〜誰?・・知らないんだけど・・・〜
アームズ陣営から一匹此方に飛んでくる者が居る。
・・・ふむ・・一対一でやろおってか?・・・そんなことしてる間にナンバーズの壁が破られたらどーすんだよ・・さっさとおわらすよ。
俺は右手を突き出し、狙いを定めた。
ATPを結構消費するんだよなぁ・・これ・・・まぁ・・また【暴食の子】つかって下の奴等から奪えばいいか。
かなり遠い・・まだ打つのは早いな・・・
段々と近づいてくる。
飛んでくるアームズが段々と近づくに連れ、容姿が段々とはっきりする。
ふむ・・彼処から来たってことはアームズなのだろうが・・かなり小さいな・・ってか人間っぽいシルエットしてないか?・・・まぁいいか・・もう少し近くに・・・。
もう少し近づいてほしいなと思ってる所で、相手が止まる。
・・・遠距離過ぎないか?300メートルはあるぞ?あそこからこっちに攻撃出来るのかな?・・まぁいいや・・こっちから少し近づけば射程に入るしな。
そう思い、俺から少し近づく・・すると相手も少し近づいた。
・・・なんだろう?・・・時間稼ぎかな?・・・関わってらんないからもう撃っちゃえ。
俺は右手に力を込め電磁波を射出する。
無音且つ視認出来ない波が相手を襲う。
「ぐわっ!」
声を上げたかと思うと盛大に燃えて落下していった。
・・声出せる個体がいるんだなぁ・・・何しに来たんだろ?・・・まあいいや・・つぎつぎ。
”総司令!対人間兵器がやられました!”
”なに!今さっき出たばかりだろ!?”
”近づいただけで燃え上がり落下した模様です。”
”敵は人間ではないのか?・・・”
”人間との報告ですが・・”
”そもそも魔法を使う個体なのだろ?空を飛ぶのだ”
”それが、観測によると、羽を広げているようなのですが”
”人間ではなかったか!妖精の類だったか・・・くっ”
”しかし妖精が相手でもヤツにはかなわないはずなのですが・・”
”だが近づくことすら出来ぬではないか!”
”仕方ない・・舟を使うぞ。”
”まさか!・・舟をお使いに成られるのですか?”
”仕方あるまい・・・あのままでは兵士が犬死しかねん!”
”わかりました!すぐに用意いたします!”
んー・・下のナンバーズ・・鉄壁だな・・しかし疲労はたまるだろう・・
カブトムシがなんとかしてくれると助かるが・・・クワガタも支援にまわっているようだし・・イケるかな?
俺の方も頭を先に潰す方向で動くか?・・しかしなぁ・・さっきの電磁波銃・・結構消費したしな・・取り敢えず下のアームズからATP奪っとくか。
俺は、足を擦る。
すると、足の毛穴という毛穴から黒い霧のようなものが、地面に降り注ぐ。
そう、この黒い霧、【暴食の子】である。
・・・おお・・いい感じにおちていくなぁ・・・
【暴食の子】が落ちた辺りに居たアームズが動かなくなる・・それを中心にドンドンと動きを止める個体が増えていった。
『おい!お前ら!もっと気合いれろ!』
『やってるわよ!でも数おおすぎ!』
『これじゃぁきりがないじゃない!』
『皆さん!喋ってないで戦いに集中です!』
『・・また・・一匹・・・・・・フッ』
『『あたし達一歩も動かないで済んでほしいな・・・』』
『あぁっ!・・・・いったーぃ!』
『どうした7!?』
『少しドジしちゃった・・攻撃もろに受けちゃった・・動きが鈍く成り始めてる・・』
『なにー!・・・くっ!・・・こんな場所じゃファンクションもつかえねーぞ!』
『わかってるわよー!・・・んりゃぁあああああああ!』
『皆さん!ニック様からの支援が来ました!』
『ほんとか!』
『・・・・・・カブトムシとクワガタの二匹ですが・・・』
『ちょ!マジあの人何考えてんだよ!カブトムシとクワガタでなにができるってんだ!』
『ちょっとまって!皆さん!・・このカブトとクワガタ・・普通の虫じゃないみたいです・・・』
カブトムシが7へ近づき何やら頭の角のあたりで、光を灯す。
7の胴体にあった傷がみるみる治っていく。
『!なに?このカブト・・・・魔法使えるみたいよ?』
『ほんとかっ?・・・ん?クワガタが俺らの疲労を取ってるようだぞ!』
『おおお!凄い!あたし元気に成った気がする!』
『ニック様の眷属なのかもしれません!』
『これでいくらでも戦えそうね!』
『『『『『『おう!』』』』』』
ふぅ・・これで、ナンバーズを永遠と動かせそうだな・・・まぁ・・終わった後が怖いけどねw
・・ん?・・したから物量でくるのか?
