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〜実験は気合だっ!〜


研究室へ足を運んだ俺が一番初めに見たものは・・・・・・

おい・・こいつら・・・・


「おい!・・なにやってんだよ・・・?」

10匹全匹で取っ組み合いをしている様子だった・・・


「なんで取っ組み合いしてんの?・・そこ!・・頭剣おれてんじゃんか!・・生えてくるのか?」

「ってか・・なんでこんな状況なの?おしえて?」


『ニック様・・・すいやせん・・・』

・・おお!・・やっぱり声聞こえる・・・・・

しかし、「すいやせん」って・・・お前ら雌だからね?

・・・少しは、女の子らしくしてちょーだい。


「状況おしえてよ・・・一様、俺お前らの話し聞ける様になったからさ」

『まじっすか!・・ありがてぇ』


『事のはじまりはですねぇ・・・7がどうしてもこの任務から降りたいってほざきやしてね・・』

『皆で止めていたんですが・・そのうち4と5が7の肩をもちはじめましてね・・』

『終いには・・乱闘になってしやいやした。』


・・・・そう云うお前は・・・ゼロ・・か・・・お前意外に面倒見がいいやつだったのか・・


「わかった・・・7・・なんでお前はこの重要な任務から逃れたいんだ?」


『・・・・だって・・・しんじゃうんですよね?・・・』

『他の皆も言ってます・・・・・ニック様は・・その・・・・・・・・狂った人間だと・・・・』


・・・・・・・・・俺・・俺の評価・・・狂ってるって評価だったの?・・・ちょっとショックなんだけど・・・


「7・・俺は、狂ってはいないよ・・・・・・」

『でも・・・昨日、廊下で蛹になったと・・聞きました・・・・』


・・・・・そこ?・・そこが可笑しいっていう点だったの?・・・・・そうか・・不要に蛹になるのは狂ってるって事に成るのか?・・・・おれが勘違いしてたのか・・・すまん。若干、陰口言われてるんだと・・・


『それに・・・なにやら変な生き物を押し付けられたと言う兵士もおりまして・・・・』

・・・・否定はしません。・・・・・・・ってかアイツ・・根に持ってやがんな!


『あとは・・・・・種族が違うにも関わらず・・・側仕えに告白していたと・・・・』

・・・・・くっそ!・・・聞かれていたじゃやんか!・・・だれだよ!聞いてたの?・・・・・

・・もしかして・・・ナナフシあげたアイツか?


「・・・・・否定はしない!・・・否定はしないが・・・・・ちょっと落ち着こうか?」


『・・・・しかし!・・・・この間のトンボとの戦いの時も・・・・最終的に同族を殺したんですよね?』

「・・・・それは・・微妙に事実とは違うかな?・・」


『でも・・同族にも・・情を抱かないのに・・どうやって私達の事を気遣ってくれるというのですか?』

「気遣う・・・ねぇ・・・・?」


「なぁ・・皆、良く聞いてほしい。」

・・・・・あたりは静まり返る。


「今回お前らが犠牲・・もとい、実験に抜擢された理由は女王から聞いていない・・」

「しかし、この実験で、この巣の兵隊蜂達の戦闘力や行動出来る内容も多く変わってくる。」

「更に、今外敵が近くに居るんでね・・・早急に事を進めねばならないんだよ。」

・・・・・・・・よしよし・・みんなちゃんと聞いてるな・・・


「この実験・・敵の能力を此方に取り込む実験なのだが、必ずこの巣の為になる事は確実だ。」

「そしてその実験が出来るのは、この巣では俺だけだ・・・だから女王は俺に任せたんだよ。」

「理解してもらえたか?」


『・・でも・・私達が・・生き残る・・そういうことは保証できないんですよね?』


「生き残る・・ねぇ・・・・。 まぁ保証は出来ないな」

『そんな!・・・・・。じゃぁ・・死んでしまうんですか?』


「どうだろうな?・・今の所、俺は自分の身体でも似たような実験をしたが・・・ちゃんと生きてるぞ?」

『ええ!・・・・。 ニック様・・・・自分に対しても・・実験しちゃうんですか・・・?』


「?。 ああ、するよ?なんか変なこと言ったか?」


『あの・・ニック様は・・・その・・死んでしまうとか思わなかったんですか?』

「いや・・だって、死ぬわけ無いだろ?・・・・蛹になって、触覚生やしただけなんだから・・・」


『・・・・・・・・』

「?なにだまってんの?・・。え?・・なんか可笑しいこと言っちゃった?」

・・・・ヤバイ・・なんか皆の俺を見る目が・・怪しい・・ってか驚愕の目をしている・・・


「ちょ!だまんないでw。 ・・・なんか俺の頭が可笑しいみたいに成ってるじゃんw」


『あの・・ニック様・・・正直申し上げますと・・。ニック様の行動はかなり・・異常ですよ?』

「・・・え!・・・・そうなの?」


『ええ・・どこの世界に自分を作り変えようなどと考えて実行する者が居るのですか?』

『一歩間違ったら・・死ぬより恐ろしいことがあるかもしれないじゃないですか・・・』

・・・・・そこまで・・・そこまでのことだったの?・・知らなかったけど?


