閑話〜冒険者の日常〜
極端に短めです。
帝国より北西に位置している商業が盛んな街の片隅に
冒険者が集う酒場があった。
「おい そこどけ」
「・・・・」
「きいてんのか!そこどけっつってんだよ!」
「・・おっさん・・うせなよ」
「なんだと!ガキのくせして生意気に酒なんかのみやがって!」
「なんだよ・・もう成人だぜオレ・・酒くらいいいだろ」
「其の場所は俺様の席なんだよ!だからどけっつってんだ!」
見るからに冒険者で、粗暴そうな大男が、新米風の若い冒険者に襲いかかり始めた。
誰もが、大男が新米に焼きを入れてるんだろうと、素知らぬフリをする中
一人のまだ幼さの残る少女が、仲裁にはいった。
「こんな所で争いは行けないと思います!」
「何だお前?・・こいつの女か?」
「おい!・・おっさん・・いい加減にしろよ」
「ああん?誰に口聞いてんだぁ?」
「オレはいい加減にしろといってるんだよ・・いい歳したおっさんがみっともない・・たかが席ひとつで」
「なんだと!お前みたいな三下が俺様に楯突くと、どうなるかわかってんのか!」
「だからこんな所で争うのは辞めてください!」
「おめえはすっこんでろ!」ドカッ
「キャッ」
大男が仲裁に入った少女を突き飛ばす・・・流石にここまで来ると周りの者も穏やかでは居られない
数人の冒険者風の男が割って入った。
「おい!ダグ!よせよ!」
「いいかげんにしろ!何が俺様だ・・お前まだ銅級だろーが」
「ちっ!くそっ!しらけちまったじゃねぇか・・」
そう言って、大男は酒場をでていく。
「・・すまないな・・大丈夫か?」
若い冒険者が少女をすくい上げる。
「大丈夫です・・あの・・」
「ああ・・俺の名前はリュース、銀級冒険者だ。 君の名前は?」
「すみません。名乗るのが遅れました。 私は・・ティアと申します。」
「ふーん。ティアさんか・・君も冒険者なのかい?」
「はい!・・先程登録したばかりで・・」
「へーwすごいな!・・登録したてでこんな所に来るなんて・・あまり感心しないけどw」
「いえ・・ここには、パーティーをくんで頂ける人を探しに来まして・・」
「ふーん・・・どんな依頼を受けたの?」
「・・ゴブリン退治なんですが・・」
「そうか・・しかしゴブリンは意外につよいぞ?なりたての冒険者じゃ手に余る案件なんだけどな・・」
「いえ・・私がどうしてもといいまして・・受けたので・・」
「そうか・・依頼内容って聞かせてもらえる?」
「はい・・えっと、この街から東寄りにいった村の近くにゴブリンが巣を作ったようなのです・・村人が気づいたときには、かなりの数が居たと言う話で、少なく見積もっても10から20はいるという話なんですが・・」
「そうか・・10から20か・・よし!いいよ!俺が動向しよう!」
「本当ですか!・・助かります!」
「ところで君・・ティアはどんな武器を使うんだ?」
「私は、杖です・・あの魔法を主につかいまして・・」
「へー・・魔法使いか・・ここらじゃあまり見ないけど」
「そうですか?私はつい最近この国に入ったばかりでまだ良く分からない事が多いんです」
「ほー・・元はどこの国にいたの?オレはここよりまだ北の寒い地方の出なんだが、他の国にはいったことがなくてね。」
「私の国は・・南の方の小国です・・名前はあまり言いたくないんですが・・・」
「ああ・・すまないな、詮索するつもりはないんだが・・」
「いえいえ、こちらこそ・・」
「そうか・・魔法使いか・・なら俺が前衛で敵を引き付けるから後ろから遠距離で、一匹ずつでいい、狩っていこう」
「はい!」
「それじゃあ、いまからいくかい?・・いまからいけば、朝方には討伐が開始できる・・ゴブリンは夜行性だからな・・寝込みを襲った方がらくだぞ?」
「そうなんですか?」
「ああ、他にも沢山学ぶことは多そうだしな・・」
「はぁ・・・?」
「それじゃ、オレは東門の前でまってるから・・したくしたら来てくれよ。」
「はい!」
リュースと名乗る少年冒険者が酒場を出ていく。
ティアと名乗る少女も遅ればせながら身支度の為に酒場を後にするのだった・・・・そして、もう一人・・大きな影が少女を・・・追いかける。




