表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
MP10の落ちこぼれ魔道士、消費MPゼロスキル【尽きぬ泉】で無限に魔法が撃てたようです~元パーティーはもう知りません~  作者: 黒木菫


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

13/28

最終試験始まる

「ではライトさん。行きますよ」




石弾ストーンバレット!」




ミコさんが石の弾丸を放つ。


追跡魔弾フォローレイ


オレはそれを魔法弾で迎撃する。


「おみごと!」


ミコさんが拍手してくれる。


オレの魔弾が石弾を追い、空中で撃ち落とす。


魔力を感知して自動追尾する魔法だ。




「じゃあ、次、アタシね!例のやつをやるわよ!みんな用意して!」


「ハイハイ。」


そういうとクノは複数のバルーンモンスターのカプセルを放つ。


これは訓練用のダミーでそれぞれに属性の弱点が設定してある。


「じゃあいくわよ。」


そういうと、マチの右手をミコさんが左手をオレがつなぐ。


「じゃあ、いくわよ、【万能分析】+【同調】!」


これがマチがこの学校で身に着けた新たなスキルだ。


手をつないだ相手とマチのスキルをリンクできる。


いま、オレとミコさんにはバルーンモンスターの弱点が見えている。


「みえました!」


オレとミコさんは属性攻撃で見事バルーンモンスターを撃墜する。


「よし!」


「訓練すれば手をつながなくても感覚を同調できるらしんだけどね。」


「いやでも十分つよいよ。」


おれたちはまもなくくる卒業試験に向けて、チームの連携技を磨いていた。


「じゃあつぎ、私にたのむ!」


重装備になったクノが構える。


「じゃあ、いきますわよ、火属性付与」


ミコさんが重装備になったクノに火属性をつける。


クノは炎を身にまとった重装備兵となる。


「フハハハハ。さしずめファイア・ヘヴィアーマーといったところだな!」


炎に包まれたクノが剣を高々と上げる。


「すごいな。重装備のまま火属性をつけたら、ちかづくことすらできないよ。」


おれは感心する。


しかし…


「うううう、ああああちいいいいいい!」


「ああ!失敗でしたわ、消火弾プットアウトファイア消火弾プットアウトファイア !」




まだまだ課題は多いらしい。


こんな感じで、いよいよ最終試験当日を迎える。





ざわざわ。


用意されたダンジョンの前に集まった冒険者たちがざわつく。




冒険者パーティー養成学校もこれで最後だ。


この試験に合格すれば、俺たちは冒険者ランクCパーティーランクCとなり、大きな依頼を受けることができるようになる。


「諸君、今回で冒険者養成学校は卒業だ。私は最終審査委員長を務めるジジだ。」


魔道士風の女審査員が淡々と挨拶をする。

背丈は大きくないが鋭い目つきが特徴だ。


「正直に言う、今回の養成学校は私は失敗だと思っている。」


え?


冒険者たちがざわつく。


「ここまで残ったパーティーは全部で20か。合格候補者たちが多すぎる。実力に見合わないものが多いのではないかと私は疑っている。」


「なにいってんだ。」


「いまさらだ。」


冒険者たちがさらにざわつく。


「おいそこのお前たち、『なんいってんだ』『いまさらだ。』といったやつ、失格だ。」


‥‥‥!?


会場に緊張がはしる。


「おいどういうことだ!?」


「ふざけるな!?」


失格だと言われた冒険者が不満の声をあげる。


「わずか数分だまってられないやつに冒険者などつとまるか。出ていけ。」


ジジは冷徹に宣言する。


「それはひどすぎるだろ!」


「そんな!」


二人は不満を口にする。


「ではこうしよう。」


ジジは冷たく言った。


「お前たち、今から私を攻撃しろ。私はここから一歩も動かない。防御シールドも張らない。攻撃をかわしもしない。」


会場が静まり返る。


「それでお前たちが私を一歩でも動かせたら、今すぐ合格にしてやる。武器を使ってもかまわん。殺す気でこい。」


なんだそれ、なにもしないということか。


「なんならパーティー全員でこい。四人パーティーなんだろ。黙っていた残りの二人は、これで失格にはせん。」


「なめやがって。」


男が仲間を振り返った。


「……みんな、例の技でいくぞ。」


「「おう。」」


声が重なる。


四人が静かに散開する。


訓練の跡が見える。


身体強化ドーピング!」


武器強化エンハンス!」


二人のサポートメンバーがリーダーらしき男に魔法をかける。


男の体と武器から魔力の光が滲み出す。


魔法束縛鎖マジックチェーン!」


残るサポートメンバーがジジに向けて魔法を放つ。


光の鎖がジジの身体に巻きつき、体の自由を奪う。


……なかなか見事な連携だ。 このチーム、強い。


鎖に縛られたまま、ジジはぴくりとも動かなかった。


「思ったよりやるな。」


ジジはただ、静かに言った。


「でも、そこまでにしておいたほうがいい。」


「いまさら遅い。」


リーダーの男がにやりと笑い、地面を蹴った。


速い。


ドーピングで強化された脚力が、ジジとの距離を一瞬で潰す。


振り上げられた剣が、ジジの首筋に向かって振り下ろされ、ジジの首が飛んだ。


「きゃあ!」


ミコさんが目を覆った。


会場から息を呑む音がした。


オレも思わず目を背けた。


……ゆっくりと、視線を戻す。 床に何かが転がっていた。


ジジの首、ではなかった。 男の、右手だった。


「…………え?」


おもわず声が出た。


「ぐわあああああ!!」


断末魔の悲鳴が上がった。


不満の声を上げた男の一人だった。


自分の右腕を押さえて、崩れ落ちている。


「どうしたんだ?」


ジジが無表情で言った。


「急に仲間の腕を切り飛ばして。」


「え……?」


リーダーの男がガタガタと震えだす。


「リーダー、何をやってるの!?」 サポートの魔道士たちが叫びながら仲間に駆け寄る。


……待て。


彼らはさっき、リーダーに強化魔法をかけていたはずじゃ――。


オレだけじゃない。 会場にいる冒険者全員が、同じものを見ていた。


誰も動けなかった。誰も声を出せなかった。


表情が、凍りついていた。


ジジ審査委員長は宣言通り、一歩も動いていなかった。防いでもいなかった。


かわしてすらいなかった。


それなのに。


「さあ。」


ジジが静かに口を開く。


「茶番はおわりだ。これより、試験内容を発表する。」


オレはつばを飲み込む。


とてつもない内容になる。


それだけは、確信できた。





ここまで読んでいただき、ありがとうございます!


続きが気になった方は、

ぜひ応援クリック、ブックマークをお願いします!

SNSで拡散お願いします

やる気がでます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