〜双子蜂〜
部屋を出てみたものの・・・・
さて・・・2と3の場所は解かってるんだ・・うん・・解かってる・・・
やっぱり通信でやるより・・直接はなすしかなさそうだな・・・
俺は、取り敢えず8の件もあるので、兵隊蜂を5匹ほど連れ、2と3の元へ向かった。
・・しかし、今日は、説得だけで一日おわるな・・・
う〜ん・・・まぁ仕方ないか・・・
あ・・取り敢えず・・女王に8の件を通信で話しとくか・・・また怒られそうだが・・・
(女王陛下。ニックです。)
(突然すみません。今ヘキサの機能を利用して離れた場所から女王陛下へお話をさせてもらっています。)
・・通信は・・送れていそうだ・・
(!・・・び・・ビックリしたのじゃ・・・・。 ニックか・・・)
(あ・・ちゃんと繋がりますね・・よかった。)
・・繋がった・・・よしよし。
(あの・・・お話は直接しないとイケないとは思っていたのですがどうも手が離せませんでしたので・・・此のような形に成ってしまいました・・すみません。)
(ふむ・・・・。 しかし、離れた場所からも此のように話が出来るとは・・随分便利なものよのぅ)
(そうですね。・・女王陛下も様々な方法で離れた蜂達へ話を送ることが出来るじゃないですか?)
・・意外に・・女王ってミーハーなのか?・・新しもの好きか?
(まぁ・・そうなのじゃが・・一方通行でな・・。これほど、密に話すことはできぬのじゃ)
(・・そうですね・・・。 ところで・・女王陛下に一報お詫びをしないとイケないんですよ。)
・・本題、本題・・・・・
(?なんの報告じゃ?申してみよ・・)
(あの・・ナンバーズ・・。 んっと・・この資料見れますか?)
・・声ってか・・頭の中で話せば・・意識的に言葉が送れるみたいだし・・・
・・映像や・・資料みたいな文章もおくれるだろ?・・・きっと・・
(・・おお。 絵柄・・いや・・動く絵柄も話と同時に頭へ入ってくる・・・すごいのじゃ!)
(その資料見てもらうと解るんですけど・・。実験中のナンバーズが脱走いたしましてね・・・)
・・・・女王・・この機能・・欲しくなってないか?・・・「すごいのじゃ!」っつってっけど・・
(なに!・・どういうことじゃ?・・・・何故脱走なぞ?)
(・・まぁ・・一言で言ってしまうと、私が信用できないと言えばいいでしょうか?)
・・・まぁ・・俺が信用ないのは・・今に始まったことではない・・しかたないか・・
(・・・そうか・・・。 じゃが、この巣の為に行う実験じゃしな・・・。)
(まぁ・・そうなのですけど・・。その逃げたウチの一匹がどうも・・その言いづらいのですが・・)
・・・・脱走はいいんだ・・脱走はさ・・・・ただ・・ゴネるヤツはいらんのだよ・・ホントに・・
(どうした?・・なにかやらかしたのか?)
(・・やらかした・・といえばやらかしましたね・・取り敢えずこっちの動画みれます?)
・・・・取り敢えず・・8とのやり取りをイメージ化した内容の動画を女王におくるか・・
(・・・なんじゃ・・これは・・・・。 コヤツ・・・)
・・・ん?・・・あれれ?・・・女王・・なんか切れてるけど・・大丈夫か?
(あの・・どうでしょう・・・私・・その結果で・・その・・8を処刑してしまったのですが・・)
・・・・まぁ・・なんともいえん・・仕方ない正直言うしか無い・・・
(ふむ・・・これは・・妾の采配ミスじゃな・・・済まなかった。)
(へ?・・・・怒らないんですか?)
・・・・怒られない・・なぜ?
(ふむ・・そうじゃな・・この8と言う名前を付けた個体じゃが・・・)
(はい・・?)
・・・んんー?
(コヤツ・・以前から妾の元に報告があった個体じゃ・・その・・素行が悪くてのう・・)
(はぁ・・・。 やっぱり悪かった感じのやつでしたか・・)
・・・まぁ・・あんな感じじゃ・・まともにコミュニケーションとれんわな・・
(ふむ・・・妾の産み出す卵は其の方も見たことがあるじゃろ?)
(はぁ・・・まぁ・・頻繁に見てますが・・)
・・・卵泥棒でもしたか?・・・
(コヤツはそれを・・・運搬の隙きを見ては、奪いよっての・・しかも食すのじゃよ・・・)
(ええええ!・・・・そんな・・・共食いじゃないですか!)
