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〜最近の俺・・変じゃないか?〜


『・・・・・・ー! ・・・マー!』

『ママー! おぎでぇぇぇぇぇぇ!』


俺は目覚めた・・・・王次郎のギャン泣きに起こされた・・・


「おはよう。 王次郎・・・・・」

『ママ! おきた!おきたよ!おじちゃん!』


頭が未だ起きてない・・・・ここ何処だ?

たしか・・・”時の記憶”でぶったおれたはずなんだが・・・


・・・・・・

自室か・・・


「王次郎・・・ママどんくらい寝てた?」

『ママー!王次郎ね!寂しかったの!ママが起きないから心配だったの!』


「あ・・うん。 ごめんね。」

「主様・・どんくらい寝てた?」

「・・・・えっ! 3日寝てたの?」


・・・・・・3日か・・・

・・・しかし・・リアルで3日寝てるって・・あるんだな・・・

・・取り敢えず、人間達の処理は終わったし・・大丈夫だと思うが・・・


「王次郎。 ソロソロ泣き止んで・・」

「ママ大丈夫だからさ。 ね?いい子でしょ?」

『うぅぅ・・・。 うん・・・』


・・さて・・蜂妖精の容態でもみなきゃな・・・

・・あれ?・・・・お?・・・イテテテ・・・


体が思うように動かん!


「ちょw・・・。 体が重い・・・ 動かねぇ! ふぬうううううう」

・・腹筋!・・腹筋が仕事しない!・・・・ちょw


ってか・・腹へった・・・


「王次郎。 ちょっとご飯もってきて・・・ママお腹へってて、動けないの・・・」

『ママ! 大丈夫? 王次郎心配だよー!』

「うんうん・・いい子だ! だからご飯持ってきてちょうだい」

『うぅぅぅ』

「泣かないの! いい子でしょ?」

『うん。 ご飯もってくるー』


王次郎が部屋の外に顔を出して兵隊蜂に何やら話してる。


「主様。寝てる間になにかあった?蜂妖精は?」

「・・・あー・・うん。大丈夫・・腹減ってるだけだから・・・それで、変わったことは?」

「・・えっ!・・・蜂妖精・・意識なくなっちゃったの!?・・・・生きて居るのか・・」

「・・主様。報告ありがと・・・だから、俺の顔から離れてくれる?・・息しずらい・・・」

「・・あ・・うん・・心配かけた。ごめんごめん」

「・・・・・・」

「心配なのは解るけど、いいからはなれろよぉ!」


・・・・主様・・心配してくれるんだな・・・・嬉しいが俺の顔に乗っかってワシャワシャ動かないでくれ・・若干ツメがあたって痛いんだよ・・・・


・・とはいえ・・・蜂妖精が意識失ったか・・・・そろそろまずいな・・早く動けるようにならんとな・・


『ママー! 蜜もってきたー!』

「ありがとう、王次郎!」

「王次郎だけが頼りだ!」

『ママー!王次郎、次なにすればいい!?』

「王次郎はママのそばで元気にしててくれればそれでいいよ〜」

『うんー!』


バインバインと部屋の中を跳ね回る王次郎・・その振動でおれが宙にうくんだが・・・まぁいい。

・・まぁ・・王次郎は本当に心配だったのだろう・・

・・・若干、心配した自分を「褒めろ」と言ってる気がするが・・・・かわいいから良しとするw


・・さて・・取り敢えず、飯くって・・・元気ださないとな・・

睡眠は十分とったはずだし・・あとは体力もどさないと・・・


しかし、蜂妖精の件・・・どーするか・・・本人・・本虫の了解を得ないまま”再誕”させるのもなぁ・・

ヘキサにつなげて話しとかできないだろうか?


あとは・・・・レーナの情報から魔法とかの知識とか・・あとはそうだな・・ボークスやニルスの技術もデバイスに分けて兵隊蜂の技術に上乗せできるようにしたりもしたい・・・


・・・魔法・・!・・主様!


「主様。そう言えばこの世界って即席魔法無いはずじゃあなかった?」

「レーナが使ってたんだけど・・どういうこと?」

「・・ん?・・レーナ?・・ああ、あの人間の一人で女のほうがレーナっていうんだよ。」


「・・・なにごまかしてんだよ・・・・・もしかして、俺にウソついたの?」

「・・あの時はウソじゃないって・・・・どういうこと?」

「・・気にするなとかムリだろ・・・」


「・・じゃぁさ・・・今は魔法が存在するんだな?」

「・・えっ!・・俺は使えないの?・・なんで?」


なんで使えないんだよ!・・・存在するならつかえるだろ?


「・・なんで使えないの?」

「・・・あまり詳しくいえないの?・・・理不尽・・・・」


「・・・じゃぁさ、ここの蜂達は?・・・おお!使えるのか!・・・じゃぁ無駄じゃなかったんだな・・・」

「取り敢えず・・情報を纏めるためにも早く元気に成らないとな。」


・・・・しかし・・・俺だけ使えないのか・・・・なんでだろ?

