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〜脳筋は勘弁して・・・〜

赤熱様の部屋

迎えてくれたのは・・・・赤熱様だった・・・


『よう!お前がニックってやつか!まぁ、はいれよ』

・・・元気なのは分かるけど・・・お側仕えなにしてんだよ・・・


俺達が中には居ると・・・白氷さまとは違った意味でビックリした。

部屋中キントレマシーンみたいなものが所狭しと並べられており、さながらジムだった。

しかも、キントレしてる蜂が何匹か・・・ってかどーやって筋肉鍛えるんだよ!

お前ら・・昆虫だろ?

キントレで筋肉つくの?


『おーぃ、側仕え! ニックが来たぞー。』

赤熱様がキントレマシーンでガッツリ汗らしきものをかいている象に似た蜂が呼ばれた。


『はじめまして!ニック様! オレ赤熱様の側仕えをしているものです!どうぞよろしく!』

『それにしてもニック様は小さいんですね?ここで鍛えたほうが良くないですか?』

『そんなに小さいんじゃまともに戦えませんよ?! ほら!一緒に鍛えましょう!』


「え?・・ちょ!・・えっ?」

・・・ちょ!俺まだ二歳なの!筋肉とかそもそもむりなの!・・・・・


「あだだだ!キツイ!だめ!限界!」

・・・だめ!・・・もう限界・・・・・


『出来る!出来る!ニックさんなら! 諦めたらそこで終わりですよ!』

・・ぇー・・まだやらすのかよー・・・ムリだって・・・終わりにして・・・



キントレマシーンにぶっこまれて、いきなり鍛えさせられるはめに・・・

一通りキントレさせられたけど・・・もうね・・ヤダ・・二度とここに来たくないわ・・


俺はランニングマシーンの様な器具に繋がれて必死に走ったが・・途中で意識を失いかけた。


『はははw そこまでにしときなwそれ以上やったらニック様が倒れちゃうじゃんw』

・・・赤熱様・・・笑い事じゃないんですよ・・・


「・・・・あの・・・俺鍛えるために来たんじゃないんですけど・・・・」


こいつらへの俺の第一印象・・・・・なれなれしい・・・・熱苦しい・・・脳筋だった。

・・・俺、コイツらとはまともに付き合えないわ・・・


『ははははw そ~だったね。ごめんごめん』

『で、なんだっけ?』


「・・・・・」脳筋メッ!

「あのですね。取り敢えず女王陛下から話をきいてませんか?」

『あ〜!あれでしょ?ニックがあたしの番探してくれるんだろ?』

「ええ、其のことでですね。 赤熱様のご希望が伺いたくてですね。」


『ん〜・・・ あたしは強ければなんでもいいよ!』

・・・話はぇー・・・・


「強いって言われましても・・・・どのような強さでしょうか?」

『そーだなー・・まずは、パワー!そして、パワー!最後にパワー!だよ!』

・・・・ダメダコイツ・・・完全に脳筋だわ・・・


「じゃぁ・・パワーのある番なら何でもいいんですね?」

『うん』


「わかりました!がんばりますので、失礼したします!」


俺は脱兎のごとく部屋を抜け出した。

・・・主様・・マシーンに縛り付けられてもがいてるけど・・・ガンバレ!

・・主様の尊い犠牲は無駄じゃなかったよ・・・ナム



次・・・行く前に・・もう体力ないんだけど・・・明日にすっか・・

俺は自室へ戻ることにした。


・・・・部屋戻って王次郎と蜂妖精に癒やしてもらおう・・・


俺がヨタヨタと部屋にた取り付くと、扉が開き蜂妖精が、血相を替えて出てきた。

『ニック様!大変です!』

・・・ん?


「どうしたの?」

『王次郎様が!』

「!王次郎が・・どうした?!」


『王次郎様に蛹の兆候が見られます!』

「なにー!」

「ちょ!王次郎!王次郎ー!」


急展開だわ、王次郎・・・蛹って・・・

慌てて自室に入ると・・・・・なんの変化もない王次郎の姿が・・・


ん?


