〜一家に一台 スマートスピーカー〜
『ニックよ・・・・何が起こっておる・・。 何が起こっておるのじゃ!』
「女王陛下。 コレは音楽といって、音を奏でて楽しむものですよ。」
『音楽は知っておる! そうではない!』
『此のような自体は未だかつて無かったことじゃ!』
・・・・フフフ・・・女王め・・・おびえておるのう・・・・w
「女王陛下。 私は”時の記憶”を使える様に成ったのかもしれません。」
『なんじゃと!? 触覚接続無しで使えるように成ったのか!』
「ええ。 おそらくは・・・。 更に沢山の知識も手に入れるチャンスを得たようです。」
『誠か!』
「女王陛下。 もう一度試したいことがございます。」
「先程転写した”書”の中身を確認してみたいので、”書”をお借りしますね。」
転写が済んだ”書”をコンソールのくぼみへ置き言葉を発する。
『”ヘキサ” デバイスの中身を再生して』
”ビジターによる再生は認められません。”
”デバイスの再生にはユーザー以上の権限が必要になります。”
・・・・・ほほう・・・一見さんでは見れないのか・・・・
・・・管理者・・・いるのかな?・・・取り敢えず、ユーザー登録の申請でもしてみるか。
『”ヘキサ” ユーザーとして登録をしたい』
”ビジターからユーザーへの申請を行います。”
其の声が響くと、”泉”に古代語のテキストが現れる。
”キーより必要情報の入力をお願いします。”
続けて、其のように言われたので、テキストを読み、必要情報を打ち込んでいく。
キーボードに刻まれている文字はやはり古代語だったが、母音と子音の使い方がローマ字ではなく母音のキーに子音のキーを後付する形で字を打ち込む形式だった。
一通り、入力し実行と思われる丸いボタンを押した。
”情報確認・・・・・完了”
”ユーザー登録完了しました。 ようこそニック様”
・・・・よし・・ユーザーになった。・・・
『”ヘキサ” デバイスを再生して』
”デバイスを再生します。”
すると、”泉”にホログラム状の板が幾つも出始めそれぞれに映像が次々と流れ始める。
同時に全ての板から別々の音が流れるためすごく混乱する。
『”ヘキサ” デバイスの再生を終了』
”デバイス再生を終了します。”
・・・ふぅ・・・・これでデバイス・・”書”を閲覧することは出来るように成ったわけだ・・・
・・と、同時にユーザーとしてビジターよりもできることが増えたのだろう・・・
「女王陛下。 ご覧の通りです。」
『う・・うむ・・・ 妾には其の方の言葉しか理解できなんだが・・・・確かに動いて入るようじゃのう』
・・・念話・・・の弊害かな?・・・・そもそも念話なんて便利な物が有るんじゃなぁ・・・・
「コレで、より深く知識を学べるやもしれません。まず手始めに手に入れてきた人間を材料に情報の読み書きが出来るか試そうと思います。」
『ふむ・・・。 そう言えば人間の死体を持ち帰ったそうだな・・・。 良かろう。』
「では、まず手始めにいま転写を行った”書”の他にあと2枚の無垢なる”書”をご用意いただけますでしょうか?」
『ほう。 二枚程度で良いのか?』
「はい。手始めに人間どもより、その知識を吸い出し、情報の編集が可能か?などを行いとうございます。」
『良かろう。 手元に10枚ほど持っておる。 ここに置いて行くので其の方の責任にて管理せよ』
「ははー。 有難う御座います。」
『・・・ふむ。 ニックよ妾は少々疲れた・・・自室に戻り休むとする。』
『しばらくは、話しかけるでないぞ。』
「承知いたしました。」
自室に戻る女王をみて、俺は思った。
女王は、ホントに疲れたのだろう・・足取りが重い感じがする・・・
・・・・さて、ヘキサから一様情報を得ておかねばならない事が有る。・・・
・・まずは・・・ここからだな・・・
『”ヘキサ” 検索出来る?』
”検索キーを設定してください”
・・・・
『”ヘキサ” 検索。デバイスへの書き込みについて』
”デバイスへの書き込みについてを検索しました。”
