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〜ちょっと!マニュアルないんですけど!〜

俺は、自分の部屋で王次郎をあやしながら考えを纏めていた。


ふむ・・・・

姫蜂達の番だが・・・条件が厳しいやつも有るわけだしな・・

何より、黄土様の件は急がないと不味そうだし・・・


取り敢えず、黄土様の方を集中したほうがいいか?

ただ、黄土様の方が解決出来なかった場合に、番の件が遅いという声もでそうなんだよな・・・


んー

同時に2つの件が解決できると良いが・・・


・・解決ねぇ・・・出来なくない・・方法はあるんだ・・分かっている。


恐らく、アノ装置を利用すればそれぞれの姫に合った番を作り出せるはずなんだ・・・

しかも、雄を・・・だ。


後は、俺の魔法か・・・あれは、確実性や結果が出るまでに時間がかかりすぎる。

それに此のソードヘッド達ではまだやったことはないし・・・


何より、記憶というか知識の刷り込みはできない。

刷り込みは装置使えばいいのだが、やはり悪手だろう。


女王が言っていた、古の女王の話し・・あれも恐らく装置をつかって出来たことだろう。


と成れば・・先に装置を扱える様になるのが先かな?


装置の使い方がすぐに判ればいいんだがなぁ・・・

俺には触覚がないから接続できないし・・


女王もコンソールのボタンいじくってモニター使えたんだし、

なんか方法は有りそうなんだよな・・


一度、あの装置を調べて見るしかなさそうだな。


黄土様には悪いが・・・

先に装置を使えるように成らないと、黄土様の具体的な再誕方法が特定できないしな。


であれば、先に装置で次に黄土様、続いて番の件ってことで行こう。


ふむ・・結構時間が過ぎたが、今日は未だ余裕も有るし・・・もう一回”時の記憶”へ行こうかな。

俺が、部屋を出る準備をすると、王次郎が後を着いてきたがった・・


『ママー!』

「んー?どーした?王次郎」


『ママ。 お外にいくのー?ボクもいきたいー』キャッキャッ

「うーん。お仕事があるんだよー」


『おしごとー?』

「そうそう、お仕事。」


『お仕事ってーなーに?』

「お仕事はね、みんなが楽しく暮らすために必要な事なんだよー?」

「王次郎も大きくなったらお仕事するんだよー?」


『!ボクもお仕事できるのー?』

「そうそう!王次郎は、どんなお仕事したいー?」 


『んんー。 ママとー、一緒にお仕事したーい!』

「おー!そうかそうか!王次郎はママと一緒にお仕事したいのかぁ〜」

「ママうれしいなぁ〜」


『うん!ボクはママと一緒にいっぱいお仕事するよー!』

「じゃー王次郎はお仕事出来るようにお勉強をがんばらないとね〜?」


『はーい!お勉強するー!』

「王次郎は偉いなぁ〜」


「蜂妖精さん。すまないけど、王次郎の面倒見てやってもらえる?」

『畏まりました。』


「俺はちょっと”時の記憶”に行ってくるよ。早く使えるように成らないとマズそうだからね。」

「じゃ!ちょっくら行ってきます。」


『行ってらっしゃいませ。』

『ママーいってらっしゃーぃ!』


俺は蜂妖精さんに王次郎を預け”時の記憶”へむかった。



”時の記憶”に着いた俺が見たものは・・・・・

まだ、コント中の女王と主様の姿だった・・・・

何故か、近衛兵が観客になり、仕方なく拍手してる感じだけど・・・

何時間遊んでんだよ・・・女王・・暇かっ!


「主様・・・何時まで遊んでんの?・・女王陛下もだけど・・・」

『ニックよ! 戻ってきたのか?何か探しものかえ?』


「まぁ、そんな感じです。 何はともあれ、この装置使えるように成らないと話しにならないんで」

『ふむ。 では、妾が騒いでるとお邪魔なようじゃしこの辺で自室へ戻るかのう』


「気を使わせちゃって申し訳ありません。 お気をつけてお戻りくださいませ。」

『うむ。 主様よ、楽しい時間であった。 たまには妾の部屋で話でもしようぞ』


そういって、近衛兵を従えて、女王は戻っていった。


・・・・主様・・できれば、残って欲しいんで・・・一緒に戻ろうとしないでください。


俺は、さも当然のように帰ろうとする主様を引き止めて装置の操作法を探し始めた。


「主様・・ここの装置って・・コンソール有るしさ?」

「多分、人間も使えるように成ってるように見えるんだよね・・・」

「マニュアルとかどっかに置いてないかね?」

主様は、有るわけ無いと言ってる・・


「・・・まぁ・・・たしかにそうだね。 マニュアル置いてあったら女王が使うだろうし・・ないか・・」

・・・そりゃそうだよな・・マニュアル有ったら女王が使ってるはずだw


う〜ん・・どうすりゃ・・・・・・・・・ん?

そう言えば、隣が書庫だったよな?

マニュアルって書庫にあるんじゃないか?


「なぁ・・主様・・隣の書庫いってみない? ここにはマニュアル無いだろうし」

「・・めんどくさいとか・・いわないでよ・・」

「主様か蜂妖精居ないと字が読めないんだよ・・・」


・・・あれれ?主様が字を読んだ所みたことないけど・・・読めるよね?神様なんだし・・


「・・・・・あれ?主様は当然読めるよね?」

「・・・なんだよ・・その曖昧な返事・・・読めるの?読みたくないの?どっち?」

なんだよ・・・そのゼスチャー・・「読めるけど読みたくない。 っていうかめんどい」とか・・付き合い長い俺でもなかなかニュアンスわかんないからね?


