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MP10の落ちこぼれ魔道士、消費MPゼロスキル【尽きぬ泉】で無限に魔法が撃てたようです~元パーティーはもう知りません~  作者: 黒木菫


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第18話 新たな依頼

俺たち、クエスターは冒険者パーティー養成学校、一期生の最優秀チームとして、主催者の領主様に食事に招かれた。


領主、キカク男爵、この地域を治める貴族だ。


冒険者パーティー養成学校を開くなど、地域の民衆のことも考え、民衆からも慕われている。


「チームクエスター、ライト殿、マチ殿、クノ殿、ミコ殿、このたびの成績見事だった。」


俺たちは見たこともないような豪勢な食事を前に少々緊張していた。


向かい側にはキカク様とその奥様が座っている。


40代くらいの物腰柔らかなかただ。


「ありがとうございます。キカク様。キカク様がこのような機会を開いてくださったおかげです。」


「い、いえ、こちらこそありがとうございました。」


マチが慣れない作法に緊張し、カチコチになっている。


「ハハハ、緊張しなくて大丈夫だよ。今回はささやかではあるが、あなたたちへのお祝いだ。作法など気にせず、楽に食事を楽しんでくれ。」


「ありがとうございます。」


「私も学校での様子などぜひ聞かせてほしい。改善案もあるだろうからね。」


キカク様の配慮もあり、食事は和やかにすすんだ。


マチやクノなど最初こそ遠慮していたが、料理の味に感動し、無作法にかぶりついていたが、男爵はそれをうれしそうに見ていた。





食事のあと。


「早速ではあるが、やってほしい仕事があってね。依頼主は私の友人のリョウショウ男爵だ。」


男爵からの依頼、これは大きそうな話だ。


「私たちにぜひお任せください!」


マチが勝手に引き受ける。


まあ、反対するわけじゃないし、他のメンバーも異存はないようだ。


「ありがとう、そういってくれると助かる。」


キカク様はそういうと、使用人になにかを持ってくるように指示をする。


「実は彼の領地の一部について彼の息子の一人が納めていてね。君たちも知っているとおもう。この男だ。」


キカク男爵はそういうと一枚の似顔絵をだす。


そこにはよく知っている男が描かれていた。


「ゼニー!」


クノが思わず声をあげる。


「実はリョウショウ男爵は私が冒険者パーティー養成学校を開くという話を聞きつけ、息子の教育のためとひそかに自分の息子をいれていたみたいなんだ。」


男爵は苦笑する。


「結果はご存じのとおりだがね。」


「で、このゼニーと、いやゼニーさんと依頼内容とどのような関係が?」


思わず呼び捨てにしてしまいあわてて訂正する。


依頼者の息子を呼び捨てにはできない。


「実は、『このゼニー君を実家に戻さねば、彼を殺す。』などという脅迫状がとどいたんだ。」


「え?いつですか?」


「冒険者学校から彼が戻ってすぐのようだ。ものすごくイラついているみたいだけどね。」


キカク男爵は苦笑する。


「でも、すいません、そんな彼がぼくらに会ったら怒りませんか?」


「まあ、怒るかもしれないね。しかし、脅迫状など来ているのだからそうもいっていられない。そしてこの依頼はゼニー君ではなく、彼のご両親からのたっての頼みでね。」


「すいません、失礼な質問かもしれませんが、依頼主様は脅迫状の相手に心当たりは?」


「わからないが、この仕事をしていると、敵は多いからね。」


「もうひとつすいません。ゼニーさんのパーティーにバントウさんのような強力な護衛がいましたよね?なぜ僕らに?」


「ああ、護衛を頼んでいるのは、君たちだけじゃないよ。他の身元がはっきりしている冒険者や専門家にも頼んでいる。とくに君たちのほうが外部からの護衛には護衛と合わせて、事件の真犯人を追ってほしいと、リョウショウ男爵はおもっているようだ。」


「なるほど。」


「どうだ、改め聞くがやってくれるか?」


ランクCになって最初の依頼だ。


しかも領主様直々の紹介、断れるはずもない。


仲間たちもすでにやる気になっている。


「ありがとうございます!この依頼うけさせていただきます!」


オレははっきりと答えた。


「そうか!やってくれるか!では私から紹介状をしたためよう。たのんだぞ!リョウショウの力になってやってくれ 。」


「「はい」」


俺たちはうなずき、すぐに行動を開始した。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます!


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