ってか・・ショックだわ・・使いたかったのに・・・俺だけSFしてる事になるんだが・・・・


さてさて・・取り敢えず、食事もしたし・・体力戻るまでじっとしてるか・・・

「王次郎。ママもう少し寝るよ。 ちゃんと起きるから寂しがらないでね。」

『うん!ボク元気だよ!いい子にしてるよ!ママ、ちゃんと元気になってね!』


・・・王次郎・・甘えるときだけ一人称が王次郎になるようだな・・・・

・・なかなかわかりやすい感情表現でいいな・・・


「主様。取り敢えず、少し寝たら体力戻ると思うし・・今のまま動けないんじゃあ何も出来ないから寝るよ。」

「・・あ、はい。 おやすみ」

・・・・・Zzzzzz




『ママー。 起きてー』

「ん・・んー?」

『ようせいさんの様子がへんなのー』

「ん。なにっ!」


数時間寝たあとで、王次郎に叩き起こされた。

・・もしや・・蜂妖精・・・逝っちまったか?

・・しかし、情報保存の技術が出来上がってるんだし・・それほど・・・


・・って・・おいおい・・・なに変なこと考えてんだよ・・・最近、変じゃないか?

・・同じ人間が死んでも・・死体を見ても・・なにも心に来るものがなかったんだが・・・・


・・・それに、俺が知り得ない・・いや知ってたのか?・・のような知識を持っていたり・・

・・・変化があったのは・・・・・やっぱり、主様からなんか与えられてからなような・・・

・・もらったのって・・・・スキルじゃなかったのか?


・・どうせ、言えないんだろうし、問い詰め用もないしな・・まぁいいや


・・・それより、蜂妖精のことだ!・・はやくいかなきゃ!


数時間寝て、随分と回復出来たようだ。

体もぎこちないが動く。

俺は、できるだけ急いで蜂妖精の元にむかった。

・・すぐそこの距離だが・・・


「蜂妖精さん。 息は・・・してない!」

「マズイ!・・・・死んでしまったか?」


息をしているかチェックをしてみる・・・・・

かすかだが、息をしているときとしてない時に間隔がある・・・

「主様。王次郎頼みます。 俺は”時の記憶”へ蜂妖精さんを移動します。」

「・・はい・・なんとかしてみますよ・・・取り敢えず、色々出来ることはふえたので!」


兵隊蜂に運んでもらい蜂妖精を”時の記憶”へ搬送した。


診察台に蜂妖精を寝かせ、俺はヘクサに様子を見させる。

『”ヘクサ” 診察出来る?』

”はい。 可能です”

『じゃあ、お願い』


天井から例のマニミュレーターが降りてきて、触手が蜂妖精を撫で回し始める・・

・・ちょっと・・やらしいんだけど・・・・まぁいいや。


”診察を完了いたしました”

『”ヘキサ” 診察結果教えて』


”はい”

”腹部に鋭い噛み傷が在ります。傷の度合いは深度4に足しいており、体液の減少の原因に成っているものと思われます。”

”現在の患者は意識不明。 身体機能の約80%が維持できなくなっております。”

”1時間以内に生命活動を終了する確率100%です。”


・・・もう・・時間ないな・・・


『”ヘクサ” 今の内に情報だけでも何処かに保存出来ないか?』

”可能です。 デバイスへの保存の他に一時的にシステム内記憶領域への保存が可能となります。”


・・・記憶領域・・?・・・・記録ではないんだな・・・・

・・・・システム内にも記録できるのか・・・じゃぁそこに保存するとしよう

・・・保存したら取り敢えず、女王へいって無垢な”書”を一つもらってこよう。


『”ヘクサ” 患者の情報をシステム内記憶へ保存しておいて』

”はい。 システム内記憶へ保存いたします。”


ヘクサがそう言うと、マニピュレーターは蜂妖精の頭部へ絡みつく。

・・・あれ?・・そう言えばレーナ達の時は兵隊蜂にてつだってもらったよな?

・・・あの触手・・・ホントはひとりでに動いたのか・・・


”保存完了。 システム内の活動領域で再生可能です。”


・・・ん?・・・再生ときたか・・・・


『”ヘクサ” 保存した患者と話せる?』

”可能です。 対話モードで再生しますか?”

『おねがい』

”再生します。”


