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若い5人の女性たちが「もりもり」と呼ばれるおじさんを通して成長する物語(旧タイトル名:既婚者のもりもりさんは60才になっても、20代独身女性の恋愛対象なんです)  作者: @FITabc
シーズンⅠヒロイン登場

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3/7

怖いもの知らずの女子大生”宮田モモ”登場!

宮田アヤからもりもりにメールが入った。


「もりもりさん、今日一緒にジムに行きませんか?」


「いいよ!」


「じゃあ、ジムで!」


もりもりと宮田アヤはもともと同じジムに通っていた。

この前、ばったりと出会い、一緒にトレッドミルで話をしながらウォーキングをしたり、マシンの使い方を教わったり。

そこには完全にリラックスしているもりもりがいた。

仕事とは違う顔を見せていた。


定時から少し遅れた時間に退社した宮田アヤがジムに着いた。

あれ?もりもりは?


マシンや有酸素スペースにはいない。

どうも、ダンベルやバーベルが置いてあるフリーウエイトスペースにいるようだ。

女性一人では、なかなか入りずらい。

「でも、もりもりさんがいるから大丈夫!」


そう信じてフリーウエイトスペースに踏み込んだ。

片手30キロのダンベルを上げているもりもりがいた。

セットが終わったところで、

「もりもりさん。一緒にマシンしましょう。でも、ここでやりたかった?」


「大丈夫。やりたい筋トレは朝終わった。」


「えー、体力やばい。わたしにあわせてくれたの?」


「うん。そうだよ。」


「ほんとうですか?」

宮田アヤは申し訳ないというより、嬉しかった。


「わたしにお薦めのトレーニング・・・」

と言いかけて、


「プルダウンをやろうか?これやると背中が開き、姿勢が良くなるよ。」


「背中が開く?」


「宮田さんはモデルもやってるでしょ?姿勢を良くするレッスンはモデル事務所で受けていると思うけど、背の高い分、猫背になりやすくなるから、それを防ぐんだよ。」


「あ、やりたい!」


「じゃあ、ここに座って。ウエイトは調整してあげるね。」


肩甲骨を下げる…そう、胸が自然に開く感じ。

背中のラインがスッと伸びて、モデルの立ち方になるよ。

ジムのインストラクターとお客さんのやりとりに見える。


「もりもりさん、やってみせて。」


「あー、いいよ。」


「わー、軽々とあげるわね」


「100キロはあがる?」


「やったことないけどやってみようか?」


100Kgが上がった。

「もりもりさん!やばい!」


そこに待ち合わせをした訳ではないが、ちょうど宮田アヤの両親と妹のモモがやってきた。

宮田家4人はここの会員だ。


「あ、パパ、ママ。アヤがあそこにおじさんといる。インストラクター?」


よく見るとそのおじさんは、結構な重量をあげている。

「わぁー、すごーい!!ゴリゴリした身体じゃないのにすっごーい!かっこいいー」


宮田アヤの妹、宮田モモは、身長159cmくらい。ブラウン系ポニーテールの女子大生。

姉の宮田アヤよりメリハリのある身体。


ツカツカと、宮田アヤともりもりのところへ。

「こんにちは!妹の宮田モモです。」


突然の挨拶だったが、

「そうなんだ!妹さん?森武です。いつもお姉さんにはお世話になってます。」


そこに、二人の50代の夫婦が。

「アヤ、モモ。この方は?」


「アヤさんの同僚で森武と言います。」


宮田アヤの両親。

「いつも娘がお世話になってます。」と言いかけて・・・

モモが、

「おじさんの腕、太ぉーい!触っていいですか?」


すかさず宮田アヤが、

「ちょっと!アンタ!失礼でしょう?ちょ、ちょっちょ、あ、なに勝手に腕さわってんのよぉ!」

「あ、こら!もりもりったら、何で自分から腕だしてるの?、信じらんない。」


もりもりが、まあまあと言おうとすると、宮田モモが、

「ねえ、もりもり。腕に力入れて。わー、す、すごくかたぁーい。わぁ血管すごい。」


人体模型好きの母が、

「私も触っていいかしら?」


宮田アヤ

「だめに決まってんだろ。パパのを触ってろ!」


「アヤの父親です。」


「森武です。」モモは腕を触ったまま。


もりもりと父

「あれ?土曜日の朝、よくお見掛けします。こんな偶然あるんですね!」

「私も、前から気になっていて。トレーニング中に、お声がけしていいものかと。ずっと気になっていました。」

「こうしてご挨拶出来てよかった!」


二人は休みの朝、ここのジムでよく出会っていたのだ。顔はよく知っているが、話すは初めて。


宮田アヤのことをそっちのけで、どんなトレーニングをして、どこの部位を大きくしたいのか、話し出した。話し出したら止まらない。


「今日はもりもりとのちょっとしたジムデートだったのに、とんだ邪魔が入ったわ・・・」

「あれ、モモは?」

もりもりと宮田父との会話にちゃっかり入って、もりもりの身体、いや筋肉を触りまくっている。


宮田アヤが、

「ちょっと!モモ!私のもりもりに何で勝手に触ってんのよ!」

あ、しまった!みんなの前で・・・

赤面する間もなく、


「え?もりもりは私のだもん。アヤこそあっち行け!」


もりもりは、

「姉妹は仲よくしような。」


宮田姉妹は思った。

「こうなったのは、あんたのせいだろ。」


もりもりは、微笑んでいる。

それを見た、宮田父が提案した。


「森武さん、お近づきの印です。今度、なじみの店で食事でもどうです?」


「え?本当ですか?是非、行きたいです。宮田さんのお父さんと知れば尚更です。」


「アヤのデートの邪魔をしたお詫びも兼ねて。アヤも来るよね?」

と、アヤを見る父。


「えーーー!本当?パパ!ありがとう!」


母は、

「あらー、私ともりもりさんのために申し訳ないわ。パパありがとう。」


そんな訳ねーだろと思う姉妹であった。



ジムでの出来事の余韻も冷めやらぬ、ある日のこと。

職場では、もりもりが後藤エーコの席で、談笑していた。

後藤エーコの顔色はよく、口の周りも奇麗に治っている。


「後藤さん、顔色いいね。」


「ありがとうございます!」


「今度、約束のバーに行こうか?」


「え!はい!お願いします!」


「じゃあ、後でメモ渡すね。」


「はい!」


もりもりが去ったあと、後藤エーコは指でくるくる前髪をいじる。

指が止まったかと思えば、一人口角を上げて微笑んだ。


二人の談笑風景を遠巻きに見ていた宮田アヤは思った。

「なに?あのオンナ。もりもりとなんかあったな。」


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