8話:ターニングポイント1
今緊急で動画回してるんですけど、ってそれどころじゃなi―...
さあ今日は?待ちに待った転移を習う日。
いつもの交差点。いつもの街並み。
木が生い茂る美しい土地。
ここはエクステントシティ。前の世界で言う...ニュータウンのようなものだ。
植物と人間の共存を目指した実験都市。市長がこの街で実証実験をしているんだ。
国から補助金が出るから物価も安い。
さあはやく行こう。
「やあセナ。」
「うん」
「さあはやく行こう!遅刻しちゃうぞ!」
「ちょ...まって......」
ここは...って長いか笑
はい今日は何の日?そう!転移魔術を習うよ!2回目だね。
「おはようございまーす...」
朝は挨拶しなきゃね!...セナちゃん?まあしかたないか
「はい席についてー」
「はじめますよー。はい教本の423p。開いてー」
なかなか最後の方だな。この教本は450pほどある。
はいまずは転移魔術の理論について。
この世界の転移魔術は目標の場所の空気と発動者の位置を入れ替える魔術。
空気でなくても水や草など自然に生成されるものであれば位置を入れ替えることができる。
では本番。1人ずつやっていきます。
「...次はセナの番か」
さあどうかな。ちなみに教室の端から端まで転移します。
「天より管理しこの世の理よ!我を彼方の境界へと導き、隔たれし理から解放せよ!空間を制御し望む距離に導かん!―メタスチェンジ!」
かっこいい!...でもなにか......おかしい!
「セナ!魔力を切れ!」
「止まんない!」
やばい。危ない。守らなければ!
「セナあb―」
抱き寄せたはず.......だが...
光で、包まれた。
今緊急で動画回してるんですけど、ってそれどころじゃないよ!どうすんだこれ...
ていうかこの世界カメラないし...
「そもそもどこだここ......」
そうだ。セナはどこだ。
「セナ!どこだ!?大丈夫か!」
いない...?でも転移は発動者と触れ合っていれば一緒に転移するはず...
いました。怖い。
「ここは...?」
「大丈夫か!?」
「うん......」
ひとまず安心......はできないな。
周りは標高2000mはあるであろう山々がたくさんあり、遠くに集落が見える。ひとまず行こう。
「とりあえずあそこに人がいるかもしれない。そこに行こう。」
「わかった......うう...」
泣き出しちゃったぜ。俺は何もしていない。多分。
「私のせいで!......」
ああそっちか。
「俺は気にしないよ。とりあえずあそこに向かおう。」
2時間かかったがついた。そこはエルフの集落だった。
「本当にいたんだ...」
「というかここは...どこですか?」
「そもそも、どこからいらしたんですか?」
「トルジェルト帝国です。」
驚いた顔をしていた。そんなに遠いのか。転移で帰ればいいと思うかもしれないが
一度成功しないと感覚がつかめないから場所を指定できないらしい。セナは失敗。二人共使えないのだ。
「それより、ここは?」
「シルヴェニス山国でございます。」
しらねーーーどこだよ。田舎すぎだろ!
「どのくらい離れてますか?」
「約8000海里程です」
kmにしろよkmに
「kmだとどのくらいですか?」
「えーと...15000km程です」
ファ!?遠すぎだろ
「ここらへんに馬車などは走ってないですか?」
「なにせ道が険しいもので...そういったものは......」
GG。終わった。
「しかしシャルセリフ山脈を超えたら街道に出ますので、そこで馬車に乗ってみては?」
「どのくらいで超えれます?」
「42km程です」
フルマラソン...?おかしいな。単位が違うのかな...
「とりあえず今日は泊まらさせていただいてもいいでしょうか」
「もう夜になりますし......ゆっくりしていってください」
なぜかセナと同じ部屋にさせられました。なんで?
「あまり男女で同じ部屋は......」
「あらあなた男性のお方でしたのね。申し訳ございません。しかし部屋は1つしかご用意できません」
しかたないか...
翌日。あまり寝れなかった。布団が硬い。畳と同じくらいの硬さ。
「では出発します。ありがとうございました!」
「お気を付けて。」
フルマラソン開始...気が遠くなるよ。
「ねえ、私42kmも歩けるかな......」
鍛えてないのか。じゃあしかたないな。
「しんどくなったら言ってくれ」
その時はおんぶしてやろう。小柄だしできるだろう。
15分経った。
「ちょっと、一回休憩......」
「わかった。じゃあこっち来て」
「ここに立って。.........よっこらせっと」
軽いな。大丈夫か?
「ちょっと、なにしてるの!?」
「すこしでも速くいかないとな」
20分経った。喉が乾く度にウォーターボールを流し込んでいるが疲れるな。
ウォーターボール使いすぎて
「ウォーターボール」
と言うだけで出てくるようになったよ。どういうこと?
さらに30分経った。さすがに休憩しよう。
「ごめん。すこし休憩......」
「うん。大丈夫?」
大丈夫だろう
それから20分経った。ついに下りだ。まあ奥に上りが見えているが。
にしても最近身長が伸びてきたな。今は168くらいか?
いつになったら帰れるんだろうな。
2時間が経ちました。もうしんどい。ここで泊まりたいところですがお金がありません。
ここは冒険者の街、グランディア。とりあえず冒険者ギルドに行ってみましょう。
みんな大柄だね。怖いなぁ
「いらっしゃいませー。ギルドカードはお持ちでしょうか」
「初めてなんです」
「初めての方はギルドカードを作成いただけると依頼を受けられますよ」
「2人分お願いします」
俺も冒険者だ!
「最初のFランクからのスタートです。」
「それではがんばってください!」
「さてと、最初の依頼は...」
ゴブリン駆除。報酬200ティグ。およそ3000円ほどだと思う。
「これにしようかな」
「ゴブリン...?大丈夫なの?」
「俺ら上級魔術使えるんだろ?大丈夫さ」
「ここの辺りかな......?」
暗い雰囲気を感じる森。ていうかもうすぐ日が暮れる。
うわ。ガチでゴブリンやん。5~6匹いる。
「とりあえず...エレクトリックかな...」
正直に言うとエレクトリックは人生で一番使った魔術かもしれない。短縮が顕著に現れてきた。
「世界に羽ばたく雷神よ、我に力を分けたまえ!正しき道に流れる龍を!全てを押し流し秩序を持たらさん!エレクトリック!」
討伐だーい!全員!
今日の宿代は稼げました。やったね!
「ここでいいかな?」
すこし年季が入った建物ですが、寝れるでしょう。
お金がないので部屋は1つ。あるだけましです。
それではおやすみなさい。
「おやすみ」
声だけかけておきましょう。明日は商隊についていこう。




