3話:異世界と言えば
3歳のツムエールです。あの時から2年後が経ちました。遅くなりましたね。
それで、魔術教本の内容ですが最近の論文では魔力総量はランダムに決まらず生まれつきではないのかというのが話題になっているそうです。
真相は闇の中、信じるか信じないかはあなたしd……あぶねえ!乗っ取られかけた!……ごほん。
そして筋肉量にも関係するのではないかというのもあるらしいです。やったね!鍛えてるよ!
そして本日、親父が魔術を教えてくれるそう。やっと『異世界といえば』だね!
どうやら有休を使ってくれるらしい。大好きだよダディ。
鉄道もそれなりに延伸しました。隣町まで。せっかくだしそれに乗って行きましょう。
鉄道で20分ほど。郊外にある草原です。ここならいいだろうと連れてきてくれました。
「ツム、まずは水魔術をやってみよう。手から水を出す魔法さ。ここに載ってるだろ?詠唱してみなさい」
「覚えてない……」
「じゃあお父さんがやってみるから真似してごらん?」
かっけー!一生ついて行きますアニキ!ってオヤジか
「生命の源たる聖なる水よ、涼しげなせせらぎに思いを馳せん。命繋ぐ限り神のご加護を!―ウォーターボール!」
うお!水だ!飛んでった。すっげええ
「じゃあ僕も……」
生命の源たる……聖なる水よ、涼しげな?せせらぎに思いを馳せん。命繋ぐ限り神のご加護を!―ウォーターボール!」
しょぼ。ちっさ……かなしい。
「初めてにしてはすごいじゃないか」
マジ?これが?おいおい、よしてよ父さん
「お前は父さんみたいな現場仕事じゃなくて魔術師になれるんじゃないか?」
「本当?」
「ああ。才能があるよ。」
ふむ。俺のマジックドリームも夢じゃないな。
「次は中級をやってみるかい?」
「今日はいい……」
「じゃあ帰ろうか。よくできていたよ。」
親に隠れて練習してやろう。
ところで魔力総量はどれくらいなんだろうか。ちょっと花に水やりをしてみよう。
「うっ……」
たった20回魔術を出しただけでくらくらする……ドリームが砕け散った。
翌日。魔力の制御のコツを掴んできた。筋肉を動かさずに感覚だけ動かすみたいな。
幽体離脱みたいなことをすれば魔力が制御できることに気がついた。
親に話してみたらどうやら違うらしい。え?
「でもお前は才能があるから独自にできたのかもしれないな。」
独自……もしかしたらぎゅっとしたら圧縮できるんじゃ?
物は試し。いざ実践。
「わあ!すっげええ!」
できた。できちゃった。高圧洗浄みたいなのが。ドリームが輝を取り戻した。
親父に見せたら
「すごいな。それで掃除とかできるんじゃないか?笑。できたら頼むよ。」
「はーい」
フリーター、仕事ができる。そういえば母に見せるのを忘れていた。見せよう
「お母さん!見て!」
「なあに?ツムちゃん」
見せてみた。魔術を。
「あらまあ。すごいわね。そのやりかた、自分で見つけたの?」
「うん!」
手をつかまれた。外に連れ出された。まさか、魔女狩り!?やめて!母様!
「あなたは天才だから学校に行くか家庭教師を雇った方がいいわ」
おいおいマジかよ
「どっちがいい?」
家庭教師でごついオッサンにスパルタされたら泣いちゃう。
「学校!」
安牌を取ろう。しっかし3歳で学校?笑っちゃうね。
「若い芽は早く伸ばさなきゃ!」
フリーターの尊厳は無くなった。しかしマジックドリームが眩しい。
どうしよっかなー……でも魔術の才能があるっていうのはいいことだ。
また特訓だな。筋トレに魔術のトレーニングを追加。3歳児にはハードだぜ。
来年春から学校か。なんでまた行かなければ……でも学べる事もあるだろ!行くぞ!俺は!




