■無愛想な男の夢4
様々な案を練りメンバーと話し合った結果、とりあえず、写真展とカメラにまつわる研究展示を行うことにした。
「具体的にはどういうテーマにするの?」
メンバーの一人、通称かよちゃんが研究展示の内容について尋ねた。
「誰にでも分かりやすくするために〈上手な写真の撮り方〉なんてどうかな❓」
リーダーの彼女改め、通称くーちゃんが答えた。
「新人くんも入ったし、丁度良いかもね」
もう一人のメンバー、通称、まーさんが言う。
「どうかな❓新人くんは」くーちゃんが俺に尋ねた。
「良いと思いますよ。勉強にもなりますし、見に来てくれる人にも興味を持ってもらえそうですし」
「で、日程はどんな感じ?あと、誰かを呼ぶの?」
まーさんが訊く。
ワークショップを行う場合、内容と準備期間と費用見込み、そして希望の開催時期を明記した書類を提出しなければならない。厳正な審査の末、開催許可が下りる。必要と判断されれば、教師が協力してくれたり、校外の誰かを招く必要があれば、学校からアポを取ってくれる。
「時期としては夏休み期間中の8月中旬から月末までの二週間。メンバーだけでやることにしたよ。二人ずつの交代制で十分でしょ」
「そうだね。オッケーじゃないかな?みんなも良いよね?」
「はい!」二人同時に返事をしてしまい、くーちゃんとまーさんに笑われた。
笑い声が響く部室の外は夕闇に包まれつつあった。
「決まったことだし、提出して解散にしよっか」とくーちゃんが締める。
こうして、本格的な活動が始まった。




