↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/22

16話:帰りの列車

朝起きたらセナが抱きついてきていた。

そういえば朝起きた時毎回掛け布団かまくらを抱いていた。

抱き癖なんだろう。個性だな。

そういえば前までずっとベッドが離れていたから被害がなかったのか。

しかし日課の筋トレをしなければいけないから...

起こさないように...そーっと...

「ん......」

危ない危ない。ギリセーフ。

これで俺の筋肉は守られた。

という冗談は置いておいて寝首を掻かれるとひとたまりもないな。

今日は可愛かったが次は怖いかもな。

まあ一般人にそんな日訪れないだろ!

もし訪れたら世も末だ!


とりあえず温泉街から出るか。中心街に戻ろう。

ということで馬車で40分ほど。到着しました。

サンセーズレイクハーバー。

この湖から出る川をずっと下って行ったら北海に出ます。

湖の大きさは宍道湖くらい。

港町だけど漁獲量がとっても少ない!

めずらしいよね。


今日は夜出発の列車に乗るので時間までこの浜辺で過ごします。

「たまにはこういう日もいいよね。お別れなんだし」

この街の風景を目に焼き付ける。忘れられない思い出にするためにな。

「こういう景色でゆったりするっていうのも風情があるよね?」

「なんか、こういうふわふわした日がずっと続けばなって思う時があるんだよな」

晴天の青空の下に広がる豊かな湖。青く澄んだ湖。

美しく光る湖。太陽の日差しで明るく見える湖。

なんだか、自然と心が落ち着いてくるな。

忘れたくないな。こんなに落ち着いていられるのはここだけじゃないだろうか

忘れちゃいけないな。

どんなに辛くても、これからの美しい人生に希望を持たなければいけないからな。


そうやって感傷に浸っていたらいつの間にか寝ていた。

もうすぐ夕暮れだ。ここは夕暮れが一番美しい。

太陽が湖に取り込まれていく...幻想的で......感動的な......

この景色も今日で最後か......寂しくなるな。

夕暮れに染まる空は、どこか懐かしく、寂しく、感情的にさせる色だ。

人の記憶に残る、そんな色をしている。

2人で過ごした1年、いろいろなことがあったが、最後には安心があった。

まだこれから不安はあるだろう。でも安心が必ずやってくる。

忘れてはいけない。諦めない心を。


そして美しい紅色の空はどこまでも深い蒼色になっていた。

空には夜を知らせる星たちが今日も輝いている。

宇宙は無限大に広がる。俺たちは有限だ。

有限の中でどれだけ美しく生きられるか。それが人生だ。

それぞれが思う未来、それを星に願いを望む。

いつしか必ず叶えてくれる。それが無限大の宇宙だ。


......と深いようで浅いことを言っていたら列車の時間だ。

ちなみに終点まで乗ります。6800km先...

3等車で十分だ。けっこう豪華だしな。

所要時間85時間......3日と13時間くらいかな?

長いけどめっちゃ便利だ。

もちろんこの世界には映画とかないわけで、暇つぶしがなさすぎるんですけど

何しようかな...

あ!そういえば買っておいた本が1冊...

ジョン・マーキュリー著・世界は哲学 完全版。

さあ読んでいこうか。何ページあるかな...

2314ページ...高かったしな。哲学ってそんなに書く要素あるか?

―命とは、くすむことのない宝石だ。

―愛とは、迷うことなき産物だ。

といったことが永遠に書かれている。

―希望とは、失わない心でできている。

―夢とは、憧れの人と同じである。

―人権とは、人が持つ特権だ。

すこしあたりまえのことが書いてある気がするがそれが哲学というものだろう。

―軽蔑とは、認められない心の現れだ。

―尊敬とは、自分の手に届かない光のことである。

といったことがつらつらと書かれている。

世界にはそういう考え方もあるのかと新鮮な気持ちになる。


と脳死で200ページくらい読んでいたら寝ていた。

もう朝か...4時くらいかな。

二度寝するか...

と思いながらうとうとしていたら頭にテレパシーが!

―睡眠とは、安心できる休息である。


おはようございます。時刻はおおよそ6時。いい朝ですね

少々寝不足です。

しかしあの哲学書、心に響くかもしれない。頭から離れない。

書物版イヤーワーム現象。


朝食はまあありがちな肉とパンです。

―食事とは、命を感じる行動だ。

だったかな?書いてあったと思う


ご飯を食べたら売店に売っていたボードゲームをやってみる。

1人用のじゃないですよ?

名前は、一生ゲーム。

ルールは

まずは平民として生まれて、10歳の誕生日に騎士になるか魔術師になるか選べる。

その後はいろいろ人生の選択していくすごろくゲームだ。

「やってみようぜ!」


「まずは平民で生まれるのかー」

ステータスは...全部0。ちなみに魔道具だからゲームみたいだぞ!


さあ1ターン目。

とりあえずここらへんは特にイベントがないから

前に進めば良さそうだ。

ラッキーマス。これは...魔術の素質がアップ!

魔力:0→5

やったね!

セナの番。

超ラッキーマス。剣術の素質がアップ!

体力:0→10

おめでとう!


5ターン目。

2~4ターンは進展がないからパパっとやったぞ!

アンラッキーマス。知力ダウン......

知力:20→15

これは痛手だな。魔術師になるなら知力が必須だからな。

あ、そうそう。1ターン1年だから10ターン目で10歳だよ!

セナの番。

ラッキーマス!知力アップ!

知力:15→20

おめでとう!


6ターン目。

ノーマルマス。アイテムゲット!

ジュエリーカード。経済難の時に使用できる。

やったね!

セナの番。

超ラッキーマス!体力アップ!

体力:20→30

おめでとう!


といった感じのボードゲームだ。

なかなかにおもしろいぞ!

ちなみに最後にお互いに戦うんだが、ボロ負けした。

どんな感じだったかと言うと

ツムの詠唱!

セナの剣で阻止された!

といった感じでそもそも魔術が撃てなかった。俺だったら短縮するけどな。

「うわー!負けちゃった......」

「やった!私の勝ち!」

そして気づいたらお昼時。


適当なランチセットをいただきます。

幸いお金だけはあるので食に困りません。

内容はパンとスープ。

パンをスープに浸すとおいしいですよ


しかし暇ですね。

何かいい遊びはないかなと思っていたら

便利な売店に魔術教本が!

なんと氷魔術について載ってます!

午後からすこし練習してみよう!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。