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493話 さらば甲有賀

3月


学園にとって大きな行事と言えば卒業式


そんな時期のなり、時の流れが早いと感じる俺にとって驚く話だった


なんせ、3年生が卒業する


それに何が意味があるのか


重いようなものだ


卒業式は終わり、3年生は学園の学生としての課程を修了した


「……」

「流星?」


しーちゃんは俺を顔を見る


「もしかして泣いてる?」

「え?いや、ないない。なんか……まあ……もうそんなに経ったんだなって」

「何それ……でも…気持ちは分かるよ」


分かってくれるのかしーちゃん


なんせ、卒業生代表は俺の従兄弟の甲有賀


学園の誰もが知っているあの男が卒業するんだ。


良くも悪くも……いや、なんでもない


卒業生一同が外に出た


時刻は11時を超える


「叔父さん号泣してそうだな」


なんて、ことがあるわけ……


「おめでとう。有賀」

「なんだ。はっ……このタイミングでそれ言うのか?親父。ありがとな」


泣いてなかったわ。清々しい顔で迎えるとかちょっと予想外。中学生の頃の卒業式、母さんはめっちゃ泣いていたのにな。父さんは仕事の都合上来れなかったけど


それがもう2、3年くらい前となれば考深い話だ


「しーちゃんはどうなんだ?」

「ん?特に3年生との思い出はそんなにないんだよね」

「あはは……」


まあ、まともに交流したのは有賀と佐々木先輩くらいだからな……そう言われるとなんとも言えない


「そうか……ふっまあ、この1年濃かったけど……やっぱり、寂しいものはある」


中学生の頃より先輩が卒業して寂しい感は強い。まあ、2年も同じ従兄弟との交流……まあ、実際はもっとだけどさ


大学生になるならまだ学生か。あいつに会う機会はまだある


「ここで別れてもあいつに会う機会は俺にはあるが他の人に会う機会はほぼないね」

「あるのは偶然くらいでしょ」

「そう言われるとほとんどないな」


まあ、東京の企業とか大学に……流石に東京大学に進学する猛者はいるのかは分からないが……才能も個人差あるからな……魔法とか言うチートを使って合格できるせいで合格点バグってるけど


「ん?」


風間と和音が何やら話している様子


「去年よりも騒がしい卒業式だな」

「世話になった先輩は多いからな」

「仲の良い人もな……ただ……いや、なんでもない」

「お前、常識人っぽくなって来ているな」

「学園のレベルが上がりすぎている……って言わせるな」

「いや、どうした」


困惑する和音を睨む風間。確かに丸くなったと言うか、去年よりは人付き合い多くなったなあいつ


成長していると言うべきか。まあ、こんな学園で常識なんて通じないのが普通なんだけどなんやかんや外からの環境が理解不能と言えるほど強いせいなのは俺も賛成だ


「考えてみたら生徒会長には世話になったな」

「……お前が?え?う〜ん……そんな世話になったのか?単なる……」

「お前にとっての俺はなんなんだよ……」


風間が有賀に世話のなってもらったとかあんまり記憶にないんだが……こいつ、完璧主義みたいなところあるから生徒会長の手を借りないといけないことなんて……生徒会の仕事?くらいだな


一応、候補としては思いつく。あるわびっくり


「風間って意外に……」

「いや、見えないよ全然」


しーちゃん。風間に対して当たり強くない?嫉妬のオーラってもんが出てるんですが……誰に向けているんだ?怖いって


もしかしてなんだけどしーちゃんって……あっ、言ったら俺が終わるやつ。言わないでおこう


「だって……」


頬を膨らませる。可愛いなおい


「ははっ……」


頭を撫ぜる


顔を赤くしている。


可愛いな俺の彼女は……ん?


