491話 事件後の平和
海野流星サイド
原初襲撃から早1週間が経過した
滅王のせいなのかおかげなのかこれ以上被害は広がることはなかった
が死者が多すぎた
今村、島田、北坂、過去坂、ユズ、佐々木先輩たち計数十名が亡くなった
「……」
それぞれ、親族だけの葬式と行ったが、今村の祖父であり、最高権力者の1人鬼門幸段を代表に多くの人たちが悲しんだ
さらに1週間経過した
順位変動も大きく変化
だが……
「正直ね……」
あの1日は大きく変わりすぎた。能力組合も発狂案件並みの事件だし、下手に戦力を投入できなかった理由としては原初どころか滅王まで現れた
マスコミは殺到するし、世間は能力組合に批判をめっちゃと言えるくらいはしている
事情の知らない人たちからの批判はなんとも心苦しいが戦力派遣は無理だとしても最高権力者たちくらいは派遣しろよという意見が多いからごもっとも
というか、そういう意見がそれなり多い
否定できない
だが、乱入者が滅王だったから覇王が動く可能性を危険視していたのが理由だった
覇王となるとマスコミはなんとも言えないし、政府も覇王は始原の中で最も危険視する存在
一般常識として危険だと広まっている存在だ。そもそも滅王と覇王は協力関係なのはマスコミも知っているからな。
覇王の強さは実際に厄介だ。150年以上前とはいえ、当時の最高権力者を殺害するほど
去年にも異界の奴らが問題起こしたし、奴らが動いてしまう可能性も否定できなかったのもある
結論、俺からしたらクソだ
というか、あんな化け物を学生に任せるなよ。学園長とかじゃどうにもならねえし
最高権力者が動けなくても天地のような実力者5人を動かせばよかった。ただ、雑魚はいなかったし、原初のみだったから余計にアレだったかもしれない
魔法組合とか魔法学園も発狂案件だったからな。そりゃ、学園の2校に原初全員攻めてくるわ、ルシファーとか出てくるわ。ルシファーたちに関しては公開できない
あんなもんメディアが公開したら世界能力機関とか世界魔法機関とか発狂で済まないレベルだし
理屈じゃなかった。あんな奴らが敵として現れているなら危険視する
なんであの事件体験してから実感するのが嫌だった
「はぁ……」
家にて
俺はため息した
あの日から半月。
もうすぐ三月になる。
——季節だけは、何事もなかったように進んでいく。
「……早い」
あと数日で3年生は卒業する。
それはもう近い目の前
「どうしたのパパ」
「単なる疲れじゃろ」
「へえ……おじさんみたい」
おじさん
みたいだと!!?
「待て待て、今誰が言った!?」
そこのいる3人、仮面の爺さんと彗蓮、千宙を睨む
「誰がおじさんだ!俺は17歳だぞ!?」
「お疲れのサラリーマンみたいな雰囲気あったよ」
「サラリーマンに対する偏見じゃな」
おい、仮面。テメェ破壊するぞ
「儂に対する当たり強すぎないか?」
「千宙の代わりに受けて、じいちゃん」
「彗蓮。儂に死ねと言いたいのか?」
シュールだな。仮面が中学生に怒ってる姿
こんなもんか……うん?
「ってか、言ったの。千宙かよ」
泣くよ俺!
「それ言ったら俺泣くよ?ひどくない!?」
「ごめんなさい……」
めっちゃ落ち込んでいる。
涙目で俺を見ないでくれ!
マジで言いすぎた
「ごめー」
ガシッと音が鳴る
肩が折れそうな勢いで誰に掴まれた
「あら、流星?千宙ちゃんを泣かせるなんて酷いじゃない」
Mr.マザーでした
めっちゃブチギレてます。死神の目で俺を見て、マジで殺し……までは行かないと願いたいのですが……これ、死んだんじゃね。
悪い、皆。次回は俺はもういないと思ってくれ
「……今から入れる保険ありますか?」
「あら〜〜〜ないわ♡」
詰んだ
その日、近所にて男の悲鳴が聞こえたという
――――
教室にて
「ーというわけで流星は今、そこで倒れているの」
机に顔をぶつけている海野を見て大正寺谷は説明した
その内容を聞いた天野はどう反応したらいいのか分からなかった
「そっ…そっか……(流星の母親は……随分と過保護だな)」
「……まあ、そんな流星も好きだよ」
「色気か。貴様」
天野は一瞬でキレかけるも抑える
(相変わらず、しーちゃんの愛は重いな。よく耐えられるものだ流星………………しかし、結構変わったな)
天野は周りを見る
多くの人たちがいない
順位変動は大きく変わり
SSクラスは
1位 甲有賀
2位 海野流星
3位 風間雄一
4位 荒野優夜
5位 公明院凱
6位 和田三郎
7位 天野和音
8位 大正寺谷豪
9位 星宮叶
10位 紅谷総司
11位 松本無我
12位 七五三木宗太郎
13位 星宮夢
「……」
なんとも言えない顔で見るのだった
「いや〜ゲーム最高!」
「イエイ」
荒野と夢はスマホゲームをしていた
「課金する?優夜」
「ふっ…そうしようかなって」
「ふ〜ん」
2人は教室から立ち去ろうとしたが教室の扉の前には星宮がいた
「どこに行こうとしているわけ?」
めっちゃ笑顔だが目は笑っていない
「あっ姉ちゃん」
「どうしたんだい?星宮。そんなに皺を見せてーゲフッ」
殴られて吹っ飛んだ
「デリカシーのない奴ね本当!」
「優夜!?」
すぐに荒野は立ち上がる
「酷いではないか。殴らなくてもさ〜」
「そうだよ!お姉ちゃん大っ嫌い!」
「大っ嫌い……!!?」
ショックで倒れる
「それじゃ、行こう」
「うっうん…(すげえこと言ってる)」
流石の荒野でもびっくりだった
こうして平和な1日を過ごすことになるが……
「おい、松本。なんだこれは」
公明院は松本に見せたのは数学の教科書
「なんでお前の机の中に俺の教科書あるんだよ!」
「え?知らないわよ」
首を傾げると隣でお菓子を食べていた紅谷が答える
「あっそれやったの私」
淡々と答える
公明院はキレた
「お前か!!紅谷!」
平和……?な1日は終わる
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