すると、”泉”に検索結果が表示される・・・・なんだよこれ・・
そこには、膨大な量のデータが在った。
・・・・これじゃぁ・・・検索してもどれが該当するものかわからないな・・・
・・・フィルタとかないか?・・・・・
・・・キーボードから検索で探したほうが、絞り込みしやすいんだがな・・
『”ヘキサ” 検索をキー入力で行いたい』
”はい キーによる検索を受け付けます”
俺はキーボードから絞り込みをしていく・・・・・
・・・・だめだ・・・・検索結果の量が半端ない。
検索結果の最初の方だけを少し文字として表示してみたが、
要領を得ない・・・・なんだろう・・・
これじゃ、映像を見たほうが詳しく解る感じだ・・・
ただ、ここまで四苦八苦して調べた結果だけでも
デバイスに情報を100%入力する方法は理解出来た。
要は、無垢なる”書”とは、幼年期の情報がまだ残っているものを指し、
未熟な経験と知識を残しているため無垢なのだ。
つまりは、”ヘキサ”が100%書き込むにあたり、
無垢な部分が30%残っているため、
70%を書き込むしかなく、
情報を統合して辻褄合わせをして
100%の書き込みをしていた・・・というわけだ。
追記するならば、女王がコンソールで打っていたキーの内容は、
30%を残し70%の書き込みを行うよう設定していたからなのだが、
女王からするとキーを打つ順番しかわからないため意味も判らず
70%と打っていたことになる。
そこで更に調べた結果、使い込んだ”書”であろうと無垢な”書”であろうとも
一度、初期化・・フォーマットを行えば100%の書き込みが行える事がわかった。
どうも初代からしばらくは、フォーマットの知識が在ったようだが、
いつの間にやらその知識が欠けてしまい、
現在に至っては”書”に書き込みをする際、
最も情報を内包していない無垢なる”書”を使う事になった・・ということだ。
さてさて・・・内容的にはいろいろ解ったわけだが・・
じゃぁ、実際にやるには・・・いや・・もう一つ調べないとな・・・
俺は、人間からと言わず、蜂以外の生物から情報を”書”に書き込む方法を見つけなければ、人間達の知識が手に入らない事に気づいた。
『”ヘキサ” 生物からデバイスへ情報を書き込む方法はあるの?』
”はい 生物の情報をデバイスへ書き込む事が出来ます”
『”ヘキサ” 情報を書き込む生物がデバイスを持っていなくてもできるの?』
”いいえ デバイスを持たない生物へ情報の書き込みはできません”
『”ヘキサ” デバイスを持っていない生物から情報は取得出来るの?』
”はい デバイスを持たない生物から情報をデバイスへ書き出す事が出来ます”
・・・ふむ・・・やはりできるのか・・・
情報ってことだし・・・やはりメモリー量みたいなものもあるのか?
『”ヘキサ” 生物から情報を書き込む際、デバイスの容量は足りる?』
”生物の情報量によります”
『”ヘキサ” 生物の情報量の算出は何処でするの?』
”当施設にて行なえます”
『”ヘキサ” 生物から情報をデバイスへ書き込む方法を教えて』
”はい 情報摘出の方法をお探しですね?”
『はい』
”情報摘出には幾つか方法が在ります。 どの方法をお探しですか?”
『デバイスを持たない生物からデバイスへ情報を書き込む方法はある?』
”デバイスを持たない生物からデバイスへの情報書き込みの方法を掲示します。”
ヘキサがそう言うと”泉”に方法が表示される。
ふむふむ・・・・なるほど・・・・・・
掲示内容を要約するとこうだった。
デバイスを持たない生物(人間)を診察台へ設置して、
ヘキサに触手のような情報読み取り用の電極出してもらい人間へ貼り付ける。
そして、書き込みをしたいデバイスをコンソールへ設置して、
キーボードで情報書き出しの実行を行うだけ・・・・簡単。
・・・ってかさ・・・ここまで来ると・・・すごいな・・・
しかし・・・・この施設で、結構な時間をかけてしまったか・・・・
レーナ達・・死んでからまだ半日くらいだが・・・・脳の情報大丈夫かな?