「・・読みたくないの・・かぁ・・・・・」

「でも読んでもらうけどね・・強制です。」


俺は、隣の書庫へ向かうことにした。

・・主様を引きずって・・・めちゃくちゃ嫌がるんだけど・・・なんかあんのかな?


「・・・・主様・・・・歴代の美雌の挿絵とかあるかもよ?」

・・・主様・・・ゲンキンなヤツだ・・・・俺より行く気に成ってやがる・・・・



書庫に着いた・・・ってかさ、

書庫っていうくらいだから本やロウの石版みたいなのがズラリ積まれているか、

本棚みたいなのが無数に並ぶのかと思っていたが・・

ただの広い空間しか無いんだけど・・?


書籍部屋全体が広い部屋に成っており、

奥行き・・・100メートルは有るだろうか?

横幅は・・50メートルくらいかな?

天井は、低いな・・4メートルくらいだ。


・・・コレだと王次郎はいれないな・・


広い部屋の中には椅子も無ければ、机もない。

ただ、天井には紫色に光る光源が等間隔で連なっている。


・・・どこに本・・石版があんだよ?


「主様・・ここで間違いないよね? 隣だもんね?」

「ん?床?・・床なんかになにがあんだよ?」


・・主様に言われて床に目を落とすと、何やら5センチくらいの正六角形のタイルが見えた・・


「このタイルがどうかしたの?」

「え?・・・押せ?・・主様を?・・ああ、フリじゃないのね。」

「タイル押せってことね・・・ホントに押さなくていいの?・・・あ、うん。いいけど・・」


主様にフリに思える発言は置いといて、

足元に有るタイルの一つを指で押してみた。

タイルが一度少し沈み、次には六角形の柱が伸びて床から1.5メートル付近で止まる。


柱をよく見るとウエハース状に模様が着いている。

等間隔に何かが挟まっている感じだった。

俺は、挟まっているものを手に取り・・・ビックリした。


すげぇ!・・・・・これ・・・チップか?・・・SDカード・・・・・フラッシュメモリみたいなものか?

・・ここも、ハイテクだわ・・・


「主様・・・ここ凄いハイテクですけど・・・・やっぱり、女王はコレの仕組みさえ理解してないんでしょうね?」

「・・ですよね・・・理解していたら・・こんな事に成ってないはずだしね。」

「ところでさ、本らしきチップは手に入れたけど・・これどうすんだろ? 主様しらない?」

・・・めんどくさそうにしやがって・・・


「もしかしたら、この中に可愛い雌の記録があるかもし・・・」

「あ、はいはい。 ”時の記憶”部屋でつかえるのね。 かしこまり。」


・・・主様・・・目の色変えてついてくるけど・・・アノ部屋の装置は俺、まだ使えないじゃんか・・・


そんな事を思いながら”時の記憶”部屋へ戻ってきた。

主様が、何やら指し示す場所に正六角形のくぼみが有った。

迷うことなく、窪みにチップを置く・・・・


すると・・?

・・・主様・・・・何自分だけ触覚接合して見てんだよ・・・・・・

「主様?俺にも見せてよ・・・・」


主様が見終えたのか・・

触覚接合を終わると、「コレじゃない!」って感じで、そのばでジダンダ踏み始めた・・・


「・・・主様・・・美雌・・写ってなかったのかな?」

「・・うつってたの? 良かったじゃん・・・・え?・・・・キレイだけど?タイプじゃない・・・・・あっそ・・」


・・・・ホントにだめだなぁコイツ・・・主様・・・神様なんだよね?・・・・自称・・・ってことなのか?


何はともあれ、主様の活躍(?)で取り敢えずチップの使い方はわかった・・・

わかったが、俺は触覚接合できない・・使えない・・・どーする?


でも、やっぱりアレだよね?コンソールの辺りにモニターの操作ボタン有ったよね?

・・・ちょっと、試すしか無いか・・・恐らくこの施設は人間も使えるはずだし・・


診察台でフテ寝し始めた主様はほっといて、俺はコンソールを調べ始める。


コンソールと言っても元いた世界に有るやつでも宇宙SF物に出てくるようなものでもない。

もっと有機的なデザインで、所々血管の様な管が見える。


中央に大きな池のような物が有り、

手前の端にキーボードらしき物がハの字状に着いている。


・・恐らくは、あの池みたいなのがホロクラムとか出すような装置なんだろう・・?

SFものには、きまって、あんな感じの設備があった気がするし・・・


キーボードも見つけたからやはり人間が使える設計なんだろう・・・

さてさて・・電源電源・・っと・・・

起動スイッチとかないのかな・・?キーボードたたけば良いのかな?


たしか、女王は映像を見せる時に、何やらボタン操作してたんだし・・真似してみるか?

取り敢えず、なんかおしてみ・・・・・・こえぇ・・・押して変なことに成ったらどーしよ・・

やるしか無いかな?


思案していると、一つ良いことを思いついた。

あっちが書庫でこっちが学習室ということならば、利用者がいるわけだろ・・?

ってことは、チップの利用方法以外にも知ってるヤツがいるんじゃねぇか?


・・・女王にまた聞きに行くのか?・・・それとも利用したことが有るヤツを・・みつけるか?


俺以外に人間いないしな・・キーボードの文字さえわからんし・・

さてどーしたもんか?・・・


・・主様は、寝息たててるし、うっすら涙の跡が・・・どんだけ悔しかったんだよ・・・

・・取り敢えず、戻って蜂妖精に相談してみるかな。


診察台でフテ寝してる主様をおいて自室に戻った。


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