シールダーと手がソード状のブレイダーと言われる個体の数千匹が俺に向かって飛び始めた。
・・・こんなに居ても意味ないだろうに・・・ほんとにさ?
・・しかし【暴食の子】は下に流したしな・・・脳幹支配の寄生虫もほとんど出払ってるし・・さて・・どうすっかな?
・・しゃーない・・ナンバーズには悪いけど・・纏めてやっちまうか。
俺は羽に力を込めよりアームズ達が到達出来ない高度まで飛んだ。
・・空気が殆どないな・・・まぁ、俺には関係ないが・・さて・・始めるかな・・
しかし、この高さだと太陽が綺麗だな・・痛いほど輝いてやがる・・・フフフ
俺は大量破壊兵器の準備にはいった。
身体の表皮を銀色に染める。
背中の羽が折りたたまれ、代わりに六角形の巨大な膜を広げる。
(ヘキサ 聞こえるか?)
(ヘキサ?)
(はい かろうじて聞こえます。)
(これから太陽光兵器使うからさ、ナビゲートできない?)
(申し訳ありません。此の距離でのナビゲートは対応出来ません。)
(そうか・・ならアームズに回線つなげる?)
(いいえ 回線を切っているようで繋がりません。)
(そうか・・じゃあ、広域に俺の言葉を訳して流してくれる?)
(はい 広域放送開始します。)
(アームズ共、進行を中止して速やかに退避しろ)
(さもないと、全滅するぞ?)
下の方でヘキサから広域放送が流されたようだ・・・・少しの間アームズの動向を見てみるか。
”なんだ!?この信号は!?”
”どうも目標の巣から発せられたようです。”
”内容は?”
”解読した内容は、進軍を停止しろ!さもないと全滅するぞ だそうです。”
”はっwバカなことをw・・・あの数で何が出来るというのだ?”
”しかし、一瞬でアーチャーが全滅した事も有ります・・ウソでは無いかもしれません・・”
”大丈夫だ!ウソに決まっている・・現にヤツは上空高くに逃げたではないか”
”そうですが・・・”
”やはり人間だ・・ソード共と馴れ合う気もないのであろう・・・むしろ、今が攻めどきではないか?”
”しかし・・・”
”ええーぃ!やかましい!全軍突撃だ!数であの蜂共を蹂躙しろ!”
”わかりました・・・号令を出します。”
”うむ!それに我らは舟へ移ったのだ・・ここならば、我らアームズが束に成っても陥落できぬほどの強度がある。安心せよ”
”そうですね・・・わかりました! おい!号令だ!全軍突撃!”
