「メロにゃん様様だぜ!おかげでもう一暴れなら出来そうだ。でもこのままじゃジリ貧な訳だが…一つ気付いた事があるんだけど、まゆもの感覚的に、実際の所アレはどうだい?」


「うーにゅ…アチキの想定だとアレが出来る魔法使いはもっと強い筈やでぇ。何かあるのやも」


 やはりまゆもが最初に話したのとはちょっと違うのかも知れない


「いずれにせよ向こうは躊躇してると見受けるがそれでもこっちが引くと追って来るのは間違いないだろう。なのでもう少し攻めて引かせる位の所までやってみようと思う。お前等も結界をいくつか出しとくから無茶すんなよ」


「それはキミもだろ!私達の事好き過ぎるからってあんまり無闇に突っ込まないでよね」


「クリス、後でほぺまみれの刑だからな!」



 軽口もこの辺にまた攻勢に入った俺は狙いをべっぴん将軍さんに絞っておく…フリをしてみよう。

 あえて飛んで空から攻めかかる事にした


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