17話:ひんやりした秋
さあ暇つぶしに氷魔術をやってみよう!
ちなみに俺は雷魔術が得意なのは知っていると思うが
セナは苦手らしい。なんでも少々ビリビリする感覚が苦手だとか。
さあ本題に戻るぞ!
俺らなら中級からできると思ったから中級からチャレンジだ。
「これが1つ目の中級氷魔術か...」
アイシクルスピア。氷の槍を飛ばす魔術だ。
「とりあえずやってみるよ。」
一応窓を開けて外に向かって撃ってみる。
「凍てつく空気よ、我が氷塊となれ。水に研がれ鋭くなりし槍はすべてを貫かん!―アイシクルスピア!」
なんというかな。にゅるにゅるって水が出てきてカチコチになって飛んでった。
簡単に言ったらそんな感じだ。
「しっかし指が冷たくなるな......」
もともと氷とか触るの苦手なんだよな......
「じゃあ私もやってみる!」
さあこの人はどうかな。
「凍てつく空気よ、我が氷塊となれ。水に研がれ鋭くなりし槍はすべてを貫かん!―アイシクルスピア!」
威力はセナのほうが高いかもな。才能レベチさんちわっす
「できた!私雷魔術より氷魔術のほうが好きかも!ひんやりして気持ちい!」
「そうか。よかったな。他のやつもやってみよう。」
さあこれは中級氷魔術のアイシクルブレード。
刀みたいに使える状態と飛んでいく刃にできる状態、2つを切り替えれるらしい。
剣を掴むように構えて詠唱すると刀のように。
通常の詠唱のように手のひらを前に向けて詠唱すると飛んでいく刃に。
と、切り替えられる画期的な魔術だ。
ちなみに両刃か片刃かは発動者の意思で変わるらしい。
俺は刀みたいな片刃が好きだ。振り上げた時に額が切れそうだから。
あと片刃だと峰打ちとかできるだろ?
もっとも、俺はそんなに剣術が上手くない。
「とりあえずやってみるか」
えーっと...詠唱は...これか。とりあえず刀みたいに出してみよう
「凍てつく空気よ、我が氷塊となれ。冷ややかな氷は鋭き刃となり
すべてを切り裂かん!―アイシクルブレード!」
できた!思ったよりずっしりしてるな。
あと持ったところは冷たくない。魔力で冷たさをガードしてるとか。
「えー!かっこいい!」
「そうだな。あと持ってもこれ、冷たくないぜ」
「すごーい!」
「やってみてくれ」
「じゃあいくよ?」
「ああ。」
「凍てつく空気よ、我が氷塊となれ。冷ややかな氷は鋭き刃となり
すべてを切り裂かん!―アイシクルブレード!」
両刃の剣が出てきた。セナは両刃が好きなのかもな
「これ、剣士の人みんな使えばいいのに。すぐ出せて便利じゃん」
「剣士を選んだ人は魔力が少ない人が多いんだ。この魔術、常に魔力を使うだろ?」
「なるほどねー」
気づいたのだが、セナの氷は凄く純度が高いと思う。青く透き通って見えるからな。
以前髪の色と得意な魔術が似ている傾向があると言ったが多分あっている。
セナはまあまあ淡い水色の髪をしている。適正が氷魔術なんだろう。
ちなみに俺の氷は気泡が入っている。製氷機の氷みたいだね。
さあ次は飛ばしてみるぞ!ついでに短縮もチャレンジ!
「―アイシクルブレード!」
あい成功!まあ余裕のよっちゃんかな。
無詠唱もやってみるぞ!
「............」
無理です!技名の手前までできても最後ができません!
「じゃあセナやってみて」
「うん!」
で、いつも通りこの人は無詠唱でやってるんだよね。おかしい!
「これ、便利だね!」
「そうだな。いざとなった時にこれで戦えるな。」
さあ次は最後の中級氷魔術だ!
名前は、アイシクルスプリッター。
アイシクルスピアとブレードの混合魔術だ。
槍で敵を突いたら剣がニョキ!って生えて敵を真っ二つにする。怖いよ!
適当に投げても剣が生えるから敵の足にダメージを与えられる。強いよ!
