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9話:連行...?

どうもツムエールです。ただいま商隊に連行されています。

私は一体どうなってしまうんでしょうか。奴隷かな?ペットのエサかな?

というのは置いておいて普通にお供させていただいております。

行き先はお隣、ガルデヴィス公国の首都、ラディアットです。

国の大きさは神奈川県と埼玉県を合わせたくらいです。

首都以外はほぼ全てが田畑です。

「ねえ、さっきから畑ばかりじゃない?」

「そうですよ。農業がメインの国ですから。食料自給率が2800%ですよ。」

驚異の数字だ。なんでも土地の栄養がこの世界で一番良いんだとか。

そのおかげでおいしい果物もでき、ブランド商品があります。

「ちなみにここ、ブランドの果物があって、1個750ディグくらいするよ」

「高くない?......」

「国の大事な経済だからね。お高いよ」

ちなみにそれはスイカのように大きくてみずみずしいけど味はイチゴのような感じ。かけらをわけてもらった。


あそこの畑、揺れているな......魔物か?

「魔物だ!準備しろ!」

俺らは一応護衛するから馬車乗せてっとお願いして乗っている。仕事だ。

「行ってくるよ」

「おい、そこの小娘は行かないのか?」

「足を痛めてて。」

筋肉痛らしい。嘘はついていない。

「そうか、2人分頼むぞ、ガキンチョ。」

多分俺の方が年上...いや精神年齢だけだ。


雷魔術は......やめておいたほうがいいか。燃えたら大変だ。

「どんな魔物ですか?」

「狼のような見た目で皮膚が硬い。生半可な魔術じゃやれんぞ。」

ウォータービームを圧縮してみたらいいだろう。

「撃ちます!」

今更気づいたが水魔術全体で短縮できるようになってきた。属性ごとにステータスがあるのか?

「水よ、束ね道を開け!―ウォータービーム!」

......といった感じだ。かなり短縮できているだろう?

「おお、まさか1撃で撃退するとは...お主...なかなかやるのう」

この人はドワーフか?腕の筋肉がすごい。

「だが若造。舞い上がるでない。そうやって死んできたやつを何人も見ておる」

危険な世界だな。


「よしそこのガキンチョ!こづかいをやろう。ほれ。」

「ありがとうございます......」

20ディグ。おおよそ300円ほど...ありがたい。宿の足しだ。あれ?食事もか。俺は我慢するとして...けっこうかかりそうだな。


起きたら夜だった。まだ畑か。でも遠くに壁が見える。城下町のような感じなのだろうか...

しっかし持ち物はお金だけ。後は商隊にいた女の人にもらったパン。それだけだ。

すこし疲れた。ここ1週間。ホームシックだ。眠ろう。考えなければいいのさ...


「...おい!もうすぐ着くぞ!」

そんな声で起きた。セナもだ。

「もうすぐ着くって!」

元気だなあ...

「楽しみだな!」

せめて周りの人には明るくいよう。


城壁の中は圧巻だ。自然の地形を利用して高い位置に建てられた城。

下町に並ぶレンガ作りの家。せめて旅を楽しもう。そんな気持ちになった。




それからはのらりくらりで進んできた。特に何も考えずに。

気づいたらもう5月。転移したのは11月なのに...

半年だ。しかし最近は元気が出てきた。

今日はセナの誕生日らしい。彼女は今日で成人だ。プレゼントを選ばなければ。所持金1200ディグ。

青色の魔石がついたペンダントにしようと思った。魔石がすこし小さいがしかたない。渡せる最大限だ。

あ、そうそうこの世界では15歳から成人だ。偏見通りだね。

明日この街から出発だ。あ、言い忘れていたな。ここは最初に行ったエルフの集落から2000kmほどの位置だ。

半年でこれだが逆によく2000kmも来れた。

そして明日からはついに鉄道だ。追い上げて行こう。


夜、食事をしに行った。2人で

「すごい雰囲気だねー!エクステントのカフェみたい!」

「言われてみれば......そうだな」

「ねえセナ、誕生日、おめでとう」

スツ...箱を取り出す。

「わあ!開けていい?」

「ああ」

パカリンチョ。きれいな魔石のペンダント。

「きれーい...ありがと!」

うんうん。喜んでくれるならよかった。残ったのは200ディグ。宿は行けるな。

満腹食べた。久しぶりに。懐かしいなこの感覚。

「宿に行こう」

「うん!」

最近はセナとの関係も良好だ。周りに頼れる人がいないから、当然っちゃ当然かもな。


翌日。本日から列車だ。冒険者ギルドで依頼を受けてから来た。金がないからな。

この街、セルディアもお別れだ。3日間の滞在。

一番端は...ここか。地図だと...700km先。寝台列車だから常に移動だ。

時速は70km/hほど。これはいいな。途中駅も含めて11時間でつくのか。

料金はお2人で500ディグほど。良心的かもしれません。所持金は700ディグ。

飯は大丈夫だろう。夜出発だしな。



終着駅のテュセルクに到着。乗り換えだな。2日間滞在するつもりだ。

そのうちに1000ディグ集めなければならない。なぜなら乗るのが比較的高速な路線だからだ。

とりあえず冒険者ギルドに行こう。


2日目だ。所持金は1400ディグ。運賃で1000ディグ消えても余裕があるな。

次の駅は約970km先。時速は92km/hほどだから...12時間半くらいかな。またもや寝台。

夜8時くらいに出発だから明日の朝9時につくか。


とりあえず昼飯を食べよう。

本日いただくのは、レストラン・デ・ヴォルジェ。

セナは赤ワインをいただいている。いいなー。

俺は10月生まれなので、いただけません。

内容は安そうな肉のステーキが一枚。ポテサラのようなものがすこしだ。

味はそこそこ、値段の割には美味い。

お値段1つ180ディグ。早速金欠です。


緊急で動画回してます!なんとここらへんまで大学で事故があったという速報が!

行方不明者は2人。俺とセナです。他の人は既に習得していたから戻ってこれたんだとか。

ちなみに去年の12月現在と書いてあるので郵便屋さんががんばったのでしょう。

「ここらへんに転移使える人いないのかな...」

「エクステントで発明されたからいないでしょ。残念だけど」

「そっか......」


列車に乗り込みます。12時間...暇だな。

特にやることもないので寝たほうがお腹も空かないしいいでしょう。

「おやすみ!」

あいさつはしっかり。それでは、おやすみなさい。次の街はどんなことが起きるんだろう

現在地-出発地点から2960kmほど。移動中です。

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