まぁ・・早速情報だけでも取得しとかないとな・・・あとすこし・・・で一段落つく・・・
もうソロソロ、二歳の俺には限界だ・・・
ぶっちゃけ、何時意識がとんでもおかしくない。
だって・・・・・まる一日寝ていないのだ・・・・・
・・・普通、二歳児の仕事は・・遊ぶ事と寝る事だよな?・・・・・
そう思い、急いで自室に戻り兵隊蜂に指示を出して、
レーナ達の死体を”時の記憶”へ運び入れ、
兵隊蜂を助手として一匹残して任務に戻ってもらう。
・・・・だめだ・・・そろそろ・・限界だ・・・・・
・・だが・・・この作業おわったら・・・・寝れる・・・がんばれ!俺
まずは、失敗しても良さそうなニルスから・・・・
・・いや・・その前に・・フォーマットしないと・・・
俺はコンソールへさっき上書きしたデバイスを設置して
『”ヘキサ” デバイスのフォーマットを行いたい』
”はい フォーマットはデバイスの中身を完全に消去いたしますがよろしいですか?”
『うん。 お願い』
”フォーマットを開始します。・・・・・・・・・・・・・完了”
”デバイスを取り出してください。”
・・・はやくね?・・・・・・いやたすかるんだが・・・・・
・・・あと二枚もフォーマットしとくか
その後、二枚のデバイスも速やかにフォーマット完了。
さて・・・・早速・・・失敗しても良いヤツから・・ためそう・・
・・・ニルス・・おまえだ!
俺は兵隊蜂に頼みニルスを設置。
『”ヘキサ” 人間から情報の摘出を開始する。』
”はい 情報摘出のアタッチメントはご利用ですか?”
『おねがい』
”アタッチメントを出します。”
天井からムカデのようなマニピュレーターが降りてきて、
その先端から触手がぶら下がった。
俺は、背が届かないので兵隊蜂に手伝ってもらって、触手を頭部へ貼り付けた。
コンソールへ向き直り、再度先程のデバイスを設置。
『”ヘキサ” 情報の摘出を開始して』
”はい 情報の摘出中は対象を動かさないようお願いします。”
『うん』・・・死んでるから・・うごかないよ・・
”情報の摘出を開始します。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・完了”
”デバイスを取り外してください。”
・・・・はやくね?・・・・・・もうおわったの?・・・・・・
俺は、デバイスをコンソールへ設置して
『”ヘキサ” デバイスの中身を再生して』
”デバイスを再生します”
すると幾つもの画面がでてきてそれぞれが違った風景や音を奏で始める。
その中に一つ目につくものが在った・・・・
・・あー・・・・ありゃ・・俺だわ・・・・すげードアップで写ってやがる・・・・
・・あっ・・・・ありゃ刺されたな・・・・
・・ふむ・・間違いないな・・・作業完了したわけだ・・・よし!このまま続けるぞ。
『”ヘキサ” 再生終了』
”再生を終了します”
『”ヘキサ” 再度情報の摘出をしたい』
”先ほどと同じ工程で行いますか?”
『うん』
”摘出対象を設置してください”
俺は先程と同じように兵隊蜂に指示をだして
レーナとボークスのデバイスをつくり終える。
・・・ふぅ・・・・これで・・・あとで情報の編集でもすればいいか・・・ん?
・・・情報の編集・・・できるよね?
『”ヘキサ” デバイス内の情報は編集ってできるの?』
”はい 出来ます。”
・・ふむ・・・・じゃぁ・・大丈夫か・・・・・・・もう限界だし・・・
・・若干意識が飛び始めてる・・・
「兵隊蜂さん。 そこの人間だけど、それぞれ側仕え用の液体に変えておいてもらえる?」
兵隊蜂は、解ったらしく三人を纏めて担いで部屋を出ていった。
・・・さて・・・もう限界だ・・・・ねます。
俺は、その場でぶっ倒れてしまった。
・・・
『”ヘキサ” おやすみ』
”おやすみなさい。 良い夢が見れるといいですね”




