↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/466

〜教育ママ王に俺はなるっ!〜

ちょい短めかな

女王の謁見からしばらく経つ。

俺は、お側のフェアリーと一緒に王次郎の世話をしている。


女王より付けられたこのフェアリーだが・・・

どうも今まで見てきたフェアリーと似て非なる種族のようなのだ。


どのような点がフェアリーと違うかと言うと、

・背中に生えている羽が蜂の羽である。

・触覚が有り、これも蜂の物で有るようだ。

・お尻に蜂特有のあの膨らみがある・・・(普通の蜂は腹なのだが・・)

・お尻の膨らみから針を出す。(これ、完全に凶器だ)

・眼球が複眼になっている。(視線がわからん)

・顔の作りがなんか人形っぽい。

・体の関節部分が節になっていて完全に昆虫の節に見える。

・腕が一対、足が一対、横腹から小さい鉤爪一対、羽一対


通常のフェアリーは、人間の体にトンボの羽が生えているだけに見えるのだがなぁ・・

まぁスケール的には同じ位だが・・・フェアリーとしてみると違和感だらけだ。


そして、このお側フェアリー(蜂妖精としよう)は知能が人間並みであり、なかなか話せるやつなのだ。

まぁ、フェアリーの例にもれず、念話になるのだが・・・


この蜂妖精は特殊個体らしく、王子が卵から孵ると作られるようで、通常であれば王次郎専用の個体が出来るはずだったが・・・事情が事情な為、取り敢えずお下がりを掴まされたわけだ。


ただ、この蜂妖精がお側に付いたことで、知識面での補強がとても助かっている。



王子種は通常、厳選された元気な卵を王子専用の蛹室へ運び王子蜜に浸し、

数週間待つことで、初めて孵るらしい。


更に王子専用蛹室に有る諸々の光源がどうも雌雄を分ける役割がらしいが、それでも雌雄の分化は確率なのだそうだ。

因みにこの光源が無いと分化をしないらしい。


王子種の養育は一時に一匹しか養育出来ないらしく、

更に厳選した卵というのは女王の体力的にもそれほど多く産み出せるものではないらしい。


そこで、確実に王子蜂を誕生させる為にある程度のまとまった厳選卵を王子専用蛹室へ放り込み、

王子蜜に浸し光源を与えることで、王子の選別が行われる。


複数の卵が同時に雄となった場合は、元気な卵を一つ残し、残りが女王の栄養へと戻る。

更に、選別の際に雌となった物は姫蜂として周囲の姫蜂蛹室へ移される事になる。


先代の王子(ゴブリンに捕まっていた王子)は、選別の際に複数の卵が雄とならなかった。

其のため残りの卵が姫蜂として王子蛹室の周囲室へ移され養育されている。


つまり、現在俺の蛹室の周りの姫蜂の幼虫は全て先代王子の姉妹となるわけだ。

・・・・要は、数産んで選別を行い元気な王子以外の王子は女王の栄養に・・・共食い・・

・・元の世界でも「子殺し」はあるそうだし・・驚きはしないが、気分の良い話ではないな・・


此方の世界の蜂も元の世界と同じで王子以外全て雌なのだそうだ。

つまりは、この巣に居る雄は・・王次郎と俺・・・・主様の3匹?ってことなわけだ・・・


本来の王子とは、幼虫の段階で最も大きくなっても体長1メートルほどになり、

成体になると体長が1.5メートル以上2メートル以下の個体になるらしい。

現在の王次郎は幼虫の段階で6メートル・・・・完全に規格外なのがわかる。



他にも様々なことを教えてもらった。


ソードヘッドの寿命は成体してから

女王と近衛兵が300年、

兵隊蜂で100年、

働き蜂で長いものだと50年程度、

そして、王子は・・・・・・・・5年・・・・・マジか


自爆蜂や掃除蜂なんかはすぐに死んでしまう事を考えても

王次郎は俺が6歳か7歳になるぐらいで死んでしまうことになるのか・・・


寿命が短い王子を安全に養育する為、王子が孵るまでは部屋には誰も入れないとか、

王子が孵ったらお側が付き、お側と姫蜂の幼虫以外は王子への謁見が認められないなど・・・

結構な箱入り息子状態で養育されるらしい。


王次郎はと言うと・・・・・

全く違う過程で全く違う養育をしている為、今後どのように育つかは全くわからないそうだ。

ただ、王子種であることは間違いないらしい。

・・俺には幼虫の雌雄など判断できないからな・・・しかし、寿命が短いとは・・きつぃなぁ・・


他にも蜂妖精から王子蜜に他のハチミツを混ぜるのは本来かなり危険な行為なんだと注意された。

何でも、女王や近衛兵サイズの爆弾が出来てしまうと巣が破壊されかねないし、大きい掃除蜂がゴミを食った際に溜まったメタンガスを処理する手段がなくコレまた危険なのだそうだ。


ただ、蜂妖精から諸々の危険や選別の際にどうも俺が無意識に放っていた祈りというか魔法が影響したためではないかと言う話が合った。


・・・ならば、俺しか王次郎と同じ特殊王子種を作れないということになる・・・

・・・俺の魔法・・・発動や効果や範囲なんかが全くコントロールできてないんじゃ・・・

・・・コントロール出来ていないが、魔法で王次郎の寿命・・伸ばせないものかなぁ・・


また、蜂妖精は王子が成体へ成長した際に必ず女王より2択の選択肢を与えられるらしい。


1.「育った巣へタネを提供するのか?」

2.「同時期に居る姫蜂と新天地へ向かい新しい巣を築くのか?」


と言う選択らしい。


育った巣へタネを提供する場合は、自分の産みの母で有る女王へタネを提供する事なのだそうで、タネを提供した王子は女王の傍らで一生を過ごす事になるとのこと。


そして、王子は王となり命が尽きるまでタネを提供する事になる。


もう一つの選択肢である姫蜂と新天地で巣を築く方は、姫蜂の伴侶となり産まれた巣を離れ新天地で一から巣を築くのだそうだ。

新天地で姫蜂は女王蜂に、王子蜂は王蜂になり子を増やしていく。



結論から言うと、王次郎は成体になると雌どもに絞り尽くされるだけの王として一生を過ごすことになるらしい。


・・・・産めよ増やせよ地に満ちよ・・・・・


生き物の本質なのだけど・・・

しかし・・・5年かぁ・・・搾取されるだけの短い人生・・虫生・・・

王次郎にはもっと色々な未来を与えてやりたいもんだなぁ・・


なんとかならないものか・・・



最近、そんな話を蜂妖精に聞かされ、

俺が沈んだ気持ちでいるのを王次郎が察したのか・・


『ボクはママとズットいっしょ!』とか

『大きくなったらママとツガイになるの!』とかいってくるのだ・・・・


うんうん・・可愛い息子ちゃんだ・・・

しかし・・ママは男だからな・・ツガイはムリだ・・諦めてくれ・・・


蜂妖精が王次郎の世話を行うことが多くなり、

俺は時間を持て余すことが多くなってきている。


・・・歌に磨きをかけるか・・・・・それとも・・教育ママに・・・


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。