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秘奥義は最強で 6

 残党狩り、ごもっともな意見だ。俺はなんかスルーしてもいいかなとか思ってたけど目の前のコケッコの量が膨大過ぎたから少なく見えただけで実際は洒落にならない量のコケッコが逃げたのだろう



「みーさん身体とかは大丈夫なんですか?」


「おう、大丈夫っぽいよ。流石に筋肉痛とかにはなりそうな香りが身体の奥から感じられるけどね」


「あの力をそれ位の代償で出せるなんて…やっぱキミってばとんでもないよね」


「無理はアカンぞえ」


「大丈夫だって。それに秘奥義はそう滅多には出さないよ。いざって時の隠しネタさ」


「それが良いと思いますよ。あくまでみーさんの身体の話なので私には分かりませんが、あれ程の強化をリスク無しで出来るとは考え難いです。可能な限り使用は控えた方がいいでしょう。それとしばらくは体調を観察しておいて下さい。そして何か異変があったら教えて下さいね」


「かえで姉さんにも相談すると良いにゃ。きっと何か分析してくれる筈やで」


「そうだな、今度報告しておくか。でも助かるぜ、知識豊富なメロニィに、解析とか分析が超得意なかえでさんに協力して貰えるのはね」


「それ程でもないですがそれよりクリス、お人好しなのは分かりますが程々にお願いしますよ?クリスがリーダーなのでこれ以上の文句は言えない部分もありますけど」


 それは本当にそう


「ご、ごめんよ。ちょっと放おっておけなくなっちゃったんだよぉ」


 という事でクリスを羽交い締めにしてやりました


「な、何するのさ!?こんな時にセクハラ」

「まゆもくぅん、メロにゃん、ごー!」



「きゃぁぁぁぁ!!?や、やめてぇぇぇ!!くす、くすぐったいよぉ!?あは、あはは…ごめんて、わる、あひゃぁぁ……悪かったって!!許してよぉ~」


 こんなもんか


「よし!これでお仕置きはおしまい!次同じような事やったらにゅぐりもん追加と、姐御も参加な」


「わ、分かったよぉ…気を付けるよ」



 その後結構森の中を歩いたけどコケッコの姿が見当たらなかった。何処まで行ったんだ?俺はよく知らないけどこの方面は魔王軍の城はあるって話だけど人里や人が手を付けた何かがある事は無いって話なので俺達が進めば勝手に寄ってくると思ったんだが



「もしかしてさ、みーくんが向かってるから逃げてるんじゃない?」


 あ、その可能性があった


「それじゃあこの徒歩は無駄だったってか?」


「まだ分かりませんよ、みーさんはあの時程のパワーは出してないので逃げるとは限りませんし」


「冬にしてはこの辺まだ葉っぱが多いから視界が悪ぼんねぇ」


「そう言えばぺぽりーはりりぃさんの所でいい子にしてるかねぇ?」


「きっと大丈夫だよ、連れてこなくて正解だったね。ぺぽりーは戦闘とか苦手っぽいもん。前なんか腕ピーンしてたし」


「こんな事になるとは思って無かったので連れてくのもアリとは思いましたが結果的に預けといて正解でしたね」


「うにゅ、ぺっぽりーには争い事にゃんてダメなのでぇす」


 ああ、戦闘後の身体の温まりももう消えてだんだんと寒くなって来たからぺぽりーを抱っこしてぬくぬく寝たいです





 こんな感じでくっちゃべりながらもう少し奥まで行ったら帰ろうという事でダラダラと歩いていた俺達。 

 何か出て来る事もなくすっかり油断してた俺達はみーサーチも忘れて歩いていた



「二刀流でいつもの2倍、そこにいつもの倍のジャンプ、更に回転を3倍にして12倍うりゃぁぁぁぁぁ!!」


「アッハッハッハ!!?何それ!?ぷくく…そ、そんな単純計算で12倍強くなったら苦労しないよぉ!?」


「あは、あはははは!!みーさん、わら、笑わせないで……ぷくくぅ……お腹痛いです」


「ぴきゃきゃきゃ!!お腹痛くて……喋れ…にゃい」



 アホみたいに爆笑しながら開けた場所まで歩いていたら……何かとんでもない量の魔物達が集まってる所にノコノコと顔を出してしまった僕達でした。



 全く気付かなかった程油断してましたよ



「き、貴様等……私を追って来たのか!?」


 はて?何を言ってるのだろうか?このゴスロリ的な感じの格好をした、ミニスカで太ももが素晴らしい美人な魔族っぽいお太ももが素晴らしいお姉さんは


「ヤバいです、油断しました!って何ですか!?この大量の魔物達は!?」


「や、ヤバいよ!何これ!?みーくんが馬鹿みたいな事話すから油断しちゃったじゃないか!」


「馬鹿、俺のせいにすんなよ!それにリーダーならそんな俺達の気を引き締めるようにちゃんと指示しろよ!」


「12倍の力…ぶはぁ!」


「ちょ、ちょっとまゆも、こんな時にやめて下さい!ぶはぁ…わ、笑わせないで下さいよ!」


「こうなったらクリスに12倍チャレンジしてもらうしか」

「はぁ!?それはみーくんの役割…ってぷくく…笑わせないでよ」



「おい貴様等!!無視するな、質問に答えなさいよ!!」


 あ、そうだった


「ご、ごめんごめん。俺達はコケッコの残党狩りに…ってそこの塊はコケッコか?てことはアンタ等がやったのか?」


「ふん、そうよ!私達にとっても害でしかないからね!アンタ等本当にそれだけでここに来たの?」


「そうだが…何お前等、俺達とやる気なの?」



 いや、実際これはまずい。あの塊を100人と計算するとして…総勢で5000位の魔物が居るって事だ。何でこんな量の魔物が…しかもちゃんと統率されてるっぽいし



「ディザベロ様、いかがなさいますか?我々はまだ全然行けますぞ!」


「ディザベロ!?アナタもしかして魔王軍将軍の1人ですか!?」


「そういえば見た事あるにゃ!いつも運動会で来る魔物のお姉さんぞ!」


 え、そうなの?


