〜籠城・・・って暇?〜
『お母様・・・兵士の中に倒れるものが出始めております。』
『うむ・・・そうじゃな・・・この3日ずっとアームズ共の脅威におびえておるからな・・・』
『白氷はどうした・・』
『姉様は相変わらず、”時の記憶”におるようです・・・』
『そうか・・黄土は・・王次郎につきっきりのようじゃな・・・』
『ええ・・お母様・・・王次郎様が突如、蛹に成ってから2日・・王次郎様を自室へ運び入れてからというもの一度も表に出てきません・・・』
『ふむ・・深緑よ・・其の方様子を見てきてくれぬか?』
『畏まりました』
『お母様・・私もナンバーズと共に戦闘に参加いたします・・・ご許可を』
『それはならぬ・・赤熱よ・・其の方らでは到底かなわぬ・・無駄死にするだけじゃ』
『しかし・・・姉様は戦闘に参加下では有りませぬか・・・』
『参加と言うほどのものではない・・ただ眺めていたに過ぎぬ』
『・・・わかりました・・・』
『ふぅ・・ニックよ・・早う羽化せぬか・・・白氷も寂しがっておる・・・』
・・・・・・・・
・・・
『なぁ?10・・どうにかこの状況打破できねぇかな?』
『どうでしょう・・恐らく、大きいアームズには一対一で当たらないほうが良い気もしますし・・』
『そんなこといってもなぁ・・こっちはは5匹アチラは300匹だ・・』
『そうですね・・何とか一匹ずつ引き寄せて5匹掛かりで打破できれば・・・・50匹は行けそうですが・・』
『ねぇ10・・ニック様・・まだ羽化しないのかな?』
『さぁ・・それも私ではわかりかねますね・・』
『でもでも、そのナナフシ使うと不思議なことできるじゃん・・それで何とか成らないの?』
『これは、分析や調査なんかに使うためなんですよ・・なので・・』
『ふぅ・・それにしても双子はまだ羽化しない・・あたし達のときよりずっと長くない?失敗でもしたのかな?』
『どうなんだろうね?・・あたしさっき耳当ててみたけど・・・中でまだ生きて居るようよ?』
『そっかぁ・・じゃあ、羽化待ちだね』
『そーだねー』
『あの・・みなさん・・・』
『どうした?6』
『ボクにいい考えが・・あります・・・』
『ん?どんな?』
『この巣の包囲されていない天辺から・・抜け出して一匹ずつ引き付けるっていうのはどうですか?』
『・・・どうなんだろうな?・・いまは女王様の加護があるから此の巣も安全だが・・・外に出るとひとたまりもないかもしれねぇ』
『そう・・ですよね・・・・』
『しかし・・狭い所に誘い込めば・・・・できなくなさそうではないですか?』
『まぁ言うのは簡単だが・・外に狭いところなんてねぇじゃねぇか?』
『いえ・・例えば、我らが二手に別れ代わる代わる違う穴からでれば?』
『んー・・・』
『でも、それじゃあデカイの倒せないんじゃ?』
『打破する力が無いですからね・・・もう少し強力な武器でもあれば・・・話は別なのですが・・』
『そーだなぁ・・俺らの武器では少し傷付ける程度だったしな・・』
『でもさ?奴等の動き少し遅かったよね?』
『7でもさ?動きが遅いってことは、重量が有るんだと思うよ?・・だからアイツ等の攻撃くらったら一発で終わっちゃうよ?』
『そっかぁ・・・』
『んー・・でもせめて王次郎様がいれば・・何とか成ったんだと思うんだけどな・・』
『まぁなぁ・・なんだかんだ言ってあの王次郎砲といったっけか?ありゃくらっちゃいけない類のものだしな・・』
『あのデカブツも結局一撃で相当数削ったしね・・・』
『そうですね・・連射が効きませんから・・』
