〜シリアスはキツイんだよねぇ・・〜
自室に戻り、しばらく考え込んでいた。
さて・・・
大仕事頼まれちゃったなぁ・・・・
取り敢えずは、姫達の番でもみつけるか・・・
しかし、見つけるつっても姫達がどんな相手を望んでいるのか判らんしな
姫達との面識もない・・・そもそも・・姫って何匹いんだよ・・?
・・・・・・どうやって繋をとるかだが・・・
「ん?主様どーした?」
「・・そっか!主様、姫蜂にちょっかいだしてたよね?!」
・・・コレは、つかえる!・・
「主様、取り敢えず姫蜂達の情報教えてほしいんだけど・・いい?」
「・・手なんかださないよ・・・俺、人間だし・・・・・・信じてよw」
主様の話によると、
姫蜂は全部で4匹居るらしく女王似で美女・・美雌揃いらしい。
姫蜂達にはそれぞれのお側仕えが付いており、
羽化した順番で順位が決まっているようだ。
それぞれの特徴も教えてもらった。
第一位 敬称:白氷姫
白い産毛が首の周りを覆うスラッとした身体つきで、性格は冷静沈着、知能が高いとの事。
ただ、少々潔癖症なところが有り、幼虫の頃より食事は器を使い食べていたらしい。
主様ポインツ! ちょっとキツめのお姉さんタイプらしい。
第二位 敬称:赤熱姫
体に赤い模様が浮き出ており、炎のように見えるらしい。
力が強くガッシリとした身体つきで、性格は元気がそのまま歩いている様な明るい子との事。
ただ、少々熱苦しい物言いが目立つらしい。
主様ポインツ! 熱血スポーツ少女タイプらしい。
第三位 敬称:深緑姫
エメラルドの様な綺麗な複眼を持ち、見る角度によっては宝石の様に見えるらしい。
身体つきは普通で、瞳以外特徴が殆どないとの事。
性格は、とても優しくおっとりしており、ドジなのだそうだ。
主様ポインツ! 主様のお気に入りらしい。・・・・なにが?
第四位 敬称:黄土姫
小さい、非力、病弱、メガネ・・・らしい。
主様ポインツ! 地味
「主様・・・四位の方の情報少なくない?・・・・しかも地味って・・・」
「メガネってなによ?・・」
「え?虫がメガネするからコレがホントの虫眼鏡ってか!だと!・・・・・オマエいっぺん逝っとけよ!」
主様を一度本気でしばかないと暴走気味だ・・ダメだアレは・・・
因みにメガネはかけてないが目の周りに金色の模様が付いておりメガネに見えるんだそうだ・・・
取り敢えず、第四位の姫以外のデータはそこそこわかった・・
よし! まずは、第一位から交渉して色々意見を効かなくてはならなそうだな。
それにしても、全部で4匹・・・
つまり王次郎入れて5匹の番相手みつけるのが仕事か・・・
マジで大仕事だわ・・・見つかるんだろうか?
ってか見つかんなきゃ俺どうなっちゃうの?
色々と不安ごとが多いが、白氷様のところへ向かった。
王次郎と蜂妖精はお留守番。
もちろん、主様は付いてくる・・・・王次郎と留守番してろって言ったのに・・・
俺と主様が白氷様の部屋の前まで来ると、姫の側仕えが出迎えてくれる。
『女王様より伺っております。 姫様への面会ですね?少々お待ちくださいませ。』
俺は、ここで初めて知ったのだが、各王族?の側仕えはそれぞれ全く違う特殊個体なのだそうだ。
白氷様の側仕えは、
体長1メートル尻尾まで入れると2メートルは有るトカゲにそっくりなのだが、
目が複眼になっており、額からは触覚が出ている。
足が6本あり、背中には蜂の羽ときている。
1メートルもある尻尾の先には蜂特有の膨らみが小さいながら付いている、恐らく針もでるだろう。
第一印象は、トカゲ。
お側仕えは例にもれず、念話での会話が出来るのが幸いだ。
・・・・呼称ないとわかんないから俺の中でトカゲ蜂ってことにした・・・・
『ニック様、準備が整いました。どうぞお入りくださいませ。』
・・・姿に似合わず、口調が丁寧だなこのトカゲ・・・
俺達は白氷様のお部屋に入ったが・・・入った瞬間ビックリした。
めっちゃキレイ・・・・・
装飾品もさることながら明らかにこの巣独特のデザイン無視してガッツリ模様替えしてる。
しかも、なんだろ・・清潔感半端ない。
・・・俺、こんな所はいっていいのか?・・
気後れしつつも中へ入ると中央にテーブルがあった・・
・・蜂なのにテーブルつかうの?・・じゃまじゃないの?機能的にさ?
テーブルの前には椅子が二脚揃えてあり、
一つは明らかに俺の分と分かる人間サイズってか赤さんサイズのやつだ・・
もう一つ・・・椅子だとおもうけど・・?
背もたれ取ったら只の花瓶とか置く足の高いテーブルにしか見えないやつだ・・
あれは主様用なわけね?
