〜戦い直前・・・なんちゃって会議〜
(ヘキサ いる?)
(はい)
(アームズがソロソロ周辺に現れるかもしれない・・警戒を這っておいて)
(はい 警戒体制に移行します。)
(それと、アラートでおしえてね)
(はい アラート設定いたします。)
(ヘキサ あと・爆破にかんしてだけど・・・・)
・・・・・・・・・
・・・・
ふぅ、取り敢えず斥候でも来たらGPSはらなきゃな・・
しかしこのGPS・・蚤にしか見えない・・ウニウニピョンピョンしてるんだもんな・・
もう一個の違うタイプはダニ・・・なんでこんなのしか居ないのかな?
・・・相手は蜂だぞ?曲がりなりにも飛ぶからな?・・・まぁ・・蚤もダニも羽はえてるから飛べるだろうが・・まぁいいか・・取り敢えず放しておこうかな・・
GPSを門の外へ放す・・
さてっと・・・
次は・・自爆蜂だが・・どうするかな・・・女王にいってそれなりに量はいるようだけど・・
まぁ・・失敗しても奥の手つかうからいいか・・しかし奥の手・・つかいたかないな・・・
俺は、門から外に出た辺りで腰を下ろしている・・
巣の外では5匹のナンバーズがミウとムウに指示を受け互いにぶつかり合っている姿を眺めていた。
ふぅ・・しかし・・こりゃ・・あれだな・・・俺の感覚器官で捉えることが出来るの触覚だけだな・・
俺自身少し成長・・いや・・適応しないとだめそうだけど・・・まぁ・・もう少ししたら解るように成るかな?・・賭けだな・・
「おーい。 ミウ、ムウ今日は其のへんでしまいにして―」
『『『『『『『!ニック様!』』』』』』』
「みんなビックリしてるようだけど、一個に集中しすぎー・・もう少し警戒とか余裕持たないとだめだぞー」
『『『『『『『はい!』』』』』』』
揃った返事は気持ちいいな。
ナンバーズが俺の元に来てワイワイと話し始める。
『お頭!・・中々、力のコントロールが思うように出来るように成ってきたと思いやす!』
「ほう・・そりゃよかった、物壊さないでよかったな・・」
『ニック様!・・・あたし、9と6に負けちゃったんですけど!どうすればいいですか?』
「・・・もう一回改造してあげようか?」『え・・・・・』
『あの・・・ボク・・頑張れるような気がします・・・』
「お前は相変わらず・・・アレだね・・まぁがんばれよ・・」
『ニック様・・やっぱり・・美しく無いじゃないですか!・・でも強いのは良いことです!少し我慢できそう』
「お前も、もう一回改造してやるよ!」『そんなぁ・・・』
『ニック様、オレ他の奴等よりなんか力が強いみたいです・・・ただ、攻撃を受けやすいようですね』
「10は、戦闘もできるけど、探索とかそういう方向に技術をのばそうか?」
『ニック様・・あたし達は・・・まだなんですか?』
『そうそう・・もうすぐアームズくるんでしょ?』
「ああ・・そうだったな・・」
「えっとここで言うのも何だけど・・今夜あたりにアームズきますー。 作戦会議するからみんな研究室にもどってね。」
『『『『『『『えっ!』』』』』』』
俺はそれだけを言って自室へ戻る。
「王次郎!もどったー」
『ママー!おかえりー』
「うんうんいつも元気な王次郎・・かわいいのう・・・」
『へへーw』
『お帰りなさいませ、ニック様』
『よう戻られた。少し休むのじゃ』
『・・・・・も・・もどられましたね・・・』
・・・んぁ?側仕え・・どうしてボロボロなの?・・・・王次郎なんかした?
「側仕えさん・・なんかボロボロですが・・どうしたんですか?」
『・・お恥ずかしい話・・・王次郎様に戦いの手ほどきをしていただいていたのです・・・』
・・・へー・・・側仕えさん・・博識なのかな?・・戦闘経験とかあんのか?
「ほー・・王次郎・・強くなった?」
『ニック殿・・聞き間違えじゃぞ・・・王次郎様”に”手ほどきを頂いておったのじゃ・・』
・・ん?・・・王次郎が側仕えに戦い方教えたの?・・なんで?・・・
「え?・・王次郎って戦いのセンスってか・・そういうのあるの?」
『王次郎様は凄いのですよ!』
・・・凄いのですよ!っていわれてもねぇ・・・黄土様ビジョンだと・・王次郎何でもすごくみえるのか?
「側仕えさんどんなこと教えてもらったの?」
『フフフ・・王次郎様秘伝の技です・・・私も此のような方法があったとは・・知りませんでした。ただ・・私ではまだ習得できそうにありません・・・」
・・・嫌な・・予感しかしない・・・・王次郎の得意技・・・つまり餌芋虫だろ?・・ちがうのか?