「あ、アナタはヤマト村の子ね。今回はあのバカライオウがやられたりで忙しくなって行けなくなったけど、来年はやる予定ですので……ってそうよ!アンタ等パーティーがライオウやバスティーとかやっちゃったせいで私がどれだけ大変になったか分かってんの!?」


 え?なんで俺達怒られてんの?


「まずいですね、あの将軍は我々パーティーの事を既に知ってますよ」


 メロニィがヒソヒソと話し掛けて来た。確かに既に知られてるっぽい


「いや、でもそれは人類的になんていうか仕方ないっていうか流れ?的な…」


「黙れ!ライオウの時はギャンザク討伐に紛れ、バスティーはそもそも人間と協定を結ぼうとしてた所でお前等が引っ掻き回したんだろーが!

 まああんな馬鹿共がやられちゃうのはどーでもいいのよ、馬鹿だったって話だから。

 でもライオウと同じく魔王軍1の古参で魔王軍でも最強を誇るこの美しい魔術師であるこの私は!只でさえ手に余るヤマト村の連中と毎年運動会?だかをやらされたり、代えが利かないからってライオウの代理やったり、挙句一番安定してたバスティーまでやりやがって!!そのしわ寄せの大半が私に来てるのよ!魔王の馬鹿はお前しかいないとか抜かして来るし…本当もう嫌!!面倒くさい!私、自発的にじゃないと1時間だって労働するのは嫌なの!!」



 すんごい鬱憤溜まってたんすね。でもなんか気が合うと思う、俺も自発的にじゃないと労働は嫌だもん。

 てかコイツライオウと同格というか古参で魔王軍随一の魔法使いとかそんな感じなのか?



「みーさん、マズイですよ。ここは何とか上手い事話し合いで切り抜けましょう。みーさんの具合がどうかは分かりませんが大量のコケッコを相手にした後にこの大量の軍勢相手にするのはリスクがデカいです。当然統制も取れてると見受けられるのでコケッコより厄介かも知れませんよ」


 それはその通りだ。秘奥義連発はシャレにならん気がするから無理があるって考えるとこれはマズイ状況。

 何とかテキトーに誤魔化して…帰るか


「くくく、そうなの?それなら話は変わるわね。さっきのコケッコのスタンビート時、私見てたのよ。

 アンタ等は知らないでしょうけどコケッコはね、少なくとも魔物化すると本当に単細胞になるのよ。

 でもその代わりに思った以上に魔力探知の範囲が広がるの。本能なのかしらね?だからアンタ等がやられたとして、近隣の村を潰したら…次に一番近い魔力の集まりが多い場所は私達の城になって来るわけ。だから私達も私達でコケッコを迎撃する為に準備してたのよ」


 メロニィとのコソコソトーク聞かれたか?これはまずいぞ


「そうなんすねー」


 なんて言えば分からなくなった俺はこれでもかくらいテキトーな返事をしてしまった


「アンタ、私が聞いた情報によるとライオウやバスティーと、死闘を繰り広げてたって話でしょ?」


「それはその通りだが」


「さっきも言ったけど私、アンタがコケッコ相手に暴れ回ってるの見てたのよ?私クラスじゃないとバレると思ったたからわざわざこの私自ら偵察してあげたの、だからアンタの強さは分かったわ。

 そうなると疑問に残るのが死闘…先程見た強さと逆算するとバスティーは当然として、ライオウもアンタと死闘を繰り広げられる程強くは無いのよ。

 つまり!アンタのあの強さは制限があるんでしょ?そしてそれを…都合良く頻繁に出せないと見る。

 ふふふ、聡明な私と当たったのが運の尽きね、お前達!コイツ等今なら容易いわ、やっておしまい!まずはアンデッド部隊、じわじわと追い詰めてやるのよ!」


 いやぁ、よく喋ること。てかその舌回りは俺ばりだな。ってコイツの推測は半分は当たってる気がする。

 俺の秘奥義の制限なんて俺にも分からんが今出すのは良くないと本能的に思ってるから多分頻繁に出すのは良くない気がするのも事実だ。

 なんて考えてたらアンデッド部隊?なる者達が進軍して来やがった



「私にお任せください!上浄化、線!」



 メロニィが浄化魔法を放つと、相応のアンデッドが昇天したと思われるが進軍が止まらないので俺もみー弾を撃つことにした


「吹き飛べー!!」


「あの鬼畜外道男と近接戦はするな!弓矢部隊、魔法部隊、撃て!!」


 べっぴん将軍のディザベロさんが軍勢に指示を出し、的確に従う部下達。はよう防がねば


「みー結界!」


「くっ……怯むな!近接部隊、押し上げろ!!」


 見るからに脳筋の様な連中が突っ込んで来た。俺もぶっ放すぜ!


「きゃめはめはー!!」


 しかし統率が取れてる軍勢相手ってのは想像以上に厄介かも知れん。

 実は過去1ピンチだったりする?


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