4話:はじめての学園生活
どうも4歳に入りました。時の流れは速いものです。
本日はエクステシア魔法大学付属学校に向かいます。4歳で。最年少かな?
この学校は7年制です。そして6年制の大学に進学できます。普通は7歳ぐらいから入るらしいよ!
学校といえば青春!……は早いか笑
とにかく!学校で勉強して、目標の雷魔術を習得する!理由は雷ってかっこいいから!
そんな野望を持って飛び立った男、ツムエール!彼はこの学校でどんな人生を歩むのか!
……っていうのは置いておいて、真面目に頑張ろう。
見えてきた、でかい!
「もうすぐよ?」
「がんばるんだぞ」
「わかってますよ、父さん、母さん」
しっかしこんなエリート校でついていけるのか?いや死に物狂いで追いかけるんだ!
失望させちゃあいけない。過去に学んだからな。
さあ入学式!ワクワクだね!……ん?あの校長の髪の毛、なんか浮いて……いや、気にしないでおこう。
これが俺のクラスか……みんなでけえ……ってなんか近づいてきたぜ、やめちくれ。
「おい、ガキが居ていい場所じゃねえぞ!」
きたー……やれやれ
「なんですか?さほど変わらないでしょう?」
「なんだと?」
やべ。ごめんやん。冗談ですやん笑
「はい!授業はじめますよ~」
耐えた。あぶねぇ。
「まずはみなさん、自己紹介しましょう。じゃあ……そこの君!」
「僕……ですか?」
「そうですよ、自己紹介してください。」
緊張するなー。
「僕はツムエール・ファリスです。一応、4歳です」
ざわざわしてるよ。そんな珍しいか?
「はい、静かに。ツム君はご両親の意向で早期入学しています。皆さん、仲良くしてくださいね」
「次、君」
あいつだ、絡んできた。ちょっと太っちょな奴。
「ガリオン・レイヴン、7歳。」
「はい次、……」
ザ・悪役って感じの名前だ。できれば関わりたくない。
次の授業は魔力測定。体育館に行くらしい。
みんな順番に測っていく。大体が70~85らへんだ。最近は少ない人が多いのかもな。
さあ俺の番。
「何すればいいんですか?」
「腕を通すだけで、いいよ。」
随分と簡単だな。
「……!110か……」
そこそこか……ええやん。
うわ。あいつの番だ
「78……」
はい俺の勝ち。一旦、才能の差かな。……きっと。
後になって考えてみたらやっぱり筋肉かもしれない。細い子のほうが魔力総量が高い傾向にあった。
そして思い出した。昔、そういう論文を読んだ……気がする
次の時間は初級水魔術の授業だ。
もっとも、俺はもう習得してるから見てるだけだが。
「お前はやんないのかよ、ちびのくせに」
「もうできるから。」
「じゃあ見せてみろよ」
いいけど……詠唱覚えてないな。
「生命の源たる水よ、せせらぎに思いを馳せん。命繋ぐ限り神のご加護を!―ウォーターボール!」
こうだっけ?
「短縮した!?」
周囲がざわめいた。え?こんなんじゃなかったっけ?
「お前どうやってやったんだよ」
「わかんない」
才能か……これも。たぶんね。
後で魔術教本を見返したら正しくは
「生命の源たる聖なる水よ、涼しげなせせらぎに思いを馳せん。命繋ぐ限り神のご加護を!―ウォーターボール!」だった。
放課後、職員室に呼ばれた。両親もいた。
「ツムエール君、君は才能があるから特別教室に行かないかい?」
え、マジすか!?
「父さん、お前のこと誇りに思うぞ。」
「そうよ。ツムエール。」
流れに流されるまま特別教室行き。でも基本的には普通の教室でやるらしい。
どうやら、この世界では水魔術が得意な人は水色の髪の毛、火魔術は赤色の髪の毛の人が多いらしい。
要するに、得意な魔術の属性の色が、髪色に出てくる……ということらしい。
先生はできれば水魔術系がいい。火魔術は熱血スパルタされそう。そう考えると水は冷笑……?
気にしない方がいいね。ちなみに俺は茶髪のような金髪。
翌日。今日からドキドキの特別教室。どんな人がいるのかなーって思ってたらさあ。
貴族が過半数を占めてるのね。ちょくちょく普通っぽい子もいるけれど。
大体の貴族以外のみんなの魔力総量は90くらいあった。そして特別教室は中級からはじまるらしい。
「はいみなさん。ということで今日は中級水魔術を学んでいきましょう。教本のページは……」
今からやる魔術の名前は『ウォータービーム』。水のビームを出すらしい。
はいはい。コツとか載ってないのか……でも一本にしろとは書いてある。やってみるか。
「最初にやりたい人は手を挙げてください」
「はい!」
真っ先に挙げた。
「ではどうぞ。」
いざやるとなったら緊張するなー……よし
「生命の源たる聖なる水よ、束ね道を開け!濁流は奔流となり全てを貫かん!―ウォータービーム!」
やばい。これえぐい。マジでビーム。前の世界にウォーターカッターとかあったけどほぼ同じ。でもあれだな……俺が発明した圧縮すれば簡単かもな。
「すごい!1発でやるなんて!」
またなんか僕、やっちゃいました?笑。人生で一回は言いたかった言葉。
「これで……いいですか……?」
「もちろん、100点です」
父さん、母さん、俺はがんばってるよ。誇れる息子になるよ。
休み時間、人が集まってきた。
「どうやってやったの!?」
「俺にも教えて!」
ちょいちょい笑、俺は1人しかいないよ笑、これも一回は言ってみたかった
ちなみにこの圧縮術は俺しか使えなかった。
午後は上級の予習。ちなみに魔術は初級、中級、上級、特級、特上級、神級とある。わかりにくいね。
上級水魔術の名前は……スコール。魔力で局所的な雨を降らせるものらしい。
学校の裏山の奥にある平地にやってきた。学校の敷地らしい。
「はい。上級を少しやってみましょう!まず魔術教本を見てください。ページは……」
ふむふむ。コツは魔力を空全体に広がらせると……そして一気に落とす。なるほど。
「じゃあツムエール君やってみてくれる?できなくても大丈夫だから」
「……はい」
えーっと?詠唱は……
「生命の源たる聖なる水よ、天を守りし雲となれ。
無数の涙を従え、広大なる大地に神の雫を与えん。―スコール!」
ビニール袋を伸ばすみたいに魔力を...雲が出てきたな。
一気に落とすと……
「やばい」
やばい。ゲリラ豪雨。前が見えない。
「ツムエール君!魔力を注ぐのをやめて!」
収まった。あぶねぇ……
「まさかツムエール君がそこまで才能があるとは……基本的には上級は3ヶ月ほどかけて習得するものです。それをあなたは……正直、先生はひやひやしています。ツムエール君がどこまで成長してしまうのか」
あざます!……ていうか圧縮したらどうなるんだろう。
学校に戻った。親が迎えに来てくれた。あざす。
「先生から聞いたよ?上級を1発でできたんだってね」
「う、うん」
「じゃあお祝いしなきゃね。ルドー、お金持ってきて頂戴。」
「もちろんさ。誇れる息子のためにな。」
キター!焼肉か?焼肉か?
そして来たのは例のカフェ、焼肉じゃなかった。
「ツムちゃんここのホットサンド好きでしょ?」
覚えててくれた。2年以上来てないのに。
「好きなだけ食べろよ。」
……そうしてまた今日という1日が終わった。