「・・・側仕えさん・・・一度みせてよ・・俺にも・・・」
『はっ!僭越ながら私がお見せしてもよろしいですか?王次郎様・・』
『うん!ママからおそわったのー!』
・・・はい!・・餌芋虫確定・・・・・
俺がそう思っていると・・目の前で、側仕えが仰向けに転がる。
そして例のセリフが野太い声と共に飛び出す。
『うわー!私わ!芋虫!たべられたいぞー!おいしーぞー!プルンプルン』
・・・・・もうね・・かんべんしてあげて・・・側仕えさん・・キャラかわっちゃうからさ・・・
・・可愛くないし・・芋虫でもないし・・ってかそんなとこじゃない・・ちゃんとしようよ?ね?
俺が唖然としてる中、部屋の隅っこに控えてた二匹の兵隊蜂が仰向けで恥ずかしいセリフを吐く側仕えに突撃し始めた・・・
俺の目から見ても結構な威力だと思う。
兵隊蜂が側仕えに接触するかと思った時、俺の目でも捉えるのがやっとなほどの速度で襲い来る兵隊蜂を寝技に持っていく・・ってか・・端から見ると・・こりゃ普通に寝込みに誘って仕掛けたほうがいいんじゃ?
側仕えが二匹の兵隊蜂を組み伏せることでこの茶番が終了した。
そして、此のセリフ
『どうですか?!』
やりきったという満面の顔を向けてくる。
・・・・ああ・・そうか・・この側仕え・・・なんか足りないんじゃないかな・・可哀想に・・うぅぅ
「あ・・ああ・・俺、すごすぎて・・前が見えません・・・うぅぅ」
心のそこから可哀想だと思った。
「うぅぅ・・王次郎・・次からはその技は他の虫に教えちゃダメだからね・・・秘伝だからさ・・・」
『ママー?どーして、ないてるのー?悲しいと・・・王次郎も・・うぅぅぅ』
・・ありゃ・・泣き止まないと・・王次郎がもらい泣きしちゃう・・・
「王次郎!ママは強い!もう泣かないよ!」
『ママー!へへーw』
・・・さて・・こりゃ早めにボークス辺りの知識とかも含めて側仕えの親衛隊化すすめなきゃな・・
エライことになりそうだ・・・この蜂の巣全体で・・餌芋虫やられたら・・俺恥ずかしくってここに要られません。
「さて・・まだ日中なんでヤルことやんないといけないしね・・とりあえず・・。 ここにいるメンバーなら話してもいいかな?」
『なにごとじゃ?』
『どういたしましたか?』
「ちょっとまってね・・。 そこの兵隊蜂さん達・・茶番に付き合わせてごめんね仕事に戻っていいよ」
俺がそう言うと、やられたはずの働き蜂が『失礼します。』といいピンピンした様子で部屋を後にする。
「さて・・ここなら言えるかな?」
『ニック様・・あの・・・』
「側仕えさん・・話は後でいい?」
『はい・・』
「えっとね・・今夜にはアームズが巣の近くまで来ます。」
『な!なんじゃと!』
『アームズって・・この間のですよね?』
『つ・・ついに来るのですね・・・・早速私の技が生きる・・ということですか?』
・・・王次郎?・・・王次郎は話を聞かないで一人でゲイジュツしている・・・・
「側仕えさん・・すこし黙ってて・・・技生きないから大丈夫」
『・・・・』
『ニック殿・・では・・作戦を・・』
『姉様!・・参加されるのですか?』
『うむ・・妾はニック殿の番なれば・・側に居らねばな・・・』
『・・・黄土は・・黄土は心配です!』
『そういうでない・・。妾とて此の巣の代表の一匹じゃ・・そうもいっておられん・・』
『ですが!』
「はいはい・・はなしはそこまで! 取り敢えず作戦会議するから研究室に集まるんだけどさ?」
「白氷様は行くってことで良いけど、王次郎と黄土様も一様・・いや・・王次郎は参加できないな・・難しくて寝てしまうかもしれない・・・。 黄土様、作戦が決まりましたらもう一度来ますので其の際におはなしでいいですか?」
『わかりました!・・王次郎様の事は、私が責任を持ちます!』
「う・・うん・・ありがと・・取り敢えず黄土様と王次郎は待機で。 側仕えさんは強制参加でよろしく」
『はい!』
『!・・ニック様!』
「側仕えさんは、白氷様の側仕えなんだから一緒にいなきゃだめだろ?・・一様・・」
『わかりました!』
「じゃあ・・研究室に向かうか・・」
「王次郎!・・ゲイジュツがんばってね!」
『うん!ボク、ゲイジュツになるのー!』
・・うんうん・・ゲイジュツがなんだか分かってないからな・・・いいよ!がんばれ!ママは応援してる!
