〜お酒は二十歳になってから!〜
よく寝た・・まる一日寝狂った。
やはり、二歳の体にキントレはイカン!
でも若いって良いな・・・一日で元気に成ったわw
取り敢えず、残りの姫様にも話をきいていこう。
俺と主様は早速、深緑様へ会いに行く。
・・・主様・・こりてないんだなぁ・・・なんで付いてくんだろ?
深緑様の部屋の前ではすでに側仕えがスタンバっていた。
側仕え・・・・アレ・・どう見ても蜘蛛なんだけど・・・でも羽と触覚あるな・・
あとは違和感ない・・?お尻の所・・あそこも蜂なのか・・・糸でるのか?針でるのか??
『ようこそお出で下さいました。深緑様がなかでお待ちに成っております。』
「どうも有難う御座います。」
『あの、差し出がましいようですが、あまり深緑様にはお付き合いに成らないようお願いいたします。』
「・・・・・? あ・・はい・・??」
深緑様の部屋の中・・なんか薄気味悪いオブジェとか沢山有るけど?
『ふふふ。 こちらぇ〜いらっしゃぁ〜ぃ。』
・・深緑様・・・なんかふんわりした口調だな・・・
「始めまして、ニックと申します。深緑様へお会いするのが遅くなりまして申し訳ありません。」
『いいのですよぉ。 赤熱ちゃんの〜所でぇ〜大変な目にあったのですって〜?』
「ああ・・ええ、まぁそうなんですけれども、やはり番の件は早く解決したいですから・・・」
『ふふふ。 律儀な方なのですねぇ〜。』
「あの、早速で申し訳ないのですが、深緑様が番に求める条件をお聞きしたいのですけれど?」
『ふふふ。 そんなにセッカチにならないでぇ〜、飲み物でも飲みながら少しお話いたしませんかぁ?』
「あ・・いやこの後、黄土様にもお会いしなければならないので・・・」
『あの子は、大丈夫ですよぉ〜。 むしろ少し時間を置いたほうが良いかもしれませんねぇ〜』
「はぁ・・ そうなんですか?」
『あの子はぁ〜、人見知りが激しいのでぇ、一度や二度会いに行ってもぉ〜あってくれないと思いますよぉ〜?』
「そう・・ですか・・」
『ですから、私とお茶してからぁ〜黄土ちゃんにぃ〜会っても〜遅くないですよぉ〜?』
「それでしたら・・・少し、お話でも・・・」
『ふふふ。 お茶のぉ〜準備をいたしますねぇ〜』
そう言うと、ゆったりした動きで、奥の方の瓶からお茶(ハチミツ??)をもってくる。
『さぁ〜。 どうぞぉ〜』
「・・・深緑様が・・お給仕するんですか?」
『いけないかしらぁ〜?』
「いや・・・・やっぱり、その側仕えがすることだと思いまして・・」
『ふふふ。 私わぁ〜こういう事がぁ〜すきなのですぅ〜』
「そ・・そうですか・・」
『さぁ〜 どうぞぉ〜めしあがってください〜』
「お・・お言葉に甘えまして・・」ぐびっ
・・・・・おぃ・・・これ・・・酒じゃねぇか!
・・・俺二歳だよ!お酒もタバコも二十歳になってからだろ!
「あ・・あの・・これ、お酒ですよね?」
『そぉ〜? なのかしらぁ〜?』
「これ、どう味わってもお酒・・蜂蜜酒ですよね?」
『そぉ〜なのですねぇ〜。 はじめて〜しりました〜』ぐびっ
「ま・・まぁいいですけれど・・・人間の間ではお酒は二十歳・・大人に成ってからとなってるんですよ」
『まぁ! そぉ〜なんですねぇ〜しりませんでしたぁ〜』ぐびっ
「なにか他の飲み物有りますでしょうか?このままだと酔ってしまって、お話ができないかと・・」
『それわぁ〜 こまりましたねぇ〜』ぐびっ
『ここにわぁ〜 それしかぁ〜ないんですよぉ〜?』ぐびっ・・ぷはぁ〜
・・・・あれ?・・・もしかして・・・深緑様ってお酒に酔ってるからこんな間延びした喋りなんじゃない?