・・・共食いかぁ・・・・まぁ・・そう云う個体も出ちゃう位、遺伝というか・・血が濃かったのかもな。
(んむ・・まぁ・・何故其のように成ったかは判らぬのじゃが・・以前問い詰めたことが在っての)
(なんでも・・食すと力がつくといっておったのう・・・)
(まぁ・・妾が雷を落としてからは、其のようなことがなくなったが・・・)
・・・ほう・・・一様、怒られると身にしみるくらいは正常なのか・・・
(じゃが・・この動画と言うやつを見る限り・・・これは・・隠れて食していたのじゃなかろうかのう?)
・・・・まだ続いてた感じかぁ・・・・ってか・・統率取れてると持ってた蜂社会にも犯罪者居るんだな・・・?・・犯罪蜂か・・・
(では・・処刑の件・・いかがでしょうか・・・・)
(ふむ・・まぁ、現場を見ていないが・・恐らくうろちょろしていたのは、卵を漁っていたのではなかろうかの? であれば、二度目は無いと告げていたゆえ・・処刑も致し方ない。)
・・・・・セーフ!・・・・俺、セーフでした!・・・むしろファインプレイじゃやね?
(では・・私にお咎めとか・・・・)
(ふむ・・まぁ・・そうじゃな・・8のように素行の悪いものも居るので・・・一概には言えぬが)
(次からは、起きた事や対処のことについて、事前に妾へ話をするすようにせい・・)
(あまり、身勝手に処刑はされとうないのでな・・・)
(左様ですね。 畏まりました。 事前にお話するべきでしたね。申し訳ありません。)
(うむ。 以上じゃ・・・・)
(ホントに今回の件すみませんでした。)
(うむ。 ・・・・ところで、ニックよ・・・・)
(はい)
(その・・其の方がいま行っているその通信じゃろうか?それは妾でも扱えるのかえ?)
(・・・どうでしょう・・・ちょっとヘキサへ聞いてみますね。)
(”ヘキサ” 居る?)
(はい。 何でしょうか?)
(女王陛下に俺のような通信は可能?)
(可能です。 ただし、インプラントを施す必要があります。)
(・・それって・・俺のヤツ?)
(いいえ。 現存の触覚へ追加するタイプに成ります。)
(それって・・・どんくらいで作り上がる?)
(計算してみます。・・・・・・・・・・・・・・・完了)
(約5時間ほどで製作可能です。)
(女王陛下。 お聞きに成られましたか?)
(ふむ・・・ヘキサよ。 妾にもその機能とやらを追加してほしいのじゃが・・)
(マスター権限承認。 はい。 それでは、要素追加の製作に入ります。)
(では、女王陛下。 通信が出来るように成られましたら今回の様な事態にも即座にご連絡できますね。)
(そうじゃな。現場の状況も眺めることができそうじゃし・・非常に便利じゃのう・・良いものを獲得できそうじゃ。)
(では・・私は此のへんでお暇します。 今現在逃げた蜂達の残り4匹中2匹の説得をしないといけませんので・・)
(うむ・・。極力穏便に頼むぞ・・)
(畏まりました。 失礼いたします、)
俺は通信を切り、2と3の元へ急いだ。
・・・・・・・
「お・・おまえら・・・・なにしてんの?」
俺が、目的地に到着するとそこには2と3が身を寄り添って一つの小さな穴でうずくまっていた。
『『・・・・・・・・・』』
「あのさ・・お前らの事情聞かなかった俺も悪いけど・・できれば戻ってもらえない?」
俺が話しかけると・・より一層二匹が強くみを寄せ合う。
・・・こりゃ・・相当俺のこと怖いのか?・・・・・・・俺ってどんなふうに思われてんだろ?
『『・・・・・・・・・』』
「・・・できればさ、話しだけでもしてくんないかな?・・・一様お前たちの話し聞ける様に触覚生やしたわけだし・・・話してみない?」
・・・ってか・・・この二匹・・ホントにそっくりだ・・びっくりするほど、大きさから模様・・触覚の形や羽の皺・・・ほぼ同じ・・凄いな・・・完全に一卵性双生児みたいなかんじだ・・・
『・・・・・あの・・・あたし達・・・・』
『やめてよ・・・・・・ニック様に関わると・・』
・・・きこえてるぞ?・・・・・・小声で話してるようだが・・シッカリ聞こえてます。
「・・・取り敢えずさ?・・そこから出てきて話ししない?・・・」
『『・・・・・・・・・』』
・・・めっちゃ二匹でこっちをうるうるしながら見てるけど・・・・大丈夫か?