「それでは行ってきます。」
『ニック様行ってらっしゃいませ。』
『ままー!いってらっしゃーい!』
俺は王次郎に手をフリながら部屋を出る。
研究室への道すがら女王へも連絡を取る。
(女王陛下すみません。作戦会議をしたいのですが・・・研究室へお越しいただけますか?)
(うむ・・作戦会議とな?・・・EMPとやらを投げ込んで改装用蜂で倒すのではなかったか?)
(もう少し、細かい話しもしますし、万が一のときのための作戦もないと危ういので・・)
(ふむ・・わかった。すぐに向かう。)
「ではー。女王陛下が起こしに成りましたので・・始めます。」
「主様より。 現在、此方に向かってくるアームズの一部隊が今夜にはこの巣の近くに来ると報告がありました。」
「先日、女王陛下並びに姫を交えて予めの作戦は立ててあるのですが、それが失敗もしくは意図しない結果になった場合の作戦を今の内に立てておこうということが今回の集まった理由です。」
「それに並行して、作戦時の配置等大まかに決めておきたいのです。」
『のうニックよ・・ならば、先日決めた作戦の内容を一通り話しておいたほうが良いじゃろう』
「はい。 いまから一通り話しますね。」
・・・女王は・・会議ってことをしたことないのだろうな・・・まぁいいか・・
「では女王陛下からも話が合った先日決めた作戦・・仮にA案としますがこちらの案の内容は、こちらに有るEMPという投擲爆弾をアームズの集団に投げ込み動きが止まった所に自爆蜂を突入させて爆破するという案です。」
俺は皆のまえに幾つかのファンクションとEMPとGPSを出した。
『お頭!・・それじゃあアッシ等は必要ないんで?』
「ゼロ・・もうちょっとまってね」
・・・ゼロ・・活躍したいんだな・・わかるよ・・・
「EMPとは強力な電磁波・・此の場合わかりやすく言うと、この爆弾はアームズを失神させる効果が有るのですが・・恐らく此の巣の蜂にも僅かながらですが効くと思います・・ですからEMPを投擲する物は遠くへ投げることが出来る者が必要に成ります。・・・この投擲役・・10にお願いしようと思う・・どうだ?」
『オレですか?・・・・ええ・・やりますよ』
「よかった。・・10、投擲の際はナナフシを使ったほうが良いかもしれない・・あれが一番器用そうだしな・・それに掴むっていう行為はナナフシでしかできないだろ?」
『はい・・恐らくそうですね。 わかりました!ナナフシを使わせてもらいます。』
「よろしい」
「次に爆破ですが、現在用意している自爆蜂が現在500匹おります・・・・女王陛下にはご苦労おかけしました。」
「ですが・・恐らく足りません。」
『な!なんじゃと!!・・・・これほどの量で・・足りないというのか!』
「申し訳ありません・・ですが・・恐らくです・・30匹を纏めて効率的に爆破の威力を集中させてやっと500匹で足りるかどうかです・・完遂するのでしたら・・1000匹は必要です・・」
『1000匹とな?・・・それでは・・3日ではそろわぬ・・・なぜ伝えなかった?』
「失念していました。申し訳ありません・・ですが知ったのは先程です・・」
『そうか・・しかし・・それでは、失神したアームズを屠るにはどうすればいいのじゃ?』
「そこで、ナンバーズが必要です・・・・ナンバーズにこれから4時間ほど蛹になってもらいます。」
『『『『『『『!』』』』』』』
『ほう・・・なぜじゃ?』
「ここに有るファンクションですが・・電磁波耐性を付与する物なんです・・これを飲んでもらいます。」
「そうすれば、EMPの影響にデバイスが耐えれます。」
『ほう・・それは気の利いたものじゃ・・』
「ええ・・これはもしや?と言う時の為に作ったものなんですが・・即使うとは・・・」
『ふむ・・まぁ仕方ないじゃろう・・・ナンバーズよ・・これを飲むのじゃ。』
『『『『『『『はい!』』』』』』』
「女王陛下まだ話が終わっていません・・会議後でいいとおもいます」
『そうか・・すまぬ。』
「もう一つ、作戦A案に追加することですが・・念の為、王次郎を門へ配置します。」
『・・王次郎をか・・・・』
「はい・・・万が一の場合、王次郎に放屁か脱糞をさせます・・・」
『・・・・我らが最終兵器が・・放屁と脱糞とは・・・・』
「女王陛下・・そこは考えないでおきましょう・・・・仕方のないことです・・・」