列車の中でやるのも気が引けるが暇なんだもん!しかたないよ!
詠唱は......これか。
「凍てつく空気よ、我が氷塊となれ。
鋭き槍の蕾は内より無数の刃の花咲かせん!―アイシクルスプリッター!」
まずは普通の槍に見える。投げるとあら不思議。パーンっと刃が四方に...
「ほう......これはなかなか強そうだな」
もう一個短縮詠唱でやってみよう。
「―アイシクルスプリッター!」
窓の外に飛んでいきました。これはいざとなった時に使った方が良さそうですね
「じゃあ私もやるよ?」
「やっちゃえ!」
「凍てつく空気よ、我が氷塊となれ。
鋭き槍の蕾は内より無数の刃の花咲かせん!―アイシクルスプリッター!」
なんかやっぱり氷の質いいよな。俺安物の製氷機の氷やで...ほぼ真っ白なんよ...
「次は無詠唱でやってみるよ?」
「がんばれ!」
ポンっと出てきてサッと外に飛んでいきました。もう何も思わないよ。
そして上級氷魔術やると思うじゃん?威力がすごいので列車の中では使えませんね
どうやら周りが氷漬けになるとか...
終点に着いたらやりましょう。
しかしこれで暇つぶしがなくなってしまいました。
何をしようか迷うよね。また哲学書読んでもいいけどね。
結局飽きちゃうよね。
そうだ!車内を探索しよう!
まず3等車の3両は機関車に一番近い位置にある。
(機関車)(3)(3)(3)(食堂車)(2)(2)(1)
といっただ。俺らは一番右の3等車に乗っている。
なので、一番機関車に近いところに行ってみようと思います。
展望車も行ってみたいけど1等車の乗客しか入れません。
さあ着きました。1号車です。
一応外に出れるみたいだけど......出てみるか!
けっこう綺麗じゃないすか!
ちょっと煙たいけどまあいいでしょ!
「わあ......綺麗...」
「こういうのも旅の1つだな。」
山の上を走っている俺らは下の平地を一望できる。
港町も見える。蒸気船が少々見えるな。
湊を見れば百舟の煙は空を焦がすまで~
だったかな。恋しくなっちゃうな。
しかしこの景色、日本みたいだな。
山と海、その中に町がある。
と思っていたらトンネルだ。レンガ作りだ。山陰の方で見たことあるな。
煙たい煙たい。
「煙がすごいな。はやく戻ろう」
「う、うんそうだね」
正直、故郷というものはいつになっても忘れられないものだ。
いざ離れ離れになると寂しくなる。
未練たらたらってことさ。
しっかしまたまた暇ですね。
ということで便利な売店でトランプのようなものを買ってきました。
ババ抜きかな。神経衰弱かな。
「ねえセナ、ババ抜きしようよ」
「なにそれ」
「このジョーカーってカードがあるだろう?」
「うん」
「これを避けながら手持ちのカードを無くしていくゲームだ。
同じ数字がそろったら、真ん中に置いてね。」
「わかった!」
「シャッフルー!」
パラパラパラパラー
「はい配っていきますよー
はいおっけー。最初の手札にペアになってる数字があったら真ん中においてね。」
「はーい」
大体これで手札10枚くらいになるよな。混ぜ方が悪いのかな
「はいスタート。まず俺からカードを取って」
「じゃあこれ」
1個右がジョーカーなのに!
「うい」
「これ」
...っとジョーカー以外を取られたら負ける場面になってしまった
「どっちにしようかなー?」
「どっちでもいいんじゃない?」
頼む!ジョーカー!ジョーカー!ジョーカー!
「じゃあこっちかなー?」
「あー!取らないでよ!」
負けちゃった。
「なんでそんなピンポイントにジョーカー以外を取れるの?」
「ツムの目を見たらわかるよ」
「え?」
目の反射見られた?ズルじゃね?
「ん?」
「ズルでしょ」
「いやー?私今何言ったかなー?覚えてないなー?」
しらばっくれた。まあいいだろう。大人の余裕ってやつだ。
もう夜か。ご飯食べて寝るか。明日は何しようかな。
まあ適当に過ごして考えるか。まだ売店におもしろそうなの売ってたし。