『そう言えば、巣に戻る時、殿を王次郎様がやってたよね?』
『ああ・・巣の外まで出てきてたな・・』
『あたし見ちゃったんだけど・・・王次郎様・・仰向けになってなんか叫んでたんだよ・・』
『あー・・それはあれだ・・9は知らないだろうけど・・王次郎様の得意技だよ?』
『ああ・・あれかぁ・・俺等はアレに攻撃畳み込んで、痛い目にあったぁ・・』
『そうなの?』
『『ああ・・』』
『私も見ましたよ?なんでも・・・美味しいとかプルンプルンと叫んでましたね・・』
『そーそー・・相手を油断させるんだよ・・・』
『だなー・・アレやられると、侮られたきになって集中攻撃しちまんだ・・』
『そう言えば、王次郎様って帰ってきてからすぐに蛹に成っちゃったみたいだよ?』
『え?・・あれで成体じゃないの?』
『うん・・どうも黄土様の話によると・・何回も自分で蛹と羽化を繰り返して成長するらしい・・』
『・・・それ・・ソードヘッドって言えるの?・・・』
『どーかな?・・でも、ソードヘッドの特徴はあるでしょ?・・・なんとなくあたし達も仲間ってわかるし・・』
『まぁ・・そうなんだけどさ・・・』
『あー!もう・・グダグダいっててもはじまらねーや・・・』
『では・・どうですか?・・門の辺に居る大きいアームズに巣から出ては攻撃してすぐに巣へ戻るという攻撃にしてみては?』
『・・・・・それ・・良いかもね・・・どお?9は』
『いいんじゃない?・・やってみようか?・・どうせここで腐っててもしかたないしさ』
『私もそれには賛成です・・ここで、じっとしていても状況が変わるとは・・思えませんから・・』
『6はどおよ?』
『ボクは・・・是非参加します・・・』
『ってことだけど・・ゼロどお?』
『・・・おし!・・それやってみっか!・・・』
『『『『『おお!』』』』』
ナンバーズ達は揃って門へ向かうのだった。
『王次郎様・・・・』
・・・いつもでしたら・・蛹の中でも元気な王次郎様ですが・・・
今回の蛹は・・何故か少し違う気がします・・どういうことでしょう?
・・・やはり、ニック様が居ないと詳しいことがわかりません・・・
『黄土ちゃ〜ん?はいるわよぉ〜?』
『!深緑姉様・・・何か御用でしょうか?』
『王次郎ちゃんの様子はどおかしら?』
『・・・・良くわかりません・・・・申し訳ないです・・』
『そぉ・・・黄土ちゃん・・お母様も心配しておいでですよぉ?』
『母様ですか・・そうですね・・・』
『黄土ちゃんはそんなに王次郎ちゃんが好きなのぉ〜?』
『・・・・はい・・・・何故か・・ほっとけ無い感じがして・・』
『そうかぁ〜・・・黄土ちゃんがうらやましぃなぁ〜』
『・・・』
『黄土ちゃんはぁ、いつも一人で過ごしてたからぁ、ふさぎ込んでる時がぁ〜ながかったけどぉ』
『最近のぉ黄土ちゃんはぁ、とても元気になってぇあたしはぁうれしかったのよぉ〜?』
『王次郎ちゃんもぉ、そんなふさぎ込んでるぅ黄土ちゃんよりぃ元気な黄土ちゃんのほうが良いと思うんじゃないかしらぁ〜?』
『・・・そうですね・・・少し暗く成りすぎていた様です。』
『うん!元気な黄土ちゃんのほうがずっとかわいいわよぉ〜』
『もうっ!・・姉様ったら・・・。 なんか慰めてもらっちゃったみたいですね・・有難う御座います。』
『はぁ〜い・・じゃぁ・・また様子をぉみにくるねぇ〜』
『はい!深緑姉様も・・お気をつけください』
『はぁ〜い』
・・・・そうですね・・ふさぎ込んでいても・・何も変わりません!・・王次郎様が羽化した時に備えて私もやれることをやっておかないと!・・・がんばりますよ!王次郎様!