「よっ、来たぞ」

「やはり、来るか」


有賀が俺たちの前に歩いてきた


「まだあるの?」

「はぁ……君は重いね。」


しーちゃんに睨まれても話をするお前の度胸がすげえよ。俺の親族ってしーちゃんに耐性あるのか?一応、始原だぞ俺の彼女


「君に話があるわけではない。我が従兄弟、流星に話があってね。まあ、後日話すこともできるがどうせならこの時間で話すのも面白いだろ」

「面白い話か。まあ、このタイミングでもいいか」

「分かってるじゃないか…………」


ふっと笑ってイケメンさを出してくる。しーちゃんは苦い顔をしている


なんともイケメン顔に興味なさそうな我が彼女である。


俺の従兄弟なら、効くんじゃないか?と思った俺が馬鹿だったわ。従兄弟のイケメンオーラを出しても通じないからマジで興味ないんだろう


「俺は卒業するよ」

「淡々と清々しく言えるな」

「事実さ。宣言になるような言い方になるが…この先の人生は今以上に忙しくなることは数年はないと俺は思う」

「あんな戦いのある大学生活なんて想像できねえな」

「全くだ」


そう言うお前は大学生活を送ってもなんどもこなせそうだな。本当、俺の親族ってスペック高いよな、少しくらい俺に分けさせてくれよ。泣くぜ?


「……正直、不安なところはあるし、自分はできるのかというネガティブな考えになるのは多いがこの学園で経験したことは俺にとって人生の大きな通過点だった」

「こんな学園は普通ないからな」

「だろう?だからだ…だからこそ、この学園と比べたらマシと思えるのさ」


比べる分野違うんだけどな……


「それに俺は1人ではないからな」

「未来の娘にでもイチャイチャするのか?」

「いや、社会的な信用落ちるぞ。ないない」

「だろうな。だが、どんな会話をしているのか知りたいな」

「本当に身勝手だな。中学時代を思い出すよ」

「あはは……まあ……」


今、考えると結構やっていたな昔の俺


「逆戻りしているな。ストレス解放か?」

「お前に言われたら終わりだよ」

「……そんなに酷いか?」


俺の親族だなって思えるところあるよあんた


俺ができないこと多いし


「まあ、自己犠牲はあるよね。流星とあんたも」


しーちゃんに言われたらおしまいだよお前


「おいおい……俺がお前とね……まあ、従兄弟だからと理由で終わらせよう。簡潔でわかりやすい」

「お前と同類にされるの嫌なんだが」


お互い笑い合う


「流星、生徒会長は忙しいぞ」


突然それかよ


「あんたの時と比べたらマシだろ。あんたさえ、仕事が嫌で逃げ出す環境がないからな」

「なら、大丈夫か」


自分の体験談から語ってくるから重いんだよなこいつ


事実だし、マジの体験談は否定しづらいけど


「あんたの犠牲のおかげだな」

「……お前にも同じ目に遭ってほしいと思うがないな」


しーちゃん、めっちゃ睨んでますからねー


「お前を相手に喧嘩売る馬鹿教師なんているわけないし、要らん心配だったようだな」

「クソもないだろ。そこら辺はあんたの功績だろ」

「複雑な功績だな……」

 

それはまあ……複雑だよな


「生徒会長になってもお前は自由にやるんだろうな」

「ああ、やるよ」


少し驚いた顔で俺を見て苦笑した


「はっ……即答か。学園の常識ぶっ壊しの舞台は整えたんだ。あとはお前に任せるよ」

「任せとけ」

「……んじゃ、大正寺谷」


しーちゃんを見る


「流星の監視よろしくな。こいつ、気づいていないこと多いから」


ん??なんのこと?


「……まあ、気づいていないよね」

「モテ男だからね」

「?」


理解できん


なんか、2人呆れているし


「気づいていないね」

「全くにね……あんたと同じ気持ちになるのは嫌だけど」

「俺は君にそんなに嫌われることをしたのか?」


それは謎だけどしーちゃんだからで完結してくれ


「あと、一つ」


しーちゃんに耳打ちした。どんな内容か……『未来予知』


未来を見ると……なぜか、しーちゃんは怒っていた


おい、こいつ、何を言ったんだ?


「それでは、あとはごゆっくり話すといいよ。それではさようなら」

「は?おい、待て!」


あいつ、逃げやがったな!追いかけてー


誰かの手が俺の肩にビキっと鳴る音を出す


「えっと……」


振り返るとニコニコと笑っていい笑顔になる人がいた


目が笑っていない


「流星……少しお話ししましょう」

「あいつ、何を吹き込んだんだ!!?」

「スマホ貸して♡」


スマホ?まさか!!?


「あの野郎!!!言いやがったな!!」


秘密にしとけと言っただろ!!!クソ野郎!なんちゅうもんを爆弾として落としたんだぁ!!



後日、俺が使っていたアプリが一つ、消えたのは言うまでもない

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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