「もしかして・・・他の兵隊蜂が居ると話しづらい?ってか怖いのかな?」
・・・・ちょっと離れてもらうか・・・
「兵隊蜂さんついてきてもらって悪いけど、少し離れててもらえます?」
兵隊蜂達が俺の指示に従い少し離れた場所へ距離を置いてくれた。
「さて・・・これで、少しは話しやすいだろ?」
「出てきて、3匹でちゃんと話し合おう?」
そう言うと、二匹はおどおどしながら・・穴から出てくる・・・。
・・ほー・・いま気づいたけど・・こいつら普通の兵隊蜂より・・若干小さいのな・・
・・・だからか・・こんな小さな穴に二匹入れたのか・・・
「出てきてくれたか・・よかった。」
「さて・・・。 ・・そうだな・・なにが理由で逃げちゃった感じかいえる?」
・・・恐らくこいつらは・・あまり精神的にも発達してないかもしれない・・行動が子供過ぎるしな・・
・・取り敢えず、小さい子に話す感じでいくか・・
『・・・・ニック様・・・あたし達・・・・実験参加しないとダメですか・・?』
『・・・・あたし達・・・実験怖いです・・・』
・・・・単純に・・怖かったのか・・・・
「そうかー・・。怖かったから逃げちゃったんだね?」
『『・・・・・・・・・・』』
「どうして、怖く成っちゃったの?」
『・・・だって・・昨日・・あんな爆発みたいな音・・・』
『そうそう・・あんなの出来るの・・ニック様しか居ないって・・みんな言ってたし・・』
・・・やっぱり・・・あれが原因か・・・
「そうか・・・。アレが怖かったのか?」
『・・・みんなが・・きっと、この実験もあんなふうに成るかもしれないって・・いってたから・・』
『・・そうだよ!・・・ニック様は・・・あたし達の事なんとも思ってないって・・・8がいってたし・・』
・・・・・8かぁ・・・アイツ・・・まぁ、お亡くなりになったやつに腹立てても仕方ない・・・
「そうか・・。 ところで、お前たちはここで何してたの?・・・こんな所だとすぐに見つかるだろ?」
『・・・・・あたし達・・』
『あたし達・・双子なんです。・・・・・』
・・・ん?・・どういうこと?・・・一個の卵から・・産まれたとか?
「え・・・でも、卵は?・・一緒とかじゃないでしょ?」
『・・うん・・卵は別々だったけど・・・』
『あたし達は・・・一緒の養育穴で育ったんです・・・』
「あー、それは、聞いた・・あれだろ?同じ環境で育てられたって聞いたけど・・・でも双子って・・」
『・・後・・卵も・・』
『卵が・・・全く同じ卵だったんです・・・・』
・・ん?・・どういうこと?・・・みんな同じでしょ?
「卵なんて・・みんな同じじゃないの?」
『違います!・・・・・・』
『卵は・・女王様が微妙に違う様に産み分けてるんです・・・・』
・・・ほー・・・・凄いな女王・・・そんなことできんの?
「女王陛下・・凄いな・・・」
『ええ・・女王様は凄いんです!・・・・ですが・・』
『あたし達の卵・・偶然同じだったんです・・・しかも、同じ穴で育てられて・・・・』
・・・・・そりゃ・・双子っていえるのかな?・・まぁ双子ってことにしとこう・・・
「そうか・・だから双子なんだな?」
『はい・・そして・・この穴が・・あたし達が育った場所なんです・・・』
『ここに来ると・・昔を思い出して・・落ち着くんです・・・』
・・・・・そういうことか・・・・・こいつらにとっちゃ・・ここが一番のセーフティーゾーンだったのか・・
「そうか・・。 話しを戻すけど・・どうしても実験はいやか?」
『・・・・・だって・・・怖いし・・・・』
『あたしは我慢できるけど・・・・・・ミウが・・・居なく成るとあたし生きていけない!』
・・・・ん?・・・・・あれ?・・・・・ミウ?
