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MP10の落ちこぼれ魔道士、消費MPゼロスキル【尽きぬ泉】で無限に魔法が撃てたようです~元パーティーはもう知りません~  作者: 黒木菫


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悪魔と精霊

椿姫ツバキにつれられて森を進んでいくと、洞窟があった。


「ここだよ。」


オレたちは魔法の光で照らしながら、洞窟をすすむ。


暫く進むと、祭壇のようなものがあった。


「あらされているな」


祭壇はあらされ、祭具が散らばっている。


「あのゼニーってやつが金になりそうなものをもって返ったからな。」


「バントウさんが止めそうなもんだけどな。」


オレはバントウさんの顔を思い出す。


「一回目に来たときは止めてたよ。」


でも、2回目に来たときは止めるやつがいなかった。


「あんたはとめられなかったの?」


マチが聞く。


「この洞窟いったいには強力な結界が貼られていたからね。魔族の私は近づくことすら、難しかったんだよ。」


「なるほどね。」


「これ相当仰々しい封印に見えますが、何かわかりますか?ミコさん。」


「たしかに、かなり強い魔なるものを封印しているようですね。ランクでいうとSランクは確実でしょうか…」


「Sランク、小国なら滅ぶレベル。国が軍隊を派遣するレベルか。」


「でも、まだ荒らされただけで、魔具は生きてますし、冒険者ギルドや道具屋ギルドに協力してもらえば、再び封印できそうですよ!」


「本当ですか、間一髪ですね。」


「道具屋ギルドならわたしもつてがある。」


椿姫もそういってくれる。


俺達は一度、街に引き返した。



まちに戻る途中--


意外な集団の遭遇する。


「ゼニー・・・さん」


おもわず、呼び捨てにしそうになった。


あぶないあぶない。


ゼニーさんが、バントウさん、デッチさん、さらにテディさん、それに傭兵隊の集団を率いて現れた。


「なによ、ゼニーあんたでてきたの?」


マチがナチュラルに呼び捨てにする。


「おい!」


オレは小声で注意したが、意図は伝わらなかったようだ。


「おお、お前らいいところであったな!手伝え!」


ゼニーには聞こえなかったのか上機嫌で返事をする。


「どうかしたんですか?ゼニーさん。」


オレは返事をしてごまかす。


「フハハハ!どうやらオレに森の精霊から神託がおりたらしい!」


「森の精霊ですか?」


オレは問い返す。


「そうだ、このもう少し先に森の精霊様が封印されているらしい。なんでも邪悪な存在により封印されたとか。オレの功績により封印がときかけているらしいのだ!今からその結界を完全に破壊してやるのだ。すると精霊の力を授けてくれるらしいぞ。」


「ゼニーさん、それちょっとまってください!」


「どういうことだ?」


ゼニーさんが止まる。


オレは、この椿姫から聞いたことを伝える、


人の姿にもどっている彼女の正体は伏せつつ、ゼニーさんが祭壇をあらしたこともふれずに……。







「ふざけるな、おまえ!おれがその祭壇を破壊して、金目のものを盗んだみたいないいかたじゃないか!」


ブチギレるゼニー。


(いやおこるのそこかよ!いってねええええええ!)


「いや、ぼっちゃん、ライトさんはそんなことは言ってませんでしたが…」


テディさんがフォローしてくれる。


「へ?…‥」


しばらく固まったあと。


「ゴホン、ゴホン!いや、ライト君、私の聞き間違えだったようだ。失礼した。ハッハッハ!」


そのとき、一人の精霊が舞い降りる。


ウェーブのかかった金髪の髪、半透明で向こうが透けて見える。


精神体か。


「皆さん、だまされてはいけません。」


精霊がそこに立っているものこそ悪魔です。


そういって精霊は椿姫を指さす。


「さあ、姿を現しなさい。悪魔め」


精霊がそういうと、精霊の手から光が広がる。


「あああ!悪魔だ!」


「ほんとうだった!」


ゼニーの傭兵隊が騒ぎ出す。


椿姫ツバキの姿に現れる。


広い肌に赤いドレス。


黒い目に白い瞳、二本の角を生やした悪魔の姿になる。


「みなさん!聞いてください!こいつはちがうんです!」


オレは椿姫をかばう。


「ああああ!こいつだ!オレを襲いやがったのは!」


デッチさんが椿姫を指さす。


傭兵隊も完全に椿姫を敵視している。


(まずい)


「まて!」


バントウさんが一喝する。


「こちらのクエスターのみなさんは、あのジジの幻影ですらあばいた人たちです。まずは話をもう一度よく聞くべきです。」


「バントウさん…」


オレはもう一度話を整理した。





「つまりこういうことですね。」


テディさんが話を整理する。


「そちらの椿姫さんいうには、この精霊様こそ邪悪な存在であって、祭壇を修復すれば、その精霊様を再び封印できる。そしてその精霊様がいうには、自分はその祭壇に封印されていて、解放してもらえば、力とやらがもらえると。そして、ゼニー様を苦しめてきたものこそ、その椿姫であると。」


「そういうことになりますね。」


オレも整理する。


「わかりました。祭壇を修復し、精霊様を封印しましょう!」


テディさんはピシッと精霊を指さす。


「なんでだよ!」


ゼニーは不満を漏らし、精霊は沈黙している。


「だって、もともと、その精霊様は封印されていたのでしょう。それをぼっちゃんが、もとい、何者かが祭壇を壊したせいで、周囲に魔獣があつまってきたのでしょう。筋がとおるじゃないですか。」


「その魔獣をあつめたのはそちらの悪魔です。」


精霊は反論する。


「いいえ、この椿姫さんはツバキ魔道具店の店主さんじゃないですか。私も公私ともによく通っていましたよ。今更、この町をどうこうするとはおもえません。」


「おお、おれもツバキを信じるぞ!今持ってるアイテムもあんたの所で購入したんだ!」


「おれもだ!」


椿姫を擁護する冒険家たちも現れる。


「ぼっちゃん、ではいっそ、こうするのはどうでしょう?いったん祭壇を封印する。これはもとにもどすだけですから、それで何もなければそれでよいでしょう。問題があれば、私たち全員でこの椿姫さんを討伐する。そういうことではどうでしょう?」


バントウさんがゼニーさんに提案する。


「ぐぬぬぬ」


ゼニーは不満そうだが、反論の余地がない。


精霊は、バントウとテディ、そしてライトを順に見た。




「……なるほど。こちらが不利か。」「


最後にゼニーを見る。


「やれやれ、茶番はこれまでだな。」


精霊が邪悪に微笑む。


そして、ゼニーの身体にそのまま憑依し、なんと、そのまま、洞窟のほうに向けて駆けだした!






魔法束縛鎖マジックチェーン!」




オレは魔法の鎖でゼニーさんを拘束するが…


ドン!


ゼニーさんの踏み込んだ足が大地を揺らした。


ゼニーさんは信じられないスピードで回避した。


そして足元の悪い森の中をまるで平原のように駆けていく。




テディさん、バントウさん、デッチさんも後を追う。


「俺たちも行くぞ!」


オレたちクエスターとゼニーさんの傭兵隊もゼニーさんのあとをおった。

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