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〜女王との謁見〜

いま目の前に女王が鎮座している。

俺は平身低頭しているわけなんだが・・・


正直、この展開は・・どうなんだろうか・・?


『ニックよ。其の方を王子付きの養育役に任命する』

「ははー!ありがたき幸せにございます!」

『うむ、よろしい。 励め!』


・・・なんとか助かったか?・・・





謁見の間に入るとすぐに女王の前に引っ立てられた。

そして、何故か主様は女王様の隣で踏ん反り返ってこっちを見下している。


・・・アイツ・・いつの間にそのポジション手にいれてんだよ・・・

・・ってかスゲー上から目線なんだが・・・にっくったらしぃわぁ・・・


しかし、ここまで来て女王様へ適当なウソはつけないだろう。

ってかさっきから女王様、激おこプンプン丸なんだが・・・


俺はもうダメだと思った。



俺は、女王と謁見するなりすぐに


「んんーもうぉぉぉぉぉぉしわけございませんんんん!!!!!!!!!!」


まさに生涯に残るジャンピング五体投地だった。


元いた世界でも上の人達に呼び出されたら真っ先に謝るのが処世術だ。

この世界でもおれはソレを実行した。


「私、先日主様が申しておりました、王子さまの体液で育てられた赤子にございまして、これまで私が生きてこれたのも一重に王子様のお慈悲が有ったからにございます!」

「この度、女王陛下へ私が王子ではないと申し出るつもりだったのですが、我が身可愛さゆえ申し上げることができませんで誠に申し訳ございません!」

・・・・ズシィン・・ズシィン・・


『して・・妾の王子はどこへやったのじゃ?』


「申し訳ございません!」

「私がゴブリンの集落から主様により救出された際には確認が取れておりませんでした!」

「当時は私も生後半年ほどでして、まともに歩ける状態ではありませんでした。」

「ですので、王子様が捉えられている場所までは特定しておりません。」

・・・・ズシィン・・ズシィン・・・ズシィン・・


『それでは、妾の王子はいま何処に・・?』


「恐れながら、私が集落より救出されたのは約一年ほど前になります。現在は私もわかりません。」


『ふむぅ・・わかった・・・王子の捜索を再開するとしよう。』


『して・・此度、妾を謀った件だが・・・これは、許すまじき行為じゃ!』


「ははー!申し訳ございません!」

「しかし!私は謀ってはございません!」

「私は女王様へ正直にお話をするつもりでございましたが、主様に止められまして!」

「・・そう!・・主様!・・・主様が謀りました!私ではございません!」


『なんと!其の方・・・偉大なるお方が妾を謀ったというのか!』


女王の横にで踏ん反り返っていた主様が慌てて此方にくる・・・


「ん?適当なこというな?」

「お前こそ!あそこで適当なこと言うから俺が王子とかいうはめになったんじゃねーか!」


「そうでもしないと、ホントにくい殺されてたー?」

「どっちにしてもバレルってわかってたじゃんかよ!俺、絶対に羽化なんか出来ないっていったよね?」

「そもそも主様は姫蜂にちょっかい出したくてついてきたんじゃんか!」


「ソレは男として言わない約束だろ?だと!?」

「ふざけんな!」


「おまえ昨日だって隣の姫蜂にちょっかいだしてたじゃんかよ!」

「隣で騒ぐから俺ら寝れなかったんだぞ!」


ガシッ!


「ちょ!おまっ!ひっかいてくんなや!」

「言いつけられたからってひっかくことねぇじゃんか!」

「こんちくしょう!そっちがそうならこっちも!」


バリッ!

主様の触覚噛んでやた!


「へへー!やってやったぜ!どーだ!」

「!いでぇ!!や・・やめろ!かみつくな!」


主様と取っ組み合いになった。


一進一退の攻防。

熱いぜ!これがこの世界に来て初めての戦闘か!萌えてきた!

・・・・・・

・・



『双方やめい!』

『なんと醜い争いじゃ!やめい!』


・・・・・怒られた・・・主様・・・やめよう・・・マジ怒られてるぞ・・だから腕を離せっ!

!!くぬやろー!離せ!ちくしょう!これでもか!


一進一退の攻防。

熱いぜ!ライバルとの戦い!バトルの醍醐味だなっ!

・・・・・・

・・・・



『んんん!其の方らいい加減にせよ!』


どごおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん!


女王の雷が落ちた。いや・・女王のデカイ頭剣が間近に・・・

ダメだこれ、次怒らせたら殺される!


「・・・ご・・ごめんなさい。」

・・・主様一時休戦しよう。・・・次は本気で制裁くるとおもうぞ・・・


・・・・ズシィン・・ズシィン・・



俺と主様がシュンっとなったのを見て、女王は怒りを引っ込めてくれたが・・・

いつまた爆発するかわかんないや・・


『話の続きだが・・・其の方らが謀ったことで間違いないな?』


「は・・はい・・申し訳ございません・・・」


・・・・ズシィン・・ズシィン・・


『・・・・・・』

「・・・・・・」


『王子が居ない今、我が巣は繁栄の芽を潰されたにも等しい!にもかかわらず、在ろうことか王子の件での謀りにより捜索が後手にまわって久しい!此の責任・・・どのように取るつもりだ!』


バコン!・・・・・・ズシィン・・・


「はっはい! 大変重大な罪を犯したと反省しております!」

「主様共々、本当に申し訳ありませんでしたっ!」


・・・・こりゃ・・俺ここで処刑確定だわ・・・・どーしよ・・・


「しかし、私共も妖精の集落にて、兵隊蜂よりお話があった時に初めて知り得たことでありまして、妖精の集落への攻撃が間近に迫っていたためゴブリンの集落への調査等の時間も取れなく・・・妖精の集落のためにも早期解決をと思いまして参上したしだいでありました・・・が・・・」


「ただ・・・此方に赴いた際に女王陛下への報告を我が身可愛さということもあり怠ったことは確かであります・・・」


「事の重大さも判らず軽率な行動。 誠に!誠に申し訳ございません!」


「我ら共に誠心誠意、女王陛下へご奉仕いたしますので、何卒・・何卒・・・ご寛大な・・」


『許さぬ!この罪は命で贖え!』


・・・ヤバイ!・・・殺される!・・・


「おっ!お待ちを!お待ちください!何卒!何卒!ご寛大な処置を!』


・・・・・ガシャァァァァァ・・・ズズン・・・ズシィン・・・


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