「ちょ・・ちょっとまって・・・・。とても感情が高ぶってる所申し訳ないけど・・」
『・・・・あたしも・・・ムウがいないと・・何もできないし・・・』
『あたし達は、いつも一緒なの!・・だから・・・離れ離れに成るかもしれないなんて!』
・・・・そうか・・・・・こいつら・・それぞれで名前付けてたな?・・・面白い・・・・
「えっと・・・? どっちがミウでどっちがムウ?」
『あたしが・・・ミウです。』
『あたしが・・・ムウです。』
・・・・ほうほう・・・・まったくわからん・・・・・しかし、いいな・・この素材・・やはり面白い・・
「そうかそうか・・じゃあ・・そのナンバーはいらなかったな・・勝手に名前つけてすまなかった」
『・・・・そんなことないです・・・・・』
『・・・』
・・・・そうか・・まぁいい・・
「ところで、離れ離れに成るのがいなやんだろ?」
『『・・・はい』』
・・ハモりやがった・・・・
「じゃあさ?・・特別に・・・二匹だけの実験ならいい?」
『?どういうことですか?』
『・・・特別なって・・?』
・・・こいつら向けの実験・・つまり・・・複座や同期・・連携・・様々だが・・シンクロが結果を出せるような物を用意しよう・・
「お前たちは、双子なんだろ?。しかも離れたくない・・つまり離れなくて済むように成れば良いんじゃないか?」
『『・・?・・』』
「要は、お前たちだけ特別に違う実験をしたいんだ・・むしろお前達向きのものなんだが・・」
『どういうことですか?』
『死んじゃうようなことならやですよ?』
・・・・・まぁ・・死んだりはしない・・・・・ただ・・なぁ・・?
「まず、死ぬことはない・・しかも、強くなる・・恐らく今やっている実験の強化よりも強くなる」
『・・・でも・・・・アームズには勝てないですよ・・・怖いし・・・』
『アームズには勝てないよ!・・あんなに強いんだし・・・』
・・・意外にアームズには余裕で勝てると思うぞ?・・・・まぁ結果でてないけどな
「んー?そうかなー?多分、今強化してるやつでも勝てると思うよ?」
『・・・ホントですか?・・・・』
『・・結果は出てないんですよね?』
「まぁ・・結果は出てないけど・・・。一様シミュレーションでは、アームズより高性能だよ?」
『・・・・でも・・・』
『・・・・・・』
・・・・装甲だけ見てもアームズの5倍は強度と伸縮性があるんだしな・・・まず傷すら付かんだろ・・・
「それにさ?アームズが今の状態で襲ってきたら・・兵隊蜂は駆り出されるわけだし・・そうなると・・お前たちも戦わないとイケないだろ?」
「そうなれば・・今のままの状態では、死ぬしかないだろ?」
『『・・・・・・・・・・』』
・・・・こいつらは・・あれだ・・取り敢えず・・確保しないとな・・面白いことできないし・・・
「そこで、二匹が離れなくて済む・・しかもアームズに勝てるほど強くなるこのチャンス・・のがしてもいいの?」
『・・・・・・・・・・痛くないですか・・・?』
『・・ミウが・・・悲しまなければ・・・・』
・・・・・ふむふむ・・大詰めだな・・・
「痛いとかは・・今の所無いはずだよ?似たような実験は自分で体験してるけど・・」
『え!・・・・・ニック様・・・・・・』
『・・・自分で・・・・?』
・・・自分でやったって言えば・・大抵信用するだろ・・・
「うん。 ほら、この触覚・・生えてるだろ?人間には絶対生えないんだよ・・・」
『・・・じゃぁ・・・ムウとは離れないですみますか?』
『・・ミウとは離れたくない・・・・』
「うんうん。むしろ、どっちか片方が亡くなってしまうようなこともない。」
「全てがお前ら一緒で完成するようにするからさ?」
『・・・・・・ムウ・・・・どうする?』
『・・ミウが・・いいなら・・・・』
・・・・まぁ・・・今ある俺の案は・・
一つの身体に・・二匹を押し込める事に成るから離れることはできなくなるけどなw
二匹は何やら小声で相談して結論を出したようだ・・・うむ。
『ニック様・・・あたし達やります。』
『あたし達・・ずっと一緒で入れるんですよね?』
「そうか!・・よく決断してくれた!・・ずっと一緒に入れるようにするよ。」
『『はい・・・・』』
「よしよし・・取り敢えず、ここにいる?それとも研究室にいくか?」
『え?・・ここにいても良いんですか?』
『ここで実験するんですか?』
「まぁ・・できれば研究室で行いたいけど・・・ここ離れたくないんだろ?」
『・・・・ムウ・・・研究室いこ?』
『うん・・・研究室の方が・・ここ壊さなくて済むね・・・』
『『研究室に行きます』』
「ほい。 じゃあ・・研究室にいこうか?」
『『はい』』
俺は護衛の兵隊蜂を解散させ、二匹を連れて研究室へ戻る。