「蜂妖精!どういうことだ?」

『ですから兆候がみられたのですよ!』

・・・・・兆候・・か・・・


「ふぅ〜。ビックリさせないでよ。」

『す、すみません。』

「それで?兆候ってなによ?」


王次郎が俺に擦り寄ってくる。

よしよし!なでてやろう!・・・つぶされんように慎重になっ!・・・


撫でていると、なんとなく蜂妖精が言っていることがわかった。

王次郎の体表が乾燥というか皺が出始めている。


「王次郎。 体に変化はないか?」

『ん〜? カラダー?カラダは痒いよー?』

「ふむふむ」

「右目に封印した邪神の力とかは感じたりしないか?」

『??なにそれー?』


「いや・・いいんだ・・感じないほうがね・・」

・・ふぅ、中二病は患っていなさそうだ・・・あれは死に至る病だからな・・気をつけねば!


『ママー、最近ねー僕、カラダがうまく動かない時あるよー?それのことかなー?』

・・・なぜだまってたの・・・まったく・・


「王次郎、そういうことは変だなー?って思ったらちゃんと言いなさいね?」

『うんー!』

「元気でよろしい!」


・・・・そろそろ蛹かぁ・・


「蜂妖精に聞きたいんだけどさ?」

『はい』

「通常の王子ってのは、どのくらいで羽化すんの?」

『私は初めての体験なので詳しくはわかりませんが、知識として知っているのは大体1ヶ月ほどかかるようですね。』


「一ヶ月ねぇ・・・」

「王次郎がここまで大きくなる速度も蛹になる速度も通常の王子とはかなり差が有るんだよね?」

『そうですね・・王次郎様はまだ一年も立っていないのに蛹になられますから・・・相当早いですね。』

『通常、王子は卵が数週間、幼虫が1年ちょい、蛹が一年未満ですから・・・』

「そうなると、約2ヶ月ほどで蛹って・・・早すぎないか?」

『早いと思います。』


「ん〜・・やっぱり成長魔法が成功していて、常に魔法の影響を受けちゃってるのかな?」

『それは、否定できませんね。』


「下手するとさ?王次郎の寿命も削ってるっていうことはないよね?」

『・・・・・・無いとは・・・断言できませんね。』


・・・どーすんだよ!

「でも様子見ないとだめだろうしなぁ・・・」

「蛹の期間に何かしてやらないとダメなこととか知ってる?」


『知識としては、有りますね。』

「たとえば?」

『そうですね・・蛹期間中は身じろぎ以外できない状態なので、床ずれを起こさないようにするとかですかね?』

「ほう・・・他には?」

『あとは、数度ほど幼虫の殻を脱皮しますので、成体になる時に邪魔にならないようにこまめに清潔を保つとかでしょうか?』


「ふむふむ」

・・・大体、元世界の昆虫と大して変わらないようだ・・・


「概ねわかった・・。 取り敢えず、様子を見よう。」

『畏まりました。』


話した後、王次郎としばらく遊んだが、

流石に疲れていたので俺は遊んだまま寝ちゃったようだ。




どのくらい寝ただろうか?

俺は腹に強い衝撃を受けた!

ビックリして起きると・・・


・・・主様・・激オコだった・・・・

頼むから・・寝てる所に体当たりすんなよ・・・


「なに?主様・・なんで怒ってるの?」

「・・・・ごめんごめん・・置いてくつもり無かったんだけど・・・しばられてたからさ・・」

「え?・・・あの後ひどい目にあったの?・・・ご愁傷さま」


どん!


「ちょw・・なんで体当たりすんだよw」

「なになに?鍛え上げられた成果をみせたいと・・・・」

「主様・・・疲れてるんだから寝たら?」


どん!


「・・・・なんで・・そんなに怒ってんの?」

「・・・・怒ってないの?・・・オレのパワーをみてみろ!じゃねぇよ!寝てくれ!」

「え?つまんない?・・・・どんだけ元気なんだよ・・・」

「いいから寝させて・・・俺二歳なのにすでに筋肉痛と戦ってんだよ!寝かせろ!」


結局、主様が飽きるまで付き合わされた。

途中、王次郎が参戦してきて主様に体当たりしたら壁にめり込んでとれなくなった・・・

・・王次郎・・GJ!


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