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〜まずは、実験・・ちがった。 側仕えの素体探しだな〜

俺は今、巣の外を散策している。


同行者は、

主様、蜂妖精さん、兵隊蜂(恐らく俺を連れて来たやつ)

そして・・・・・・王次郎・・・・・・


『ママー!お外すごいー!お空初めて見たよ!!』

・・・王次郎・・・お前には目が無いはずだぞ?・・どうやってみてるんだ?


『ママー!コレ、なにー?』バリバリズーーーーーン

『ママー!ママー!』ベキベキベキッ

『お外楽しいねー!』バキバキッ

王次郎は初めての外で相当嬉しいのだろう・・・

そのテンションに任せ巨体で周囲へ被害を撒き散らすのだ・・・


・・・どうしてこうなった・・・・・・・



いやさ・・俺が色々と素材(繁殖魔法に使う虫)探しをしたいと、女王に言ったら

「女王陛下。 一泊二日ほど外で色々と素材を探そうと思うのですがよろしいですか?」

『ふむ。 外出は良いが一人では心もとなかろう。 護衛を一人付けてやる』

と言い、兵隊蜂を付けてくれたのは良いのだ・・


部屋に戻り、蜂妖精に留守の間よろしくと伝えたら、

それを聞いてた主様が自分も連れてけと言い出したのだ・・・


「主様は、王次郎と蜂妖精さんの三匹で留守番ですよ。」

「・・ヤダじゃなくて・・忙しいからついてこないでください。」

「・・王次郎も連れてけばいいだろう・・だと? ダメにきまってんだろ・・・」

・・・・主様・・・王次郎を巻き込むなよ・・・・


『ママー? 王次郎もお外いけるのー?』

「・・・・」

・・・ダメにきまってんだろ・・・・・・・


『あるじのおじちゃんは良いっていってくれてるよー?』

「・・・・・・・」

・・主様メッ!・・・かってに許可だしやがった!


もう、この時点で王次郎は行く気満々に成ってしまったため結局連れて行くことに・・・

蜂妖精一人にするのも何だから全員連れてきてしまったわけだ。


俺はしょうがないと思い、全員分の一泊二日の旅の準備をすることにした。

一泊二日・・・・この所帯で、しのげる分の食料やらを用意するのに結局一日かかり、

護衛のはずの兵隊蜂が荷物持ちになる始末・・


更に準備が出来たと思い、

「さぁ。 出発だ!」と意気揚々と巣の門を越えたところでまたトラブルが起きた。


若干・・ホントに・・若干・・門が小さかったのだ・・・・王次郎のサイズから見ると・・・


そう、先頭を俺達が先行していたのも悪かったが、テンションの高い主様と王次郎のコンビは危険だ!

だって、門を主様が行き良い良く飛び出していったのに触発されたのか、王次郎まであの巨体で走り出したのだ・・その結果、王次郎が門にフタをする形で詰まってしまったのだ・・

『!ママ!・・・・王次郎とおれない! う・・うう・・うううぅ』

もう、しょうがなかった・・ギャン泣きを始めた王次郎が、力任せに門を通ろうとする度に門にヒビが入る・・・

「王次郎!一度中に戻りなさい!門がこわれちゃうでしょ!」

『ヤダァァァァァ! ボクもついてくのぉぉぉぉぉぉ!』

全く言うことを聞かない・・・・

仕方ないので、蜂妖精さんと兵隊蜂さんに協力してもらい

自爆蜂を呼んでもらったわけだ・・・


「王次郎!少し五月蝿いと思うけど、我慢しなさいね!」

『ママー!早くだしてぇぇぇぇぇぇぇ!』

自爆蜂が門も壊すと、決壊したダムの水の様に王次郎はその巨体を太陽の元に晒すのだった。


・・・・ああ・・この外出・・もうすでに失敗なんじゃないか?・・・・・・

俺は、この外出・・数時間で戻ることになるんじゃないかと思ったくらいだ。


俺達一行が巣を背にし、進んでいたのはいいが、どうも後ろに居る王次郎が騒がしい・・・

・・・王次郎・・どうでも良いけど・・・なんで、巣のドアがまだ体に着いてんだよ・・・


王次郎の身体の周りにアーチ状の門が綺麗な形で残っていた。

其のためか、アーチが岩などにぶつかる度にけたたましい音が鳴り響く。


・・・どうしたもんかな・・・こんなに騒がしいと・・採取も何もできんだろ・・・


そんな中の冒頭になるのだが・・・此のままではイカンと思い


一行みんなで、アーチを撤去すことに成った。

アーチを撤去を撤去した頃にはみんなもう疲労だけしか無かったのだ。

・・・まだ、目の前の森にさえ着いてなんだけど・・この外出、大丈夫か?