『そうじゃな・・すまん。』
『お頭!・・すいやせん・・話の途中で・・』
「なんだ?」
『あの・・王次郎様の放屁と脱糞の際・・我々はどうしやしょう・・・・』
「・・・・ききたいか?・・・・・」
『へ・・へい・・』
「アームズ共を・・足止めしろ・・・」
『『『『『『『!』』』』』』』
『・・っく!・・わかりやした・・・アッシ等は全力で・・アームズ共を釘付けにしやす!』
「うん・・こんなことしか言えなくて済まないな・・・しかしデバイスだけでも残るなら復活出来るから・・」
『お頭!・・慰めはよしてくだせぇ!・・アッシ等はこの巣に産まれ、此の巣のために生きているんでやす』
「・・・そうか・・・・すまない・・・・が・・・復活は本当だから・・デバイスだけは何とか守れよ・・」
『わかりやした!慰め・・心にしみます!』
「うん・・・」
「話し続ける・・さて・・作戦Aが頓挫した場合の作戦Bを立てるが・・・」
『ふむ・・つまり、爆破もナンバーズも王次郎も役にたたなかったっ場合じゃな?・・・』
「ええ・・・女王陛下並びに姫と側仕え・・それと何匹かは即座に逃げてくれ」
『!・・・・・・・なんと!・・・なんともうした!・・・この巣を放棄するのかえ?』
「ええ・・生きていれば再建できます・・特に女王陛下はなんとしても逃げ延びてください・・・」
『ニックよ!妾を侮るな!・・・妾が産み、育ててきた巣ぞ!・・妾自身ともいえよう・・それを妾が捨てるなぞ!』
「・・・わかりました・・では・・。 もしもの際は、私が最終手段に出ます・・・本当はしたくなかったのですが・・」
『最終手段・・じゃと?・・・・なにをするつもりじゃ!』
「申し訳ありません・・言えません・・ですが、それをすれば必ず巣は助かります。」
『・・・・・・・・・・・・・・』
『わかった・・それで行こう・・・・』
「すみません・・わがままを言います。」
『いや、構わぬ・・其の方には恩があるからのう・・・』
「有難う御座います。」
「それから・・』
『まだ、あるのか?』
「ちょっと下準備に入りますが・・戦闘開始には恐らく間に合わないので・・・俺が戻るまでの指揮は女王陛下と白氷様にお願いします。・・・俺は・・手が離せなくなりますから・・・」
『わかった・・任されよう・・・白氷もそれでよいな?』
『ニック殿・・・・妾でよいのか?・・王次郎様の事は黄土に任せたのではないのか?』
「白氷様・・・いえ・・番に成りますので呼び捨てさせていただきます・・白氷・・・黄土ちゃんと仲良くコントロールしてほしい・・・」
『そうか・・・相わかった・・任されよう。 ニック』
「頼む」
「・・・作戦はこんなもんだな・・・」
「じゃあ・・・作戦会議は・・以上だ!」
「解散!」
会議を終え、白氷様に少し付け加える話をし戦闘に必要な物を全て渡す。
・・・俺は一人、”時の記憶”へ向かった。
・・・しかし穴だらけの作戦だが・・今取るならこれくらいしか浮かばない・・・・
・・まぁ・・準備に入るかな・・・
『”ヘキサ” 例の奴・・ヤルかもしれない・・・準備してくれてたファンクションできてる?』
”はい 製作完了しています。”
『じゃあ・・頂戴・・』
”モデラー権限、個体名ニック様、差し支えなければ進言いたします。”
”このファンクションは権限を越えた力を有する恐れが有ります。成功確率は10%を切りますが、お使いに成られますか?”
『使うしかなさそうなんだ・・仕方ないだろ?』
”畏まりました。ファンクションをお受け取りください。”
例のごとく人工子宮からいつものファンクションより、ふた周りほど大きな白いファンクションが転がり落ちる。俺はそれを手に取り口へ運ぶ・・・同時に・・先に作った加速のファンクションも飲み込んだ。
『”ヘキサ” 培養槽に入る・・出して』
”はい 培養槽を出します。”
床からガラスの様なもので出来た円柱状の容器がせり上がる。
俺は、そのガラスに触覚を当てると、扉が開き、中へ入る。
培養槽の中に培養液が注がれる・・何とか最初は苦しかったが・・この液体の中なら息が出来るようだ・・
『”ヘキサ” 培養開始する。設定は”変化”で』
”はい 設定完了 おやすみなさい。ニック様”
俺は、培養槽の中で・・ゆっくりと闇に意識が落ちていった・・・・。