『!・・ニック様がなにかするらしいぞ?・・ヤバイんじゃねぇか?』
『ちょっと!・・このタイミングで、それはないでしょ!・・にげれない!』
『ひいいいいいいいいん・・かんべんしてよー』
『これは、アレですね・・私達はお払い箱ですかね?』
『・・・逃げていいですか?・・・』
『『ひいいいい!あたし達動けないのに!』』
・・・アームズ共引かないな・・まぁそーだろーな・・仕方ない・・ナンバーズ周辺を避けて打つか。
六角形に張った大きな膜に太陽光があたる。
端から見ると光が粒子となって膜に吸い込まれている様に見える。
ニックが徐に胸の中心へ手を組み、祈る様なポーズがしばらく続いた。
みるみるニックの全身が、光輝いていく、眩しいほどに。
輝きが最高潮に達したのだろうか?祈る様に組まれていた手を解き胸に突き刺さる。
ベキベキと音を立てて、胸部を力いっぱい開くとそこには、大きな水晶体・・レンズが出現した。
・・やっぱりこれ・・相当いてーじゃんか・・・人間だったら死んでるぞ痛みで・・
ニックはそう呟くと、胸のレンズに光が灯る・・瞬間、辺りが消し去るほどの光に包まれたのだ。
ソードヘッド達は見た。
天高く聳え立つ光の柱を・・まるで、この世が終わりを迎えたのではないかと思うほどの恐怖を・・
聳え立つ光の柱は、モノの数秒で跡形もなく消え去る。
辺りは、異様なほどの静けさが広がった・・
光が刺した場所はモノの見事に赤々とドロリとしたマグマで埋め尽くされている・・・
まるで地獄、そう地獄が現れたかのような光景が広がっている。
地獄の外周では、木々が激しく燃え上がり、モウモウと煙を立ち上らせている。
『・・・・・・なんだ?・・・どうなった?』
『・・・・わかんない・・・』
『・・アームズが・・いないよ?・・アレだけいたのに・・・』
『私は夢でも見ているのでしょうか?』
『・・・・・・・・・』
『『・・・・・・なに・・これ・・・・』』
「おう!うまくいったね」
『お・・お頭!・・・』
「お?どうしたゼロ?なに呆けてるんだよ?」
『そりゃ呆けもしますぜ!・・なんですかい?・・これは・・』
「ああwすげーだろ?・・俺の取って置きの兵器の一つ使ったんだよ・・・しかしホント疲れたわ・・全く・・」
『ニック様!・・どうなっちゃったんですか?アームズは?』
『そうですよ!アームズは何処に?』
「ん?撃ち漏らしはないはずだけどなぁ?・・まぁ・・司令部みたいな所は特に焼いたから残ってないだろうし・・雑魚アームズはもう命令系統ズタズタで機能しないだろうと思うから終わったと思うよ?」
『いえいえ・・其のようなことではなくですね・・なにをどうしたら此のようなことが出来るのですか?』
「なんだよ10まで・・・賢そうなお前らしくないよ?」
『『そんなことじゃないんです!・・あたし達だけなんで無事なんですか?』』
「えー?・・・ソードヘッドも巻き込んだらシャレにならないだろ?・・・まぁ手違いでまきこんだんだけど・・」
『ちょ!・・まきこまれたの?・・・でも生きてるっぽいですよ?』
『うんうん・・・取り敢えず・・大丈夫そうだけど・・』
「ああ・・カブトとクワガタに光を曲げるフィールドを這ってもらったから逸れたんだよ・・打つ瞬間に気づいて助かったよほんとに・・一歩間違ってたら巣事消えてたわ・・」
『お頭!・・・シャレになってねーっすよ!』
「えー?・・アームズのほうがシャレ効いて無くない?・・あの数でこの巣を攻めるとか・・どんだけ弱いものイジメが好きなんだよ・・・」
『あの・・助けてもらってアレなんですけど・・・アームズ可哀想・・・』
『うん・・・あんなに居たのに・・・・』
「ちょっと!・・・聞き捨てならないよ?俺あちゃんと仕事しただけだからね?」
「可哀想とか・・・俺もちょっとやりすぎた所は見つめるけど・・」
『『あの・・ニック様・・周りが赤くて熱いドロドロに囲まれてるんですけど・・・』』
「ああ・・そうだったね・・・早く巣に戻ろう・・・感染者も巣の大部屋に纏めて押し込んどこうよ・・」
『それでいいんですかねぇ?赤熱様もいるようですが?』
「いいんじゃない?だって感染者なんだしさ?」
『いいんですか・・・・ねぇ・・・?』
「それより早く感染者を運ぶよ?こっちのが疲れそうだ」
『『『『『『『・・・・・・・・・はい』』』』』』』
・・・しかし・・マグマはやりすぎたな・・・・後処理に行き詰まりそう・・・冷却しなきゃだが、、ここまで赤々と輝くマグマをどうやって冷ます?