『ニック・・・』
(ヘキサよ。 ニックの完成度合いはいくつくらいじゃ?)
(はい 現在51%を超えた辺りです。)
・・・そうか・・・ほぼ半分は出来上がっておるのだな・・・
『・・ニック・・チャフなる物は作り終えておる・・・他になにか作っておかねばならぬ物はないか?』
『・・・・・・』
・・やはり返事はないか・・それにしても主様・・妾の目の前で消えよった・・ニックも大概じゃが主様じゃな・・
母上が申しておった、ニックは主様の同類という話し・・間違いではないじゃろう・・・
・・しかし、此のままニックが戻らぬと・・いやそれよりもソロソロ食料が尽きてしまう・・
・・兵士達の中に倒れるものが出始めておるしのう・・・どうすればよいのじゃ・・・
・・また、妾は何もできぬのかえ?・・・・悔しいのう・・・
・・こんな時ニックなら・・どうするじゃろうか?・・・
・・・ヘキサ・・そうじゃな・・ヘキサに聞いてみよう・・
(ヘキサよ 当巣は現在食料危機に貧しておる・・打開策はないかえ?)
(はい 永続的な効果はきたできませんが、幾つかの方法があります。)
・・なぬ!?・・・・有るのじゃな?・・・・
(ヘキサよ 最も素早く支給出来る案はどれじゃ?)
(はい ATPによる食料製作が最も迅速に食料を提供する術に成ります。)
(それは、妾でも行使出来る物かえ?)
(申し訳ございません。ユーザー権限では製作ができません。)
・・そうか・・妾では無理なのじゃな・・・
!・・そうか・・母上ならば・・権限が上じゃ・・作ることができそうじゃな・・
(母上。白氷です。)
(おお!白氷よ・・・ふさぎ込んでおるとばかり思おておった・・いかがいたした?)
(母上・・この巣の食料についてなのですが・・・)
(うむ・・深刻に成っておるようじゃ・・)
(私では権限が低く作れませんでしたが、母上でしたら工場長の権限の元、ATPより食料を生産出来るようなのです・・)
(誠か!・・白氷よく見つけてくれた!)
(いいえ・・これもヘキサの使い方ですから・・)
(うむうむ!白氷よ・・では妾がその食料の件をヘキサへ頼めば良いのじゃな?)
(はい・・それで、数日は過ごせるかと思われます・・・)
(うむ!此方の方で検討しよう!)
(有難う御座います。)
・・・さて・・これでしばらくはしのげるじゃろう・・・早う羽化しよれ・・ニック・・・
さて・・妾は、一度自室に戻り・・仮眠をとるとしよう・・
部屋を後にする瞬間、巣全体が轟音と共に凄い振動を受けた・・・・
ドドドドドドドドオオオオオオオオオオオオオオオオオン
・・・な・・なんじゃ!?・・・
(ヘキサよ 今の揺れは何じゃ!?)
(はい アームズにより巣への攻撃があったようです。)
(防衛装置は?無事かえ?)
(はい 正常に機能しております。)
(故障は?被害はあったのかえ?)
(外壁にダメージを受けました。 自動修復にATPを使います。)
・・・ここにきてATPが目減りする程の・・攻撃じゃと?・・・
アーマズ共!・・・くぅ〜・・・・
(ヘキサよ! 場所は?どのへんじゃ?)
(門付近に成ります。・・・只今、ナンバーズ達が戦闘行動に入りました。)
・・・なに!・・ナンバーズ共!・・・・しびれを切らせてしまったのじゃな?・・・くっ!
・・仕方ない・・・ナンバーズの行動を止めねばならぬ!・・
妾は大急ぎで門を目指すのじゃった。
・・・・・・白氷が”時の記憶”を後にし、門へ行く間・・
”時の記憶”の部屋では培養槽に変化が訪れた。
パシュッ!
ザャバァーザザザザザー
「ん・・・んー?・・・でれた?かな?・・・・」