『・・・・ん・・・ここは?・・・・』

「蜂妖精さん。 今話せます?」


『ニック様・・・私はどうしたのでしょうか?・・』

「今ですね。 蜂妖精さんのからだ・・もとい、本体が危篤でして、一時的に蜂妖精さんのパーソナルを”時の記憶”の装置で再生しているところなのです。」


『・・・・よくわかりませんが・・・私は死んでしまったのでしょうか?』

「・・正直言いますと、あと1時間持たないはずです。」


『・・・そうですか・・・でもお話ができるんですね?』

「ええ まぁそうしたわけです。」


『あの・・・わたしは・・どうなっちゃうんでしょうか?』

『やっぱり・・消えてなくなるんでしょうか?』


「いや・・、蜂妖精さんには悪いと思いましたが・・

勝手ながら蜂妖精さんを黄土様の”再誕”の実験台として、

”再誕”を試させてもらいます。」

『・・・・・・・はぁ、そうですか・・・・ ?』


「あまり、理解出来ないかもしれませんが、

今ある本体の方は死亡してから例の人間たちの液体と混ぜて再び新しい体を作るつもりです。」

「出来上がった。新しい体に蜂妖精さんを書き込みします。」


『・・・それは・・・・その新しい体にも記憶とか・・その・・パーソナルが合ったりするんじゃないでしょうか?』

「恐らく、現状では在ると言わざる終えません。」


『そうですか・・・ あの・・ニック様・・できればなのですが・・・私は此のままというわけには行きませんか?』

「・・・・・・」


「黄土様の成功率を高める計画の一貫でして・・・できれば、新しい体へ移ってもらうことになると思います。」

『・・・そうですか・・・でも・・私は新しい・・他の者のパーソナルを押しのけて再び生を取り戻すのは・・ちょっと抵抗があるのですが・・・』


「お気持ちはわかりますよ。 ですが・・・」

「・・わかりました。 では、パーソナルの無い体への移動でしたら異論はないのですね?」


『・・・そのようなことができるのですか?』

「・・・多分・・出来ると思います。」


『そうですか・・パーソナルの無い体ですか・・・それでしたら私に異論はございません。』

「わかりました。 少しお時間がかかるかもしれませんが・・ご了承ください。」


『ニック様。 有難う御座います。』

「いえいえ。 でしたら早速体の方の処置を行いたいと思います。」


『はい。 よろしくお願いいたします。』


・・・蜂妖精さん・・・多分以前にパーソナルの上書きの件で色々考え込んでいたしな・・

・・やはりショックだったのか・・・まぁいい、取り敢えず・・本体を処理しよう。


『”ヘキサ” 再生終了』

”はい 対話モードを終了いたします。”


・・取り敢えず、パーソナルの無い体も作れるように成らないと・・記憶の統合とか・・間違って合っちゃならないだろうしな・・・ヘキサにいい方法があるか聞いてみるか


『”ヘキサ” パーソナル、個別の意識や自我がまったくない体を作ることは可能?』

”不可能です。 身体の育成には個別の経験が反映されるためパーソナルが発生してしまいます。”


・・・・でもさ・・・・働き蜂とかどう見てもパーソナルないよな?デバイスもないんだし・・・


『”ヘキサ” 働き蜂達にパーソナルは存在するの?』

”工員タイプの個体にはパーソナルは存在しません。”


・・・工員・・・・・・・引っかかるが・・まぁ・・働き蜂にはパーソナルがないのがわかった・・


『”ヘキサ” 働き蜂達にパーソナルを書き込むことは可能?』

”不可能です。 デバイスが無いためパーソナルの書き込みに失敗いたします。”


・・そうか・・やはり・・脳の状態に書き込みは不可能か・・・ならば・・


『”ヘキサ” 育成した身体のパーソナルをフォーマット可能か?』

”デバイスが存在していれば可能です。 しかし、オススメは出来ません。”

『なぜ?』

”パーソナルを消去する際に身体機能の方に拒否反応が出るからです”

『・・つまり、未熟なおパーソナルで合っても拒絶はするということだね?』

”はい”


・・さて・・どうしたものか・・・・・


『”ヘキサ” 俺は溶液を使った身体の作成しか知らない。ほかの方法はあるの?』

”様々な方法で作成可能です。”


・・・なぬっ!・・・・・・


『”ヘキサ” 様々な身体の作成方法のなかで体にパーソナルを有しない方法はある?』

”幾つか在ります。”


『”ヘキサ” その方法で今、可能な方法は幾つある?』

”・・・検索終了。 該当件数一件。 パーソナルを有しない素体の作成方法を表示しますか?”

『おねがい』


そこまですると、”泉”に大量の資料と共に手順項目が並ぶ・・・

・・・ほうほう・・・・・めんどくさいな・・・・・だが・・望んでいるものと言えよう・・・

・・・しかし・・これが可能なら・・女王の存在意味が無くなるんじゃ?


内容は簡単なのだが・・・作業に時間かかりそうだ・・

要は、この施設にあるカプセル(人工子宮)に

溶液から採取した遺伝子を組み合わせぶち込むと

新しい卵が出来上がるそうだ、

そして、新しい卵はカプセル内で大きく成るついでに

他所のパーソナルをちょっとずつ埋め込んでいける。


・・・これなら100%同じパーソナル持ちが育つらしい・・・・

・・つまり、個別のパーソナルを産み出しているのは卵だったわけだ・・・

・・確かに、溶液に女王から卵をもらってつければ要素は同じものが出来ると聞いてるが・・

・・卵に各パーソナルが含まれているならば・・赤の他人といえるだろう・・・・

・・ここまで、このヘクサが出来るのが凄いが・・・・・

これじゃあ、完全に女王がいらない可能性が出てしまう・・

まぁ・・女王とかはそもそもこの施設の機能を使えていないわけだからな知らないのだろう。


・・・それでやってみるしかなさそうだ・・・蜂妖精さん・・・・しばらく我慢してくださいね。


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