いざなわれるままに俺らは椅子に座ると、
テーブルを挟んで対面に首元に白いファーをもっさり蓄えて、
器用に人間用の椅子に座る蜂がいた・・・
・・・これが白氷様か・・・
顔はザ!蜂って感じで、きつく見える。
ただし、キツイ容姿という感じも相まってか器用に座っている姿はとても品が有るようにみえる。
・・・本当に姫様って感じだな。
・・・主様情報・・あってんじゃん!・・・主様やるなぁ!
・・まぁ、取り敢えず挨拶でもすっか。
「始めまして、この度女王陛下より姫様方の番を見つける役を仰せつかりました。」
「ニックと申します。 以後、お見知りおきくださいませ。」
『うむ ニックとやら妾の番の件母上から聞いておる。よしなに頼む。』
「ははー! もったいなきお言葉!不詳この私、全力で事に当たらせていただきます!」
「早速で、申し訳ございませんが、私めの役を全うするに辺り、姫様の番に求めるものを事前に伺えればと思い参上いたしました。 お答えいただけますでしょうか?」
『ふむ・・・ 妾は先代王子と巣の外へ羽ばたく様にと育てられてのぅ』
『要求するものと言えば、王子と言うことであれば構わんのじゃが・・』
「・・でしたら、姫様が日頃よりすに対して持っている不満や生活するために殊の外必要だと言う事が有りましたらお伺いいただけますでしょうか?」
『ふむ・・ 妾はこの巣になど未練は無いのだが、そうじゃのう・・・有るとすれば・・』
しばらく、考えている様子だ・・・
『そうじゃな、この巣は殊の外、文明というものが無いように見受けられる。
其のため知識の獲得には非常に手間がかかるのじゃ』
『妾がこの巣に求める物が有るのならば、知識じゃろうか?』
『そう、知識じゃ。 妾の巣に高い知識がもたらされば、栄華を極めようぞ』
・・・ほう・・この姫は・・知識や知恵なんかをちゃんと力と認識していそうだな・・
・・認識できるということは・・・
高い文明に晒せば恐らく全力で吸収して巣の為に様々な事が考えつくだろう・・・
とても、良いな・・でも高い知識を持つ番とは・・・・昆虫にいるだろうか?
「ところで、女王陛下には伺わなかったのですが」
「今までの慣例通りの場合、姫様は王子と番に成れなかった場合はどのように成ったのでしょうか?」
「もし、その場合の選択に外に番を求める事が有るならば、今私がこの場に居ないわけですよね?」
『・・・・・・・』
?ん?なんか鎮痛な雰囲気になってるけど・・・なんか聞いちゃまずかったかな?
『妾だけではないのだが、我ら姫となった者たちは全て巣への貢献が義務なのだ・・』
『しかるに、慣例では、王子を射止める為に死力を尽くすことになる。』
『死力・・・ そう、死力なのじゃ。 我ら姫は争奪の際に大抵のものが死を迎えることになろう。』
『更に、生きながらえたとしても王子を射止めることが叶わなかった場合は・・・』
『つまり、種を残せない姫は必要なくなる・・ そういうことじゃ。』
「え・・・!」
・・マジかよ!・・・必要なくなった姫ってもしかして・・・殺されちゃうの?
「そ・・それは、ひどい話じゃないですか!」
『恐らくは、母上も此度、ニック殿から話がなければ慣例通りじゃったろう・・』
『母上は王と番になるにあたり、姉妹同士の壮絶な争奪戦を行ったと聞いておる。』
『外部のそれも人間の話を了承した事には、それなりの考えがあってのことじゃろう。』
『母上としても姉妹を手にかける事に疑問があったのかもしれんな』
「・・・・・・・・」
俺は言葉を失った・・・強い種を残すためなのだろうが、流石にそれはキツイ・・・
『此度の慣例撤廃の件。 妾を含め、他の姉妹も本当に感謝しておるのじゃ。』
『あまり、気を落とさぬようにしされ』
『ニック殿が気を落として我らに番が見つからないようなことがあらば、慣例は再度執行されよう。』
『頼んだぞ』
「はい・・・肝に銘じ、全力を尽くさせていただきます。」
『ところでじゃ・・・・そちらのお方・・・妾の番にどうじゃ?』
「ぇ?・・・・・主様を!?!?」
『うむ。なかなかに知恵の有るお方とおみうけするのでのう』
『母上からも偉大な方とお話はあったのじゃ』
「いや・・・主様は・・・・。 主様どうなの?」
・・・・何だコイツ・・・・目をあわせないでやんの・・・・
散々ちょっかい出してたのに・・・ヘタレかっ!
「・・・其の件につきましては、一度預かりまして、吟味させていただけますか?」
『・・・・』
『うむ。よかろう』
「それでは、白氷様の希望も伺えましたのでこの辺でお暇させていただきます。」
『うむ。良い報告を待っておるぞ』
俺達は、礼をして部屋をでた。
・・・・・結構、衝撃あったなぁ・・・
・・取り敢えず・・次いこうか・・