『まぁ〜 いいじゃないですかぁ〜』
「そうですかねぇ?・・・取り敢えず、お話を先にさせていただきますね。」
『そぉ〜そぉ〜。 ニック様わぁ〜人間というぅ〜種族なのでしょぉ〜?』ぐびっ
・・・・あれ?・・・話し聞いてなくないか?
「ええ、そうだと思いますよ・・・」
『あらぁ〜? 人間じゃぁ〜ないのかしらぁ〜?』ぐびっ
「あ・・いえ人間ですよ・・ただ、確認はしてないもので・・なんとも・・」
『そぉ〜なのですねぇ〜』
「はい。・・それでですね。 深緑様はどの様な条件がお好みでしょうか?」
『んふふ。 私わぁ〜 かわいいののがぁ〜すきなのですよぉ〜?』ぐびっ
「ほう、可愛いと言うのが条件なのですか?」
『んふふ。 私わぁ〜刺繍とかぁ〜絵をかくのがぁ〜趣味なのですよぉ〜』ぐびっぐびっ
・・・・ん?・・・あれ?・・・話し通じてなくないか?
「あ・・あの、深緑様?」
『ニック様ぁ〜 お酒がぁ〜たりてませんよぉ〜?』
「え!?」
『ほらぁ〜 どんどんのんでぇ〜くださいませぇ〜』
ちょ!・・・おしこまないで!・・・ちょっちょっ!結構力つええ!・・・・・お酒だめだって!
『んもぉ〜! もっとのんでくださいよぉ〜』ぐびっ・・・ヒック
「ちょちょ!・・ムリ!ムリですって!・・酔っちゃいますから!」
『まぁ! 私のお酒が飲めないというのかしらぁ〜?』
「えええ!」
・・・いや・・勘弁してほしいんだけど・・・
『ほらぁ〜! まら、こんらにあるんれすおぉ〜?』
「ちょ!深緑さま!酔ってますよ!深緑様!もう酔っちゃってますよ!」
『えぇ〜 あらしわぁ〜よっれおりません! ムフフー』ぐびっ
・・・やべぇ・・開始早々速攻で酔いやがった!・・・
「ちょ!側仕えさん!きてー!深緑様酔っちゃいましたよー!」
『なりおぉ〜! あらしろぉ〜おらけがぁ〜ろめらいのぉ〜?』
・・・だめだよ・・・これ・・話し聞くどころじゃねーじゃん!
『もぉ〜! れーさまらちわぁ〜いいわよれ〜』
『あらまよかっらり、つよかっらりするからさぁ〜・・・・あらしらんれ・・・・みろりららけら!』
『うううううう、りっくらんもぉ〜ろーおっれるんれしょぉ〜? ううううぅ』
「深緑様!・・ちょ!落ち着こう!ね?落ち着きましょう!ね?ね?」
『やら! あらりもらんかみんらより、いいろこあるっれ・・・・あるんらかられー!』
・・・あばれないで!・・・・・・俺じゃぁてにつけれん・・主様!助けてよ!
・・・・主様?・・・・なにやってるの?
おぃ・・・・・そのオブジェになにやってんだよ・・・・・なんで腰ふってんだよ!
・・・おい、まさか・・・お前・・・・・・
よってるんか〜ぃ!
しかもガチ酔いじゃねーか!
ちょ!だめだ!収集つかん・・・・側仕え!なぜこない?!
「ちょ!深緑様!離して!離してください!!離せー! た、たすけてー!」
「ちょ!おい!マジで、はなれろよ!ちょ! あっ!」
「深緑様!そこに手を入れないでください!・・・」
『りっくらん〜 これらり〜?いもむり〜?』
「ちょ!それ・・まだ育つ前のやつなんで!芋虫っぽいですけど!さわんないで!」
「!たべれませんよ!口に入れようとしないでください!」
『ん〜? らめ〜?』
「だめですよ!俺、人間だし!好意はありがたいですけど・・・流石にムリですって!年齢的にも!」
『ん〜 らめかぁ〜 らめらろかぁ〜』
「だめですよ!」
・・・やべぇ・・・このままだと襲われる・・・・オレの初めてが蜂となんてムリだって!
