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◆小さな写真部の復興1
二学期の始業式から二カ月経った。
部活動の解禁日。
緊張しながら部室に行くと誰も居なかった。
それから、いくら待とうともみんなが来ることはなかった。
退部の意志を示した新谷さんは来ないとしても、継続の意志を示したとされる木次川くんや、石田さんが来ないのはおかしい。二人のことが心配になった。
下校時間を迎え、仕方なく部屋を後にする。
ため息を漏らしながら、パチッと電気を切る。
誰もいなくなった薄暗い部室を見つめて目を潤ませた。
なんだかんだで、あのメンバーのことが好きだった。今はすごく寂しい。
普通に生活していたら気づかなかった感情だろう。
とはいえ、感傷にひたっている場合ではない。
再び、メンバーを呼び戻すんだ。
決意を新たにし、何をすべきか考えることにした。