「いや・・でも・・皆の為を思ってのことだしさ・・・」

『わかります。わかりますが・・・・・やはり、ニック様は・・少し狂って居ます。』


「・・もう・・もういいよ・・狂ってて結構です!」

「この実験も結局は、いまの兵士の身体と心を改造して外敵に対しての抑止力もしくは排除が出来るほどの戦闘力を身につける事が狙いですから・・・いまさらガタガタいっても始まらないよ」


「女王も決断したことなんだから・・ここで、やいのやいのいって有耶無耶にはできないからね?」


『・・・』

「それから7・・そんなに実験に参加したくないと言うなら今のまま外の敵に当たって見てよ」

「兵隊蜂10匹でもビクともしない敵だぞ?・・・一匹捕縛出来たのも王子の王次郎のお陰じゃないか」


「いいか?・・お前ら兵隊蜂は通常の生き物からすると脅威と言っていいほどの強さがある。」

「しかし、同族・・違うな近似種の中ではおそらく最下位に属する。」

「このままでは、この巣がやられちゃうんだよ。」


「だから、協力してほしい。 ・・身命を賭してでもな。」


『・・・・ニック様は・・面白半分に・・我々を弄ぶわけではないのですか?』

・・・・・・・・

「んなわきゃないだろ・・・この巣の為だ・・・・・。」

『そうですか・・・・わかりました! 暴れてしまってすみませんでした!』


・・・7が謝ると同時に他の奴も謝るような仕草をする・・・うんうん・・・会話が出来るのは良いことだ。


「おう!・・分かってくれたか・・・・ありがたい。」



「さて!・・・・明日には皆に導入する形質を変化させる薬が出来る。」

「安心してくれ、恐らく・・俺も経験したが、変質にともなう副作用で一度蛹の期間を挟むだろう」

「だから、皆、蛹から羽化した際には、必ず自分が誰なのかを伝えてほしい。」

「再度名前を付けなければ成らないからな。」


『『『『『『『『『『はい!』』』』』』』』』』


「それから・・・形質が変化した後にその能力を十全に使えるよう戦闘訓練の他に」

「それぞれの特性を見極め、更に特化した性能を付与してみようと思う・・・・」


『特化・・ですか?』


「ああ、誰にでも・・得手不得手はあるだろ?」

『はぁ・・』


「例えば、さっきの乱闘で、7は接近戦が得意そうだったじゃないか・・他のヤツは投擲をしていたやつもいたよな?」

「つまりは、皆、同一の蜂だとしてもそれぞれの特徴があるんだよ。」


「それを引き出して行きたいと思っている。」

『それは・・・・』


「ん?この話は、まだ女王にはいってないからな・・俺の独断だけど・・まぁ大丈夫さ」

「・・・・・・・若干趣味が入ってるけど・・・・・」


そう言うとナンバーズの面々は床に目を落としうなだれた・・・・


「なんだ!なんだ! お前ら!諦めたのか? もう限界か?」

「がんばれがんばれ! お前らならデキル!」

「必ずデキルから最後まで限界こえてこーぜ!」


・・・・ちょっと、熱めに煽りを入れといたが・・もう誰もおれの声に反応しなかった・・・


取り敢えず、俺はそれで研究室を抜け出し、

ナンバーズの追加形質変化の設計に胸を膨らませていた。




『”ヘキサ” あのさ・・俺になんか恨みでもあんの?』

俺は”時の記憶”で番の製作に入ろうとしていた・・・が、其の前にヘキサに問いたださないとな・・


なぜ、Gなのだ?なぜ黒いアーモンドのヤツの触覚を付けた?


全てはそこを解決してからだな!


”すみません。 理解できません。もう一度お願いします。”


・・・ちょっとー・・・

『”ヘキサ” なんでこんな触覚選んだんだよ・・・』

”触覚形状は機能により制限を受けるためです。”

・・・・ってことは?・・・


『”ヘキサ” この触覚の機能って結構優れてるの?』

”はい 通常のソードヘッドの触覚と比較した場合100倍強の性能が出ます。”


・・・・・・・・・えっ・・・・・・・そんなに高性能なの?これ・・・・・・


『”ヘキサ” 因みにこの機能を維持した状態での他の形状はあるの?』

”ありません。”


・・・一択か・・・なら仕方ない・・・・・のか?・・しかし・・Gなんだよ・・これ・・・・

まぁいい・・話がすすまないか・・・


『”ヘキサ” この触覚で触覚接続試したいけど出来る?』

”はい 触覚接続は接続部分へ触覚を近づけていただくだけで可能です。”


・・・・そうなの?・・みんなあの接続部分に触覚つっこんでなかった?・・・

・・まあいいか・・・やってみる


『”ヘキサ” 触覚接続するぞ』

”はい 接続どうぞ”


俺は触覚のさきっちょを自分の手で持っていき、接続部分へと近づける・・

すると、接続部分からなにやら猛烈な吸引力にひっぱられたきがした。


吸引力に引っ張られ、そのまま触覚のさきっちょが穴に吸い込まれる・・・・

続いてもう片方も同じように接続すると、俺の目の前の情景が一変する・・・・・


・・・すげぇな・・これ・・バーチャルのなかに入ってる感じだぞ・・・


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