『ううううう あらりわ〜もうらめら〜! るらいり〜られらいんらぁー!』
『うううううううぅ わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん』
「ちょ・・どうしよう・・・今度は泣き始めちゃったよ・・・」
『あらしらんか!あらしらんか!・・・・・・・』Zzzzzzz
「え!・・・寝ちゃった・・・・・」
・・おぇ!どーすんだよ!寝ちゃったじゃんか!・・・
話が一つも聞けないとか・・・ありえねーだろ!
俺がこの惨状にげんなりしていると、いつの間にか側仕えが隣にいた・・・
『ニック様・・だから言ったじゃないですか、深緑様に付き合わないようにって・・・』
・・・・・
「それを早く言えよ!」
『ニック様申し訳ないのですが、本日は此のへんで・・よろしいですか?』
「ええ!是非お暇させていただきたい!」
『畏まりました。深緑様には一様番の条件を聞いておきますので、後日お伝えすることでよろしいでしょうか?』
「話が分かる方でよかった。 其の方向でお願いします。」
『それでは、本日はご足労ありがとうございました。』
俺は側仕えに礼をして、速攻で部屋を抜け出した。
・・・・・主様・・・・・・連れてこれなかったが・・・まっいいか・・酔ってたし・・・
若干足元がフラつきながら自室に戻ると・・・・
蜂妖精が俺の姿を見てビックリしていた・・
『ニック様どうなさったのですか?衣服がズタズタじゃないですか!』
「・・・・・もう少しで・・・・番にされそうになった・・・・・」
『えっ・・・・・・・・』
『ニック様・・・ご存知と思いますが・・人間とは番になれないかと・・』
「しってるよ!」
「深緑様、酒のんで暴れた挙句に俺をひん剥きやがったぞ!」
『あぁ・・・ お酒ですか・・・・深緑様らしいですね・・・』
「知ってたのかよっ!」
『ええ・・有名ですよ・・自分で作ったお酒を飲んでは暴れるらしいです。』
「・・・そういうことはさぁ・・・早く言ってよ・・・・・」
『なんかすみませんでした・・・・』
『ところで、主様はいずこに? 見当たりませんが・・・』
「ヤツなら酔っ払って、オブジェに腰ふってたよ」
『・・・・・』
『ダメな方ですね・・・』
「ダメだよ・・?知らなかった?」
『知りませんでした。』
「なんかごめんね。・・・気を使わせちゃって・・・」
「ってか、俺も酒飲まされて足元おぼつかないんで・・・王次郎には悪いけど、酔いを覚ますのに寝るよ」
『畏まりました。おやすみなさいませ。』
「おやすみ」
俺は、そのまま寝床に転げて眠りについた。
しばらく寝ていると部屋が騒がしい・・・・・
俺は何事か!?と飛び起きた・・・・
「蜂妖精!どうした!なにがあっ・・・・・・・・・・た?」
恒例の主様帰宅で騒がしいだけだった・・・・
・・・・もー、勘弁してよ・・・・
「主様?なにしてるの?」
「その抱えてるもの・・・それ深緑様の部屋のオブジェの頭じゃないの????」
「え?それと番になるの?・・・・・・」
「できるわけないだろ・・」
「・・・何言ってんだよ!神が許しても主様が許さんとか言ってもムリだと思うよ?」
「いや・・・主様・・まだ酔ってるんじゃないの?」
「そんな千鳥足で『酔ってないとか』とかどの口がいってるんだよ・・」
「此の口とか・・・そんなお決まりなのは良いからさっさと寝ろよ!」
「・・・また・・つまんないとかいうな!」
「だめだ!今日はもう付き合えないって!お酒なんか飲んだら明日何もできなくなるだろ!」
結局、主様と騒いで、睡眠時間が短く・・・・
俺さ・・・二歳なの!わかるかなぁ?
夜ふかしできないんだよ!寝るのが仕事みたいな歳なんだよ!
王次郎・・・主様の真似して壁に穴あけるのやめようね?
・・・・王次郎に主様の悪影響が伝染る前に・・・なんとかしなきゃ・・・
でも取り敢えず・・・おれは隙をみてねぞ!
此の日はなんとか隙を見て酔ったフリで眠ることにした。
ってかさ・・主様・・狸寝入りの確認のためにニギリッペまたしただろ?
耐えたけどね・・・・明日起きたらしらんからな!おやすみっ!
こうして、此の日を終えた。