しばらく歩き一行が森に差し掛かる時、事は起こった。

もうね、終始王次郎のテンションが振り切れてる状態なんだわ・・・

・・・こんなんじゃ・・森に入るとかできないぞ・・・


ここは、ちゃんと躾とか無いと・・・・ママとしてっ!

「王次郎! もう少し、静かにしなさい! ママのお仕事の邪魔になります。」

『ママー!游んでー!』

・・・聞いちゃいない・・・・・・・・だめだ、ほっとこう・・・・・・



俺は、王次郎を放置して移動することにした。

こうして一行が森へと入る時、俺はあることに気づいたのだ・・・・


・・・・王次郎・・・・森入れないんじゃ・・・?

デカすぎて木につっかかるんじゃないのか?・・・・


そう思い俺が振り返ると・・そこには、気まずそうにコチラを見る蜂妖精と兵隊蜂がいた・・


・・そうか・・オマエラは気づいたのか・・・


だが、俺が其の後ろに目を向けると、

そこには、無駄に高いテンションで騒ぎまくる二匹がいたわけだ・・


アイツら・・何もかんがえてねぇな・・・・


そう、二匹は全く何も考えていなかった。

終いには、主様が「競争だ!」的な雰囲気で森の奥に飛んでいてしまうので、

王次郎はそれを必死で追いかけ始めた・・・ヤバイッ!


声を掛けるのが一歩遅かったようだ・・・

王次郎のヤツ・・案の定木に挟まりやがった・・


俺と蜂妖精、兵隊蜂が急いで、王次郎の元に駆け寄る・・が、

もうすでに遅かった・・王次郎がギャン泣きしながら助けを求めている・・・・


「王次郎!大丈夫か?・・・挟まってとれないのか!?」

『ビャァァァァァァァァァァァァァァァァ』泣

『ママー!おじちゃんがさきにいっちゃうよー!』ズズ・・・・


・・・よく見たら、王次郎・・・挟まってたんじゃなくて・・

木を引きずりながらちょっとずつ進んでやがる・・・


「主様・・王次郎の歩きに合わせてよ・・一匹だけで進んじゃ王次郎が不安がるだろ!」

『あるじのおじちゃぁぁぁぁぁんもどってきてよおおおおお!』


・・・・あれだな・・王次郎・・・お前はやっぱりまだ子供なんだな・・・・いや・わかってたが・・

・・置いてかれると思っちゃったのかな?・・・


主様は、「しかたねぇなぁ〜」という感じで戻ってきてくれたことで、王次郎も泣き止んだが・・

この先どうやって、進むか・・・・・・・。



悩んだ結果、

俺達一行は王次郎の背中にのって進むことにした。

ぶっちゃけ、王次郎に森の木は障害にも成ってないからな・・・


ユッサユッサ揺れるなか・・・正直これでいいのか?

と思っていたがまぁしかたないだろう・・・王次郎がご満悦なんだから・・仕方ないさ。


王次郎に指示を出しながら、

しばらく森の中を掻き分けて進むとそこそこ大きな湖の辺りにでた。


「王次郎ストップ!」

『ママー!なにこれー? 水いっぱーい!』

「これは湖っていう水たまりみたいなものだよ」

『へー!』


「王次郎。 あそこの辺りに一度おろしてくれる?」

『いいよー! 何して遊ぶの?』

「お仕事するんだよ?」

『お仕事・・・・ボクもてつだうよ! お仕事!』

「王次郎は十分ここまでで、お仕事してるぞ? いいのか?」

『うん!おてつだいするー!』


・・・子供は元気でいいなぁ・・・・・

ん?俺も子供のはず・・・なんだがなぁ・・・なぜこんなに心労が来てるんだろ?


俺は、湖の辺りでベースキャンプをはることにした。

持ってきた荷物の中から兵隊蜂に小さい天蓋を立ててもらうことに成ったのだが、

有ることに気づいたんだ・・・


・・王次郎・・野ざらしですごすはめになりそうなんだが・・・

雨でも降ったらどーしよ・・


王次郎が天蓋に入らない・・ってか天蓋より大きいためだ・・

これってさ・・王次郎の背中に天蓋固定しちゃだめかな?・・・

だめだろうな・・じっとしてないし・・


「王次郎。 王次郎はテントにはいれないんだけど・・・大丈夫か?」

『ママー!あそこみてきていいー?』

「一匹で行くと怖い目にあうから蜂妖精つれてきなさい。 ・・・主様も行きたいのね・・いいよ。」

・・・相変わらず人の話を聞かない・・・・・ほっとこう・・・


早々に天蓋をたてたので、俺は兵隊蜂を連れて早速あたりの散策に出る。

天蓋ほったらかしになるが・・そんなに離れるつもりはないし、まぁいいだろう。


さて・・・

何かいい感じの昆虫いないかな?

黄土様にお仕えするに足りる元気なやつがいいな・・


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